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東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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61.  男はつらいよ 奮闘篇
さて今回は寅さんが告白されて「冗談だろ?」じゃなくて本気にしてしまいます。これは恋愛感情というよりも、寅さんなりの父性と言ったほうがいいのかもしれません。弱者への憐憫をベースにしている点で、ちょっと異色の作品です。田中邦衛と寅さんのやりとりがないのがちょっと残念。最後のさくらのほっとした表情が実によいです。 <追記>14年ぶりに再見。冒頭の越後広瀬駅のシーンは有名だが、やはりラストのバス内の兄妹のやりとりもシリーズ屈指の名シーンである事を再確認。最後のさくらの表情変化。台詞抜きで顔だけで実に見事に演技している。何度見てもやっぱりいい。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-03-23 02:37:57)
62.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》 
まだパターンが確立されていない事もあって、みていてやや違和感あり。かなり渡世人・侠客を意識したキャラクターになっています。さくらもオマケのような存在になってるし。但し、若人2人に恋愛指南するところは寅さんらしい。それにしてもこのマドンナは艶っぽいねえ。特に声がさ。一番驚いたのは博が寅さんを「お前」呼ばわりして、殴りかかるところです。この頃の博はまだ威勢がよかったんですねえ。 <追記>15年ぶりに再見。監督違いという事もあり、全体的にかなり荒っぽい。言い方を変えればパワフルというか。が、これはこれで寅さんらしいと思えるから不思議。でも、ちょっと残酷とも思えるふられ方には疑問もある。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-23 02:25:52)
63.  男はつらいよ 寅次郎子守唄
飴振って痔固まる・・・。金の苦労と恋の苦労、どっちが辛いんでしょうかねえ。 <追記>14年ぶりに再見。今回のマドンナは年齢・経験もあってサバサバしていて寅さんとの相性もよさそうなので、もっと自然に振舞えばどうにかなりそうなものなんだが、なぜああ不自然なまでにギコチナイのだろう。職業的な違いが壁を作ってしまうのだろうか。ある意味同業の春川ますみとは自然な付き合いをしているのが対照的でもある。とは言え、今回はさくらの介入が多くて、寅さんとマドンナの交流は余りなく、マドンナ自身が自立していて弱さもないし、寅さんは殆ど相手にもされていなかったような。よって、恋愛要素は少なめで多少盛り上がりには欠け、寅さんの存在感がイマイチな印象。逆に言えば、おいちゃん初登場という事もあり、とらやの面々+タコ社長がバランスよく活躍しているとも解釈できるが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-12 00:17:30)
64.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘
はっきり言うけど、寅さんとリリーは友達としてはいいのかもしれないけど、夫婦として一緒になっても上手くいかないと思う。似たもの同士ってのは概して上手くいかないもの。それは本人達が一番わかっていて「冗談だろ?」になるんだと思います。これをみてつくづく思ったんだが、寅さんが結婚できない(しない?)のは「さくら」が原因なのでは?と。あんな自分思いの妹がいれば、誰かと一緒になって幸せになるという事が想像できないのでは?現状に甘んじているわけではないだろうが、夢や希望に邁進するガメツさがあるわけでもなく、誰かと一緒になって幸せになるという事に対しての遠慮や恐怖が、寅さんのシャイな所や潔さとなり、その結果としてマドンナに対する詰めの甘さ・態度に表れているんだと思う。まあその辺のじれったさと清清しさが前人未踏のシリーズとなるわけだが。<追記>10年ぶりに再見。無駄が無く完成度は高いが、関係性だけを描いているので物語性がない。名シーンのオンパレードなのだが、各場面の繋がりが悪いし、全体的には盛り上がりに欠ける。マドンナ再登場は前作鑑賞済みが前提で関係構築過程が不要になるので、こうなってしまうのは仕方ないのだが。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-03-05 01:45:43)
65.  男はつらいよ 寅次郎忘れな草 《ネタバレ》 
