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1.  バッシング 《ネタバレ》 
自己犠牲というリスクを承知の上で海外とりわけ紛争地域へ赴き、困っている人々に手を差しのべると言う一つの生き方。本人にすればまるで生甲斐であるかのようだが、言い換えると、それは自らの居場所を模索する自分探しの旅でもある。しかし一つ間違えると、自らの意思に反して思いもかけない事態へと変転する危険性をも孕んでいる。実話をベースに、一人の女性の“その後”をドキュメント風に追い綴った本作は、人間社会の歪みから噴出する問題の一断面を抉り取っていく。この物語に登場する主人公は、普通の年頃の女性とは少しズレたところで行動を起こし、その結果として一般社会から見れば異端者いわば爪弾き者と見なされ、社会の規範や周囲の眼というものが彼女の生き方や考え方、或いは人格さえも否定してしまう。人々に救いの手を差しのべようとする者が、あたかも負け犬であるかの如く奇異の眼差しで見られ、そればかりか家族をも巻き込み、やがて崩壊させられていくという理不尽さ、そして真綿で締め付けられるような怖さは筆舌に尽くし難い。考え方に理解を示そうとする者さえも、批判の矢面に立たされるという観点から、かつての仲間は何処でどうしているのかという事までは語られない。映画はあくまでも一人の人間の意志と行動に焦点を充てて描き続けられる。その大人っぽさと子供っぽさとが共存しているかのような、不思議な存在感のある彼女の強固な意志は、ややもすると歪んだ形で表面化する。その典型的な例として、コンビニでの「おでん」に纏わる一連のエピソードで巧みに描写される。海辺にあるアパートの無機質さ。終始見られるどんよりとした空と澱んだ空気。寒々として暖かみというものが全く感じられないのは、単に季節が冬だからという理由だけではない。それら家族を取巻く環境は彼女の心象風景そのものであり、どこまでも虚無的で救いがない。自ら死を選択した父親の姿に、社会に圧殺された者の悲しみと憐れさを滲ませているが、その事が切欠となり、反発していた筈の義理の母親からの真の優しさと思い遣りに触れ、やがて心から向き合えた時、初めて見せる穏やかな表情こそ彼女本来の姿だろう。朝まだき仄暗い中、新たな旅立ちを迎え、遠くを見据える彼女の眼差しと表情は、更なる強い決意をもった大人の女の顔となっていた。本作は人間社会に於ける理解し合う事の大切さと難しさを問い正した秀作である。
[映画館(邦画)] 9点(2006-10-15 16:54:52)(良:2票)
2.  ハウルの動く城
宮崎アニメの作画の細やかで丁寧な仕事ぶりは作品数を重ねるごとに一段と磨きがかけられ、本作もその映像の際立った美しさは相変わらずなのだが、琴線をくすぐる程度で、心が大きく揺さぶられる程の感動をもたらせてはくれない。原因のひとつに、やはり物語性の希薄さと曖昧さが指摘できようか。しっかりとしたドラマツルギーがあればこそ、映像も引き立つというものなのだが、映像だけが独り歩きして、ドラマが付いて行っていないのだ。まるで宮崎自身が製作途中で飽きてしまい、その為に物語の構築が頓挫してしまったような印象を受ける。とりわけ映画の後半、物語性が後退していくに従って、映像の輝きが急速に失せていく。何より様々なキャラクターや状況設定が混沌かつ曖昧であること。そしてそれ以上に宮崎アニメのモチーフでもある魔法の驚きや神秘性への憧憬、そしてその必要性すらも曖昧さに終始している。何かが言い足りない。何かが描き足らない。まさに必要不可欠なシーンがカットされているような気がしてならない。(これが本当のディレクターズ・カットと言うのかも知れない。)映像さえ美しければそれでいいのか・・・と、つい言いたくなる。しかし世界的に大成功を収めている宮崎アニメに、我々はいつからそんなクオリティの高さばかりを要求するようになったのだろうか。今年八十歳になる母親に本作を見せてやると、「話はよく解からなかったけど、映像が美しくて心が洗われるようだった。」と喜んでくれた。それいいのだと思った。
[映画館(吹替)] 7点(2005-05-19 23:11:17)
3.  ハリウッド★ホンコン
香港の下町で暮らすチュウ一家は、男やもめの父に二人の息子がいて、焼き豚屋を営んでいる。三人ともおデブという似た者親子で、この実に愛嬌のある風体がむしろ強烈な印象を残す。商売は繁盛しているようだが、男たちだけの何とも侘びしい生活は、かなりの閉塞感をも伴っている。彼らの住む下層階級の迷路のような雑然とした風情は、日本の昭和三十年代初期の頃に近いものがあり、懐かしく感じるところ。一方で高層の建物が林立する、いわゆる我々の良く知っている近代化された香港の姿があり、彼らは空を見上げるように憧れを抱いているのだが、ここにも近代化の波に押され、解体の危機に瀕してもいる。映画はそんな彼らの前にひとりの少女が現れた事から起きる、ひと騒動をコミカル描いていくが、下町の人情話としてはかなりブラックな部分もあり、一筋縄ではいかないといった趣向がある。やがて、素性も知らないまま風のように去っていく彼女だが、彼らにとってはまさに至福の日々だったに違いない。なんとも殺風景だが実に爽やかな印象の残る不思議な作品である。
8点(2003-10-20 00:30:38)
4.  ハッシュ!
この作品の面白いところは、あるゲイ・カップルを通して、その対極にある女たちとを対比させていくことによって、男や女を超越した、今までとは違ったまったく新しい生き方の可能性を示したことにある。彼等の部屋は隅々までキチンと整理されていて、それだけで彼等というものが解かろうというもので、また女性に対して妙に優しかったりするものだから、誤解を招いて右往左往してしまう。これは自分の性癖を悟られないためのカムフラージュであるのと同時に、自分がゲイであることを認めたくないという気持ちがどこかにあって、彼等のそういう気分を橋口監督が実に巧みに説得力をもって描いている。このひたすら女性的で優しい彼等に対し、女たちは威勢がよく行動的な反面、なんと身勝手でだらしないことか。コミカルに流れていく中、終盤、唯一血を分けた兄の突然の死に直面し、猛烈な孤独という現実に慟哭するシーンに、作者の深い思い入れを感じた。
8点(2002-06-17 00:56:00)
5.  バトル・ロワイアル
「仁義なき戦い」の中学生版として楽しんでは観ましたが、その描き方はあまりにもマンガチックで呆れるほど。昔から深作さんの作品を観てきたものにとって(昨年公開された「おもちゃ」などは、深みのあるしっとりとした大人の作品として大好きでしたが・・・)、これはいったいど~言うことなんだか。ちょっと若い人のウケを狙いすぎたんだろうか?どうやら大騒ぎするほどの作品ではないようです。
5点(2001-01-21 17:25:53)
6.  パーフェクト・カップル
民主党の大統領候補を選ぶ予備選の話。その候補者たちが優位にたつためならば、相手候補のスキャンダルを暴くなど手段を選ばない。予想外の出来事に選挙参謀がどう対処していくかを実に面白おかしく描いている。それにしても邦題がよろしくない!
7点(2000-11-06 00:11:28)
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