1. つぐみ
久し振りに観た。吉本ばななの小説を映画化するのは難しかっただろう。正直言ってかなり退屈な作品だ。しかし、西伊豆の美しい自然と牧瀬里穂の美少女ぶりにそんなことはどうでもよくなる。牧瀬は基本演技が下手くそで台詞回しも独特なのだが、本作ではそれがむしろ合っているように思える。 [DVD(邦画)] 6点(2011-11-20 21:29:39) |
2. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 ブラックコメディとして観れば良いんでしょうね。でも別に笑えなかった。実在の事件を元にしているというのもタチが悪い。そういうのも全部冗談として受け止めることができる、心の広い人向けの映画。後半はちょっと『わらの犬』っぽい。 [DVD(邦画)] 4点(2011-09-15 19:02:55) |
3. 罪とか罰とか
主役であるはずの成海璃子がなかなか出てこないのでやきもきさせられたが、正直言って彼女が出てくるまでが面白かった。特に強盗3人組みのやり取りが最高。壊れたスタンガンであれだけ笑わせられるとは思わなかった。本筋に入ってからは、展開が不条理すぎてややついていけない部分もあった。女優陣が意外にも豪華で、奥菜恵、麻生久美子、市川由衣、サトエリと、主演クラスの人が揃っており、かなり得した気分。『パルプ・フィクション』を思わせる時間軸の解体と『ワンダとダイヤと優しい奴ら』風のナンセンス・コメディをミックスした秀作。 [DVD(邦画)] 6点(2009-08-11 22:23:32) |
4. 椿三十郎(2007)
《ネタバレ》 織田裕二の椿三十郎、悪くない。無論、三船と比べるのは可哀相だが、リメイクとしては上出来の部類。そもそもオリジナルの脚本が面白いのだから、当たり前。時代劇なのに血が一滴も流れないという演出は、タケシの某時代劇のようなCG処理に比べればよっぽどマシ(血は流れないが、人を斬ることの痛みは伝わってくる)。 ただ、ラストの決闘はやや拍子抜け。スローモーションのリプレイ、必要か? [DVD(邦画)] 7点(2009-01-17 06:53:05) |
5. 椿三十郎(1962)
現代の役者さんで『椿三十郎』をやろうとすると、織田裕二になってしまうわけだが、「世界のミフネ」の前では到底太刀打ちできない。織田クンではとても「抜き身の刀」にも「桁外れな人物」にも見えないわけで。しかしリメイク版も面白かった(そもそも脚本が面白いから)。ラストの決闘はやはりオリジナルの圧勝。「お見事!」 [DVD(邦画)] 9点(2007-12-13 10:10:59) |