1.《ネタバレ》 いま、改めて観ると20年前はお隣の国ってアングラな存在だったのだなあと気付かされますね。まあ拉致問題とかいろいろあるんで、今も嫌悪感を抱いている人の方が多いことには変わりはありませんけど、少なくとも20年前よりかはマトモな関係になっているように感じます。
映画自体は、なんというか教育映画的で「歴史を知らず差別的な日本人」「逆境に負けずがんばって生きている朝鮮人」というステレオタイプな図式から抜け出しきれていない印象を受けました。物語的には良くできていると思いますけど。
まあ、このテーマを真正面から扱った映画を商業作品として製作・上映したこと自体がこの当時としては評価されるべきであるのかもしれませんね・・・・
それと、1980年前後に書かれた脚本をそのまま映像化しているからなのか、1989年の設定とは思えない社会風俗の描写のズレが気になりました。