なんか腑に落ちない。消化不良。酔っ払ってとらやを訪ねてくるリリーをそのまま返してしまったのは何故なのか?助けを求めているのはわかっているのに。近所迷惑なら、どこか場所を移せばいいだけだと思うが。流石に翌日気になるのか、探しに出かけるが、一晩ホッタラカシにしたのはなんか優しさに欠ける気がする。さくらとの別れのシーンの「札のしわ伸ばし」も過剰演出な気がする。本来、金ってもんは汚いものだから、これ見よがしにするもんじゃないでしょう?とらさんのポケットにさっと入れるか、財布にさっとしまうのが粋ってもんでしょう?皆が見てる食堂であんな事長々とやられちゃ寅さん肩身が狭いよ。当初、浅岡ルリコは酪農の奥さんで、そこへ寅さんがやってくるという設定だったようですね。その設定は酪農を営むさくら・みつお親子の所に高倉健がやってくるという「遥かなる山の呼び声」へと受け継がれたように思います。 <追記>ロケ地を訪ねて網走に行ってきました。で再見。上記のように色々不満は残るものの、2人の出会いのシーンは名シーンだと気づかされました。<追記>14年ぶりに再見。「おいリリー静かにしろよ。昼間みんな働いてな、疲れて寝てるんだから。ここは堅気の家なんだぜ。」と非常識なマドンナに説教する常識人寅さん。このシーンはかなりの緊張感がある。本作は、上流・中流といった階級的な用語が頻出するが、一億層中流時代を意識しての事だろう。他方、所有と幸福の関係についても言及されており、そういった事への懐疑は現代でもテーマとなっているという点において普遍性があるのだろう。また五反田や錦糸町の雑然とした町並みが映像に残されているのは非常に貴重でもある。ラストで新興住宅地である松戸五香で開業するというのも世相を現していると感じる。まあ、何の前触れもなくあっさり結婚しちゃうのもちょっと唐突な所はあるんだが。これじゃあ寅さんが振られた事にはならないようにも思えるが、寅さんに追い返された事によってリリーの方が振られたと感じたんだろうか?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-04 16:34:16)
66.  男はつらいよ 寅次郎夢枕
職業はセールスです。趣味は旅行です。まあ確かにそうだよなあ。 さて今回寅さんはマドンナに惚れていたのか?という疑問が残る点で結構異色の作品に思える。惚れてもいないし、逆に振ってしまうという展開は予定調和を期待する多くの客には肩透かしになるのでは?また、恋愛至上主義の寅さんが東大助教授の恋沙汰をからかうのもなんか違うなあという印象。まあ、最終的には自分の姿を見ているようで応援に回るので寅さんらしくてよかったのだが。 ホリエモンですっかりお馴染みになった「人の心は金で云々」ですが、映画の台詞として出てくると妙に新鮮。私は額と内容によって買える心と買えない心があると思うので、どちらの考えも肯定も否定もしませんが。 <追記>14年ぶりに再見。寅さんのマドンナへの想いは恋なのか?それとも幼馴染としての友情?なのかがやはりイマイチわからない。恋なら仲立ちするのにもうちょっと戸惑いや苦悩があってもよい気がするが、結構平然としている印象がある。逆プロポーズも青天の霹靂という感じなのでマドンナとの結婚を考えていたとは思えない。本作は「寅さんが結婚から逃げた」という批判が多いようだが、逃げたというより始めから相手として想定していなかったと考えるのが妥当な気がするが。亀戸天神での2人は色々と議論を呼ぶ名シーンであり、「すれ違い」というものを考えさせられる。それにしても昭和40年代後半の甲州・信州はまだまだ未舗装の道が多くて、50年前はまだこんなだったのか?という驚も感じさせる作品でもある。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-26 14:43:40)
67.  男はつらいよ 純情篇 《ネタバレ》 
とらやの沿革やタコ社長の家庭事情等々、へェーというような情報が満載。ヒロシは北海道出身になってるのは何故?その後の作品で岡山の実家に葬式に行ったような・・・ <追記>14年ぶりに再見。前作と比べると妖艶な人妻という事もあってマドンナのレベルがぐっと上がって、寅さんが手の平の上で転がされている印象がある。これぐらいの方が大人の恋愛的要素があって、見ていてイライラはしない(イライラしなければいいというものでもないが・・・)。特に印象的なシーンは江戸川の土手の2人のシーンで、仁義の挨拶を披露する寅さんに対し「素敵ね~」と返すのは粋が理解できる稀有なマドンナではないだろうか?ただし、このシーンは「江戸川には行った事がない」というマドンナを寅さんが案内するという設定なのだが、その直前に朝日印刷の慰労会で舟遊び?をしているので「江戸川には行った事がない」というのはストーリー上完全にオカシイので脚本はかなりいい加減な印象も受ける。本作は拗ねたさくらを寅さんがなだめるといったいつもとは違うパターンもあり、兄妹愛が随所に描かれているのだが、メインはなんと言っても最後の柴又駅での寅さんとさくらの別れのシーンであり、全作を通じての屈指の名シーンでもある。それにしても、「故郷ってのはなあ・・・」の後、寅さんは車内でなんと言ったんだろうか?誰かわかる人居たら教えてください。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-02-04 22:23:28)
