21. 天使の恋
《ネタバレ》 想像していたほどひどく無かったです。主演女優が目当てで、ストーリーに期待していなかったことが良かったのでしょう。佐々木希ちゃんはお人形さんみたいでした。もの凄く可愛く見えるアングルもあれば、どうってことないアングルもあって、そのムラはたぶん役者としてのキャリアでしょう。朴念仁でも可愛い人に構ってもらうと鼻の下が伸びる。あくまで可愛いことが前提で、谷原章介の単純さは分かりやすい。ラストシーンにびっくり。まつ毛の長い瞳に大さじ3杯分くらいの涙をこぼさずに湛えていました。あのウルウルは感動もの。目の前でやられたらきっとイチコロですね。こちらも、あくまで可愛いことが前提ですが。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-04-07 23:17:03)(笑:1票) |
22. 伝説巨神イデオン 接触篇
《ネタバレ》 当時「ガンダム」で時の人になりつつあった富野喜幸氏が「ガンダム」の次に制作したTVシリーズがこの「イデオン」で、視聴率の不調で打ち切られたラスト4話を世に出すために、というか、ファンの要望に応えるために作られたのが映画版。「接触篇」と「発動篇」の二部構成を同時に上映した。この「接触篇」はTVシリーズ約30話分が詰め込めまれ、「発動篇」は主に打ち切られた4話で構成されている。その意味で、初めて観る人への配慮がこの「接触篇」だけど、あたり前のように駆け足で「発動篇」の密度とは相当のギャップがある。正しい見方はテレビシリーズ(確か全39話)を全部観た後に「発動篇」を観ることです。この作品には、それくらいの価値があるように思います。特にテレビシリーズの最後の方の戦闘のエスカレートぶりはかなり見応えがありました。土星の輪を吹っ飛ばすとか、惑星を二つに割るとか、過去のロボットアニメとは破壊のスケールが違います。そこには「ガンダム」とは違った宇宙がありました。最低限の体裁は保ってますが「接触篇」は一本の映画として良し悪しを評価するような内容じゃないです。 [映画館(邦画)] 4点(2009-05-30 14:36:28) |
23. 転校生-さよならあなた-
《ネタバレ》 う~ん、さすがにこれは難しいんじゃないか…。前作と同じ事をやっても意味が無いと考えたのでしょうが、男女を入れ替えた状態で不治の病を罹病させた。前作に慣れ親しんでいる自分でさえ、それぞれの心情をトレースしきれない。共感に至るにはちょっと苦しい映画でした。一美の中に入った一夫は、一美の体とともに死を覚悟します。その部分に前作とはかけ離れたテーマがあるはずですが、その葛藤がもう少し表現されても良かったのでは、という意見です。あまりにもあっさりと死を受け入れていた印象です。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-01-13 18:08:09) |
24. 天地明察
《ネタバレ》 原作を読んでいなかったら2点くらいはプラスしたかも知れないけど、読んでしまったものは仕方がない。文庫で600ページ、10時間以上を要する内容を2時間にまとめる訳なので、1/5以下に希釈した印象を受けるのは映画化の宿命です。その視点だけで映画を観ているつもりはありませんが、本作は元々のテーマと映像化のポイントを大きく外してる感が拭えず、ガッカリが募る内容でした。政治・経済・文化全般に及ぶ改暦の意義が伝わってきません。20年以上を費やした事業が、公家との諍いに集約されているような見せ方でした。期間もいいとこ数年にしか見えません。水戸光圀を始めとした、改暦に絡んだ要人と主人公の関係描写が安直です。光圀に啖呵を切るような描写はあり得ないし、山崎闇斎を暗殺させるシナリオには驚きました。ヒロインは可愛く撮れていますが、ストーリーにおける必然が「可愛さ」以外に無い撮り方でドラマ性が希薄です。主人公が関孝和を強烈に意識するのは数学真理への道程において劣等感を持っていたからで、それが改暦作業に懸ける根源的な動機に繋がって行くのですが、その心情描写が疎かでした。原作読後に、「明察」とは自然科学の理の探究を通して自己の存在意義を明確化する姿勢と解釈していました。天地の明察化を通して自己を明察する。それが、本作では単に蝕当ての○×に堕ちています。そこが最も残念でした。 [映画館(邦画)] 3点(2012-09-21 01:14:44)(良:2票) |
25. 天国はまだ遠く
《ネタバレ》 基本的に童顔でタレ目気味の加藤ローサがいくら難しい顔をしても、死にたいほどに思い詰めているように見受けられない。それが致命的。自殺に思い至った動機表現が揺らぐと、テーマの輪郭がぼやける。自分は途中から、浅薄な女の軽挙に付きあっている面倒見の良い男の映画に見えました。加藤ローサが悪い訳ではない。明らかにキャスティングで失敗しています。もっと翳りに魅力を持った女優を選ぶべきでしたね。ほぼ同タイミングで「たとえ世界が終わっても」という似たような映画を観たので、尚更そんなことを感じたんだと思います。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-11-29 02:45:12) |
26. 天使(2005)
あのエンジェル・タッチの意味が良く分からなかったけど、ことさら考える必要を感じない映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-07-20 01:37:01) |
27. 天使の恍惚
子供の頃、交番が爆破されるような事件が新聞やニュースを賑わしていた記憶はある。当時はゲリラって呼ばれていた。厚化粧をした年齢不詳の誰とでも寝る「秋」ってコードネームの女がいて「孤立した青年が世界を作る」と言ってバカ笑いしていた。「実録・連合赤軍」の若松監督の初期の作品ということで期待して観たんだけど、何のことやらさっぱり分からず。反対に、理解されないことこそ我らの誇り、ってばかりに開き直られている印象。かなり不快だった。同世代の方には意味のある映画だったのか? [CS・衛星(邦画)] 2点(2010-02-15 20:26:16) |
28. 伝染歌
《ネタバレ》 歌によって自殺願望が伝染していくのかと思ったら、どうもそうでは無いみたい。ホラーと思って観始めたために肩透かしを食らった感じでした。映画のつくり自体はかなりしっかりしていますが、ストーリー的には見るものが無いし、大挙して出てくる女子高生たちのピン芸ということでもない。つまり全体的に中途半端ですね。この映画に限らず松田龍平がかなりイマイチだと思うのは私だけ…? [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-02-21 02:36:46) |
29. デスカッパ
0点か1点かで迷いました。内容の無さに関しては最低ランクです。でも、0点を付ける意義があるような「内容の無さ」も見当たらないので1点です。ナンセンス系の作品も、上質なものからホントに意味の無いものまで幅広い。本作は私の視点では圧倒的に後者。とても適当にナンセンスを乱発していてタチが悪い。仕事ならもう少し真面目にやってください。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2012-06-08 18:14:13) |
30. デビルマン
手を変え、品を変え。糞映画レビューのバリエーションを学びますね。 この監督は初期の頃に日活ロマンポルノで話題作を撮っていたので(その意味では金子修介氏もそうですよ)、少しは期待しました。彼も年代的には、原作に影響を受けた一人のはずなのです。今作を最後にお亡くなりになられましたが、どのような体調・心理状態で制作されていたのか…。 [DVD(邦画)] 1点(2008-10-06 03:26:24) |