41. お嬢さん乾杯
《ネタバレ》 34歳の自動車修理工と26歳の学習院出のお嬢さんか、よさこい節と幻想即興曲との違いは何といっても大きすぎる。うまく行きかければだめになるし、だめになったかと思ったら・・・。追っかけていくところで終わるのが、いかにも木下恵介らしい人情劇。昔はこういうのが多かったなあ。 [DVD(邦画)] 6点(2011-10-10 14:19:31) |
42. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草
ピアノの置ける広い場所から、広大な北海道へとなり、リリーさんと運命的な出会いとなる。そうか浅丘さんも若い頃は裕ちゃんや光男とよく歌を歌っていたのを思い出す。 「あなたと二人で来た丘は、港が見える丘」終戦直後平野愛子さんが歌ってヒットした歌だ、なつかしい。 さて旅の似たもの同士、さらりと別れてまたいつかどこかで会いましょうというのが実に良い。 [映画館(邦画)] 6点(2011-09-09 15:15:00) |
43. 男はつらいよ 寅次郎夢枕
ヴィヴァルディの「四季」をはじめ、クラシック音楽がいくつか登場する。どうもいつもと違う。変だと思っていたら大学の助教授まで登場。 さらに変なのは、いつもはふられてばかりの寅さんが逆にふってしまう。お千代さんがかわいそう、寅さんのことをあれだけ理解してたのに・・・。 シリーズのこの映画を異色作と思うかどうかは分かれるところ。最初見たときは何とも思わなかったが、シリーズを通してDVDで改めて見ると、「チャンスは大事にせろよ」と言いたくなる。 前半で田中絹代が出るが、これだけ? もったいない。 [映画館(邦画)] 6点(2011-09-06 05:59:39) |
44. 男はつらいよ 純情篇
シリーズの中では地味だけど、落ち着きがあって味のある映画だと思います。その雰囲気を醸し出しているのが若尾文子さん、どこか他のマドンナとは違う、さすが大映を背負った名女優だと感じさせてくれます。 それと何と言っても、ラストのさくらとの別れのシーン、「故郷とは・・・」と言いつつ、列車のドアが閉まる、名シーンだと思う。 また宮本信子さん、森繁久彌さんもこれだけで終わってしまうのがもったいないくらい。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-08 07:36:39) |
45. 男はつらいよ 望郷篇
前半部のヤクザっぽさが強いのは好きではないが、汗と油にまみれて地道に働きたいという寅さんの決意は今度こそ本物ではと思わせる。事実豆腐屋で働き始めたときは順調だったし、マドンナの長山藍子に対する気持ちも、今回は勘違いだけではすまされない。むしろ長山さんの方に対して鈍感さを感じるくらいだ。 さて、前半部の見所は蒸気機関車デコイチ、SLファンには見逃せないだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-07 21:12:25) |
46. 男はつらいよ フーテンの寅
《ネタバレ》 監督が山田洋次でなくても、脚本は山田洋次、やっぱり寅さんである。シリーズをすべて見たわけではないが、これほど人情に厚く浪花節っぽく、それでいて馬鹿さ加減が目立つ寅さんがあっただろうか。それだけにあきれ果てる場面も多く、いやがられる面も多々あると思う、無理もない。 しかし照れくささに店のすぐそばから電話をかけたり、余興の「花笠道中」で「お志津」と叫んだり、マドンナだけでなく春川ますみや香山美子にも良いところを見せたりするなど、見所はたくさんあると思う。 新珠三千代さんは気品があり、寅さんと一番年齢が近いマドンナだった。蛇足ながらこの新珠三千代さんの恋人になるまったくのちょい役吉井さんは、テレビの水戸黄門シリーズで歴代2位の出演を誇る高野真二さんである。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-04-29 10:19:51) |
47. おいしい結婚
見合いとか結納だとか古風にやるかと思えば、野外披露宴とは進んでるというか奇抜。大女優を取り巻く三人衆いや田中邦衛も入れると4人衆か、この辺のやりとりはおもしろいのだけど斉藤と唐沢の若手カップルがちょっと物足りない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-02 15:10:49) |
48. 思い出のマーニー
主役二人が女の子なので、アリエッティほどはおもしろくなかった。女の子の成長を描いたと言えば評価できるけど、ミステリーというわけでもないし、ファンタジーもさほど・・・。やはり男の子も出てくるような映画が私は良い。 [映画館(邦画)] 5点(2014-08-21 19:35:41) |
49. 俺たちの荒野