68.  男はつらいよ 望郷篇 《ネタバレ》 
山田監督の復活と共に、TV版のファミリーが登場し万全の布陣。以前は威勢のよかった北海道の親分だが、その死に際の惨めさに渡世人の末路の哀れさを感じる寅さん。一転して「地道な生活(額に汗して油にまみれる)」を志す。だが、失恋と共に職場放棄。これじゃあ一宿一飯の義に反するよなあ。まあ高倉健のようなストイックな渡世人にもなりきれない所が寅さんの魅力ではあるけれど。 <追記>14年ぶりに再見。一見すると「労働の美徳」がテーマにも思えるが、本作は所帯を持つ事の効果(家族のためにマジメに働く)がメインテーマだろう。という意味では非常に保守的な作品ではある。その後50年が経過し、今や所帯を持つ事は当たり前ではなくなり、生涯未婚率は大幅に上昇しつつある。漁村風情が残る浦安の町並みと共に時代の変化を感じる作品でもある。それにしても、マドンナの鈍感さはどうにかならないのか。あと、ちょっと気になったのは威勢のいいヤクザな寅さんに対して、おいちゃん・おばちゃんも寅さんを茶化したりからかったりするという、シリーズ後半では見られないある種の威勢のよさも感じるところ。ちなみに本作より、共同印刷から朝日印刷への社名変更が行われているようだが、理由は不明である。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-04 22:13:17)
69.  男はつらいよ 寅次郎恋歌
3人の女性が登場。ヒロシの母、さくら、マドンナ。皆が非日常に憧れながらも現実生活を送っている。りんどう話で、フーテンから脱して、所帯をもって日常生活を送ろうとする寅さんとのギャップの描写が素晴らしい。あくまでも憧れの(生活の)対象として寅さんを見て、所帯を持つ相手とは見ないマドンナ。借金や家賃の支払いに追われるマドンナの日常生活を目の当たりにして違和感を感じて静に立ち去る寅さん。そして肉親さくらは、単なる憧れの(生活の)対象として寅さんを見るのではなく、愛する兄として常に心配し続ける。終わり方が綺麗すぎます。 <追記>14年ぶりに再見。自由を求めつつも家庭生活に縛られる女性達。見方によっては地に足の着いてる地味な暮らしで安定しているとも言えなくはない。では、それが幸せなのか否か。果たして女性も自由であるべきなのか?という山田洋次ならではのジェンダー的な問いをテーマにしているとも受け取れる。この時代は「自由か安定か」という問いに性別が関係していたのだろうが、もはやそういう時代でもなくなって、性別に関係のない普遍的な問いになっている。本シリーズはこの「自由か安定か」というテーマを一貫して問い続けてきたとも言えるわけで、それが色濃く反映された作品であると思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-05 00:30:06)
70.  男はつらいよ 寅次郎と殿様 《ネタバレ》 
ラストの寅さんとさくらの別れのシーンが、別れのシーンの映像ではなく、さくらの語りの形式で締めくくっているのが印象的。寅さんにしては珍しく未練がましいセリフなので、さくらに語らせる形式て嫌味をなくしたのだろうか? <追記>15年ぶりに再見。人間が死ぬ間際に最も後悔するのは、諍いのあった親族と和解できずに死ぬ事らしい。という意味においては人生の重要問題がテーマとなっており、見方によっては中々重い作品でもある。他方、殿様を揶揄する事により封建主義と民主主義をコント的に対比する上手さも感じられる。難点はアラカンに存在感がありすぎて、マドンナの存在感がやや薄く恋愛要素が少なくなってしまった事か。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-13 19:51:23)
71.  ALWAYS 三丁目の夕日
