1. ひまわり(2000)
《ネタバレ》 ところどころ岩井俊二みたいな描写があったりするが、詰めが甘いというか、作り込みが浅いというか、名匠になれなかった人が背伸びして作ったという感じ。扱っている題材は悪くないし、今にして観ればかなりの豪華キャストと言える。しかし、結局何が言いたいのかよく分からない(ここのレビューを見て、主人公以外はみんな死んでると知ったが、それが一体何を意味するのか?)。ちなみに、おおまかなストーリーラインは岡崎京子の短編漫画「チワワちゃん」にそっくりである。 [地上波(邦画)] 5点(2013-01-04 01:13:41) |
2. ピラニア リターンズ
《ネタバレ》 前作のお祭り精神は確かに引き継いでいるが、規模が小さくなった上にギャグに走りすぎ。クリストファー・ロイドとヴィング・レイムスの再登板は嬉しいところ。相変わらずおっぱいとち〇こネタ多し。『ナイトライダー』のデヴィッド・ハッセルホフの実名登場など、B級映画ファンへのサーヴィス精神は旺盛で、ラストまで悪趣味なグロと無意味なギャグで通すところは(ある意味)素晴らしい。個人的には、冒頭で死ぬ二人組みのオヤジが、『リーサル・ウェポン』のゲーリー・ビジーと『バタリアン』のクルー・ギャラガーというのがツボ(笑) [DVD(吹替)] 5点(2012-12-25 11:14:14) |
3. ヒミズ
《ネタバレ》 『冷たい熱帯魚』もそうだったが、園監督の膨大な熱量には驚嘆させられる。前半は物凄い傑作になりそうな予感がしたが、父親殺しから急に展開が尻つぼみに…。こんな親おるかい!と思える(現実にはいるかもしれないが)過剰に〈悪〉な父親を、いとも安直に殺害してしまう軽薄さ。そこから『タクシードライバー』のトラビス・ビックルよろしく〈世直し殺人〉を決意した途端、都合よく主人公の周りで起こる通り魔事件。ヒロインの家庭環境も中途半端に放置。〈自首か自殺か〉なんて、スパイク・リーの『25時』かよ!って、中学生にそんな酷な決断をさせるなよ(震災を絡めているのも無意味)。結局のところ、二階堂ふみのパンチラを拝見できたことが一番良かった。 [DVD(邦画)] 6点(2012-07-15 07:19:37) |
4. 秒速5センチメートル(2007)
《ネタバレ》 第一話からまさやんの曲がメロディだけでこっそり流れており、最終話のクライマックスに歌詞付きで来た時には、「うぉおおおお!!」と滂沱の涙(笑)そりゃ反則だわ。画は相変わらず綺麗。これでしばらくお花見に行かなくて済みそう。第二話にはリンドバーグの曲がかかっていたと思うが、この監督は自分と同世代なのかな?どおりで感覚的にちょっと通じるものがある。前作、前々作を観た上での感想だが、陳腐なSF的設定を排し、60分という中篇に仕立てたことでちょうど良い塩梅になった。 [DVD(邦画)] 7点(2012-02-14 09:51:47) |
5. ピラニア 3D
《ネタバレ》 ここまで期待通りにバカをやってくれると、もう手放しに褒めるしかない。とにかく、おっぱい!おっぱい!!おっぱい!!!そして、ち〇この踊り食い!!…って、エロとグロしかないお祭り状態。スペシャルエフェクトはKNBグループなだけあって、かなり本格的。頭カラッポにして楽しめる、夏休み映画の決定版だ。『トランスフォーマー』や『ハリー・ポッター』なんか観てないで、今年の夏は『ピラニア』だ!!!(って、もう秋だよ…) [映画館(字幕)] 8点(2011-09-07 00:16:14) |
6. 必死剣 鳥刺し
《ネタバレ》 斬られても斬られても立ち上がるトヨエツ侍は、ドリフのコントを連想させ、申し訳ないけどちょっと笑ってしまった。また、自分で編み出したという「鳥刺し」だが、絶命寸前にしか使えない必殺剣なのに、どうやって体得したのだろう?…不思議だ。クライマックスの殺陣では景気良く血飛沫が上がり、上々の出来。役者の演技も素晴らしく、大人も楽しめる本格時代劇。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-12 14:22:35) |
7. 百万円と苦虫女
蒼井優の単独主演作として、彼女の魅力を余すところなく伝えているが、「百万円貯めたら次の町へ引っ越す」という面白いプロットを活かしきれず、消化不良な感じ。投げっぱなしのラストは、こういう作品にはあまり相応しくないと思う。もうちょっときちんとした答えを提示してほしいところ。 [DVD(邦画)] 6点(2009-02-05 21:54:06) |
8. 人のセックスを笑うな
まるでそこにカメラがないような自然な演技。恋人たちの日常を淡々と描いた作品で、好き嫌いは分かれると思う。例えば、宮崎あおいの『好きだ』も淡々とした映画だったが、こちらの方がもっと生々しくて、リアル。永作博美はすごいね。蒼井優もこんな演技ができるんだ~、と感心しました。ひとつひとつのシーンが長くてちょっと退屈なのだが、昔のフランス映画みたいでまったりと観られて良かった。 [DVD(邦画)] 7点(2008-09-02 22:36:34) |
9. ひみつの花園
面白い映画ない?と訊かれたら、とりあえずこれをオススメする。 [DVD(邦画)] 9点(2008-06-08 06:20:41) |
10. PiCNiC(1994)
《ネタバレ》 岩井俊二の映画は、好きな部分と嫌いな部分がいつも混在しているが、本作はその振り幅が最も大きい。物凄く不快でありながら、同時に、魂を揺さぶられるような感動を味わえる。観るときのコンディションに激しく左右されそう。あの先生は本当に気持ち悪いな。首の骨が折れる音も、インパクト大。 [DVD(邦画)] 7点(2008-05-15 23:00:52) |
11. HERO(2007)
さんざん宣伝されていた韓国篇があまりにもおざなりで、本筋とほとんど関係がない(とゆーか無理矢理こじつけた感じ)。まあ、TVドラマのスペシャル版としては楽しめる出来。ところで、イ・ビョンホンってネプチューンの原田泰造に似てると思うのは、私だけ? [DVD(邦画)] 6点(2008-03-26 15:53:55) |
12. ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け
好きで好きでたまらない映画だが、残念ながら、周りでこの作品を知っている人はいない。昔TV放映されていたのをたまたまビデオ録画し、「変な映画…」と思いつつも、いつしか癖になってしまった。とにかく台詞が素晴らしい。原作があると知り、本屋に走ったのを覚えている。高橋源一郎の小説を映画化するには、こういう手法しかなかったということか。好みは極端に分かれると思うが、個人的には大傑作です。 [DVD(邦画)] 10点(2008-01-12 09:57:01) |