それまでの青春映画と異なり、アメリカンニューシネマの影響を受けた異色作。男二人に女一人という組み合わせは、同年の米国映画「明日に向かって撃て」を思わせる。屈折した青春映画とも言うべきか。ただあちらの銃をぶっ放すのとは違うが・・・。私好みではないが、それなりの人が見れば評価が高いと思う。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-29 11:38:16) |
50. 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
再び吉永さんということで大いに期待したのだが、ものの見事に期待はずれ、少しもおもしろくない。父親が娘に話しにくいということはよくわかるし、宮口精二もそういった父親像をよく演じているが、何かちょっと違う。特に寅さんは今回は何をしたのだ?という感じ。吉永さんも実生活で結婚してしまったし、何か魅力なくなった感じだし、・・・。 歌子さんが大島に行ってやりがいのある仕事を見つけたことと、寅さんが大島に行ったのではなく、絹代さんのところへ行って挨拶をしたこと、さりげないラストは良かった。 [映画館(邦画)] 5点(2012-01-04 22:56:52) |
51. 黄金の犬
テレビドラマが大変良かったので、映画版も見たががっかりだった。どちらが原作に近いのか知るよしもないが、とにかく違和感を覚えた。 映画のゴローはテレビドラマ同様大変すばらしい。さすが「黄金の犬」と呼ばれるだけのことはある。だがどうも人間の物語の方は好きでない。(島田陽子さんをのぞいて) [DVD(邦画)] 5点(2011-11-30 06:29:39) |
52. 男はつらいよ 寅次郎恋歌
何かいつもの寅さんらしくなかった。池内淳子さんは良い女優さんだけど初めから寅さんに合わない気もする。 前半のお葬式シーンは妙にシリアス、諏訪家を中心にした別のドラマができそう、それにしても志村喬さんの存在は凄い。 [DVD(邦画)] 5点(2011-07-15 23:07:23) |
53. 想いのこし
試写会の評判つられて見たのだが、漫画チックな展開と内容の薄さにどこをどう感動して良いのかわからなかった。ただポールダンスについては、ストリップショーみたいなものではなく、サーカスか出初め式でのアクロバット演技というか、器械体操のアスリート競技のようなもので認識を変えさせられた。映画でのシーンもまずまずだったけどインターネット映像で見ると本当にすごいことがわかるし、鍛えられた筋力も必要。ガジロウの女装は大変艶めかしいが、演技は短期間でできるはずがない。 [映画館(邦画)] 4点(2014-11-27 16:18:48) |
54. おしん(2013)
あの最高視聴率を誇った名作ドラマの映画化だけに、感動はオリジナルに到底及ばないと覚悟を決めて見たものの、やはりという結果だった。確かに少女時代のおしんをなぞってはいるが、あまりにもダイジェスト的。肝心の部分が省かれ、説明がつきにくいストーリーになっている。(ナレーターがあった方が良かったと思う)それに明治時代の小作農の、極貧の生活の描き方がいかにも不十分で、口減らしや出稼ぎ、子守奉公などの辛い現実が伝わってこない。この映画はおしんという辛抱強く感心な子どもの物語でなく、当時の多くの小作農が経験した物語だと思うのだが・・・。おしん役の子どもは健闘していると思うが、脇役陣がいかにも軽い。不満の方はDVDも出ているので、ぜひともTV版を見るべし。 [映画館(邦画)] 4点(2013-10-22 13:22:54) |
55. お茶漬の味
《ネタバレ》 庶民的な題材としてパチンコや競輪が出てくるが、どうも小津映画には似合わないし、上品すぎる。パチンコや競輪は、もっと騒々しく庶民的なもののはず。パチンコ屋のおやじが笠智衆というのは論外で、おやじがパチンコ台から顔を出したらお客は誰も来なくなる。 夫婦のけんかだって、もっと大声を出したり、ののしりあったり、ぶつかりあったりするものだと思うのだが、小津映画ではそういうものにならない。やはり上品なのである。 飛行機の故障で夫婦の危機脱出するがストーリーもあまり好きでない。もちろん夫婦でお茶漬けのシーンには、ほのぼのとしたものを感じるが・・・。飛行機がそのまま飛んでいったらとしたら、どうなったのだろう。 [DVD(邦画)] 4点(2011-10-02 21:30:33) |
56. 踊る大捜査線 THE MOVIE
人気番組ということで見たけど大変失望した。コメディとしては笑うに笑えず、刑事ものとしては緊張感も何もない。TVの映画化だそうだが、何となく馴れ合いでやっているように思えた。犯罪ごっこでは楽しめない。ところでいかりや長介さんは何なんだ。指導員ということらしいが何を指導しているのだ? 捜査の邪魔にしかなってないように見えるけど・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2013-12-22 07:59:51)(良:1票) |