平均点が高いので、見に行ってみました。時代背景は50年前。よってこの映画を心底懐かしいと感じる世代は50代以上でしょう。ココの登録者中ではマイナー世代と認識します。懐かしさで高得点をつける人間は少ないと思われる。この平均点の高さは一体・・・(そもそも昭和の懐かしさを感じたいなら台場一丁目商店街で充分)。まず内容が薄い。どこにでも転がっているようなありきたりなストーリー。上京少女と捨て子少年の苦悩の描写も弱い。で、今となってはたいして珍しくも無いCG技術。青森の女の子が切符を雇い主に返す時、平然としている少年はいつからサンタは親だと認識したのか?(あの切符はサンタのプレゼントなのでは・・・。)そもそもこの時代から日本は3Cから新3Cへと物欲主義に邁進するわけですよ。で、「物の豊かさ「より「心の豊かさ」なんてのは、今から30年以上も前の、70年の富士ゼロックスのCM「モーレツからビューティフルへ」から言われ続けている事。今更そんな事映画で語る必要もないでしょう。わたしはてっきり鈴木オートが町工場からHONDAみたいに大手自動車会社になって、青森の女の子は名実共に社長秘書にでもなるのかと思いましたよ。で、吉岡は芥川賞とって有名作家になって、小雪は有名女優になって・・・。そういう私の知らない高度成長のエネルギーを感じたかった。そして「失われた10年」と言われた時代から、これからの新たな時代のエンジン再スタートの糧にでもなればいいと。映画は夢や希望を与えるもの。「昔は良かった」だけの懐古主義の映画には正直感動致しません。
[映画館(字幕)] 4点(2005-11-27 20:46:16)
72.  男はつらいよ 葛飾立志篇 《ネタバレ》 
寅さんがインテリにコンプレックスを感じるという設定はどうも好きなれない。インテリ(ブルジョア?)でもなく、労働者諸君(プロレタリアート)でもなく、両者とは距離を置いてマイペースでフーテン・渡世人を貫くところが寅さんの魅力なのに。 <追記>15年ぶりに再見。田所先生は『日本沈没』のパロディでしょうねえ。そしてインテリテーマで米倉斉加年が再登場するのも何か意味深でもある。で、あらためて見直してみると、学かカネか愛かという複数どころか1つをも手に入れる事が難しい人生の3大要素を比較しつつ、それらを追い求める人間の悲喜劇をうまく描いているなあと感心。概して山田監督はカネには批判的だし、インテリには厳しく、愛を求める人間を好意的に描くが、本作ではいつもの「愛の追求」に「学の追求」が加わり、哲学・宗教的なテーマまで絡めて「生きるとは何か」を巧みに表現している。とらやの家族写真のシーンはとても微笑ましく優しさにあふれている。また、互いに先生と呼び合う正反対の二人が愛がうまくいかない同士で意気投合し、旅するエンディングも非常に爽やかである。人生とは自由に生きる事なのかもしれないと思わせるシーンでもある。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-04 03:54:10)
73.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 《ネタバレ》 
私は男だし、娘もいないので、父娘の確執というのがどうもよくわからない。基本的に世の中の娘はお父さん大好きのファザコンが多いというのが実感だからだ。まあタマタマ私のまわりに父の反対を押し切って何かを成し遂げようという気概のある娘がいないだけなのかもしれないが。 <追記>15年ぶりに再見。本作では幸福論をテーマにカネか仕事か何もしない生活か等ついて語られる。結局、歌子は「人の役に立ちたい」「人から感謝されたい」という理由から大島の施設で働く事を選択する。要するに承認欲求から職業選択をするわけだが、この欲求や職業選択は果たして幸福と言えるのだろうか?といった疑問も沸き起こる。ラストの家族シーンが山田監督の答えだろうか? 尚、一昨年に津和野を旅したのだが、この度再見して、思っていたよりも津和野のシーンが少なかった事に気がついた。それだけ印象的だったのかもしれないが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-30 04:59:50)
74.  おもひでぽろぽろ
小学生の自分に背中を押されるってのもなあ。<追記>11年ぶりに再見。20代後半の結婚適齢期の女性の自分探しの起点は小5という事になるのだろうか。男の自分の場合は仕事で忙しくて、将来不安はあるものの、過去を振り返る余裕などはなかったが。が、中年を過ぎると、いろいろと過去が押し寄せてはくる。老年になったらとんでもない事になりそうで怖い。過去の自分は他人であるが、現在の自分とつながってはいる。人生のいろんな選択があり、現在の自分がある。果たして過去の自分が現在の自分を肯否定できるのか?両者がひとつの画面に出るシーンは印象的ではある。
[地上波(邦画)] 5点(2004-07-25 02:42:17)
75.  折り梅
嫁姑にスポットが当たりすぎて、父親の存在感がまるでないのが不満。痴呆の母親を引き取ってあのように息子として振舞えるものなのだろうか?その他の登場人物も機械的というかロボットのようで、どうも全体的に「作り物の家族」という印象が拭えず、人間の情念や業の描写が弱い感じ。
4点(2004-05-30 01:20:01)
76.  オスカー・ワイルド
