1. ゆれる
《ネタバレ》 本当に、見ごたえのある素晴らしい作品でした。「ゆれる」というタイトルの通り、様々な人間と人間の間の心の「ゆれ」を見事に表現していますね。また、真相がはっきりとしないまま、これまたはっきりとしないラストシーンを迎えるので、いろいろな捉え方ができる映画です。 それと、この作品はキャスティングが素晴らしく、特に兄役の香川照之の心の奥底にいろいろなものをしまい込みながら振舞う演技には目を離せませんでした。キム兄の検事も意外に合ってたような気がします。ちょっとムカつきましたがw いろいろ映画賞を獲っているようですが、それも納得です。 [映画館(邦画)] 9点(2007-01-27 23:08:05) |
2. 雪に願うこと
《ネタバレ》 いまや世界中でも、帯広でしか行われていないばんえい競馬。それを支える人たちの人間ドラマを丁寧に描いていて面白かったです。実際、普通の競馬と違って、途中で止まるし、鼻先ではなくてそりがゴールラインを超えないとレースが終わらないので、現地で見ていても結果がよくわからなかったりして、かなり独特なのですが、そういうことも描かれているので、ばんえい競馬に興味がある方にはお勧めです。 また、幻の橋であるタウシュべツ橋梁(帯広からは1時間以上かかりますが)も見ることができます。 [DVD(邦画)] 8点(2018-05-13 00:30:48) |
3. EUREKA ユリイカ
3時間40分と尺は長いですが、とにかく良く練られており、ストーリーの転がし方も絶妙で飽きることはありませんでした。また、登場人物たちの荒涼とした心象風景を示しているようなセピア色の世界は、不思議な心地よさを感じさせてくれましたね。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-18 10:22:32) |
4. 夕凪の街 桜の国
《ネタバレ》 正直、原作があまりにも素晴らしい作品だったので、映画化されると聞いたときはちょっと不安がありましたが、まずまずの出来だと思います。何というか、佐々部監督の昭和を感じさせる作風がこの作品とうまく合っているような気がします。 まあ、原作でもそうでしたが、やはりこの作品でも「夕凪の街」の皆実のモノローグが本当にやるせなくて、胸に突き刺さってきますね・・・・。麻生久美子の演技も良かったです。 しかし、まだまだ原爆の問題というのは終わってはいないということを痛感しました。「仕方なかった」とかとんでもないことをのたまったどこぞやの大臣みたいにこの問題を総括するのは誇張ではなく100年早いですね。 原爆のような非人道的な兵器の犠牲者が今後出てこないことを願うとともに、広島・長崎の原爆で犠牲になった方々のご冥福を心からお祈りいたします。 [映画館(邦画)] 8点(2007-08-04 16:31:25) |
5. 潤の街
《ネタバレ》 いま、改めて観ると20年前はお隣の国ってアングラな存在だったのだなあと気付かされますね。まあ拉致問題とかいろいろあるんで、今も嫌悪感を抱いている人の方が多いことには変わりはありませんけど、少なくとも20年前よりかはマトモな関係になっているように感じます。 映画自体は、なんというか教育映画的で「歴史を知らず差別的な日本人」「逆境に負けずがんばって生きている朝鮮人」というステレオタイプな図式から抜け出しきれていない印象を受けました。物語的には良くできていると思いますけど。 まあ、このテーマを真正面から扱った映画を商業作品として製作・上映したこと自体がこの当時としては評価されるべきであるのかもしれませんね・・・・ それと、1980年前後に書かれた脚本をそのまま映像化しているからなのか、1989年の設定とは思えない社会風俗の描写のズレが気になりました。 [インターネット(字幕)] 6点(2009-08-12 18:07:52) |
6. 幽閉者 テロリスト
《ネタバレ》 見ている方もある意味拷問を受けているような非常に重苦しい映画でした。田口トモロヲの鬼気迫る演技は見事です。ただ、画像がテレビの再現映像みたいで非常に安っぽかったのが残念でした。 テルアビブ空港事件について知識が無いと、おそらく訳がわからないと思いますので、予備知識は入れておいた方が良いと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2007-11-06 09:34:15) |
7. ゆきゆきて、神軍
《ネタバレ》 変わり者のおじさんを延々と見せられるのも疲れます。どうしても共感できませんでした。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-01-25 18:22:54) |