映像的な衝撃は随所にあるが、内容が薄い。ジュード・ロウにスポット当てすぎで、肝心のオスカーについての描写がお粗末。ジュード・ロウは身勝手なお坊ちゃん役を頑張って演じていると思うが、ホモシーンは結構生々しく、別に美しいとは思えない。むしろ、汚れ役を好演していると言うべきか。
3点(2004-04-03 17:30:14)
77.  男はつらいよ 寅次郎紅の花 《ネタバレ》 
観ている最中、「これで最後なんだ」という気持ちの高ぶりが抑えられません。人気歌手の引退コンサートのような雰囲気です。とらやへの帰宅シーンはリリーと腕組みで商店街の皆が拍手で出迎えという形式で、完全にご苦労様モードになっている。最終回を象徴するシーンだ。ここで気持ちの高ぶりが頂点に達した。「渥美清はこの時死を覚悟していたのだろうか?」そう考えると演技のひとつひとつに魂を感じます。 <追記>17年ぶりに再見。他者とは様々なタイミングで出会ったり、すれ違ったり、別れたりする。その中で家族になったりする人もいる。満男と泉ちゃんは仲がよさそうで、博とさくらは正月に2人で映画を見に行くという各々のラスト。そして、寅さんは最終的にはリリーの所から立ち去ったようなので、結局2人は家族にはなれずに終わる。でもそれが最後まで寅さんらしいのかなとも思う。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2004-03-28 00:06:09)(良:1票)
78.  男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 《ネタバレ》 
惚れた女の笑顔を見て、気持ちがすっきりし、挨拶もせずに黙って立ち去る寅さん。ちょっと切ないが男の中の男だと思う。で、「恋するってくたびれる」っていう満男に「燃えるような恋をしろ」と激怒する。ここまで感情をあらわにし、本気で怒るのは珍しい。別れのシーンが柴又駅ではなく、江ノ電の鎌倉高校前になっているのが異色。 <追記>17年ぶりの再見。舞台はてっきり琵琶湖だと思っていたが、実は隣の余呉湖だっとは。よく考えれば琵琶湖周辺はリゾート化されているのであの風情はないんだが。満男は社会人になるのだが、旅に出てしまうので仕事生活はあまり描かれず、そんなに苦労しているようにも思えない。寅さんは無論、おいちゃんもおばちゃんも体調がよくないのか元気がない。社長はなんとか頑張ってたが。本作のマドンナは既婚で夫婦関係はあまり上手くはいっていない。が、結局は別れることはない。そこで寅さんは「夫婦になって長い間一緒に暮らしてらあそらいろんなことあるだろうけどさ、お互い相手を好きになろうと一生懸命思っていれば必ずなんとかなるもんなんだよ」と満男に対して「努力の愛」について語る。これまで「惚れる恋」が中心に描かれてきたが、これもシリーズ終盤の変化なのだろうか。でも、その直後に「燃えるような恋をしろ」と言ってしまうのはちょっとチグハグな印象も受ける。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2004-03-07 00:09:54)
79.  男はつらいよ 寅次郎真実一路 《ネタバレ》 
寅さんと証券会社のモーレツサラリーマン。対極にある2つのギャップが面白い。牛久から通勤するサラリーマン家庭というのは設定にリアルさを感じる。大原麗子はシリーズ中でも強力なマドンナだと思う。人妻に惚れる寅さんだが、失踪したダンナを見つけて奥さんを喜ばしたいという気持ちと、ダンナが見つからなければ自分が奥さんと一緒になれるという気持ちの間で葛藤する。秀作です。 <追記>16年ぶりに再見。失踪モノとしては『寅次郎相合い傘』があるが、こっちの方が深刻。しかもよくよく考えてみれば、失踪してしまったのは寅さんと出会ってしまったからと言えなくもない。それだけ人は自由に憧れるという事だろう。ただし、いくら寅さんが自由人だといっても不倫を平気でするような分別のない人間ではない(でも、無銭飲食するのはどうなのかと・・・)。という意味では、相手にもその気はないし寅さんもフラレル事もないし、展開的にはあまり盛り上がる事もなく予定調和ではあるのだが、最強マドンナ大原麗子だからこその危うさだけで成立している作品であるとも言える。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2004-03-02 01:41:59)
80.  黄金のパートナー
名作ドラマ「プロハンター」(の深夜再放送)で藤竜也のファンになった中学時代。TV放映で観た。本作は三浦友和とのコンビ。なかなかおしゃれで痛快な作品に仕上がっていると当時は感じた。紺野美沙子も出ています。
7点(2004-02-19 05:40:20)
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