1. 湯を沸かすほどの熱い愛
《ネタバレ》 前のレビュワーさんも書いてるけど、確かにこんなに簡単に乗り越えられない壁ばっかりの内容。でも僕は10点献上した。ひと頃の身勝手な大人の多かった時代の後始末をこうも痛快に解決していく、宮沢りえの演技が実に説得力があるからだ。子役(特に冒頭の鮎子ちゃん)も実にいい。しかし映画を観ていくと、3人の女性、全員親に捨てられてるんだよね。なのに愛が湧き出てくる宮沢りえ演じるお母さん。最後のお湯も愛の沸騰した湯加減だったんでしょうね(笑) [DVD(邦画)] 10点(2017-07-09 00:35:44) |
2. 友罪
《ネタバレ》 あの衝撃的な事件を思い出す。 確かに、あれからどうしているのか・・ この映画では、本来の話の序章みたいな形で終わる。 できれば、瀬々監督には、この話を最後まで撮り続けてほしい。 本編では、ラスト瑛太演じる鈴木君は心から泣けなかった。 彼が心から泣くまで、ドラマを観ていたい感じだ。 でも、救いとして、友達ができた。 これはこれでハッピーエンドである。 だけど、闇を抱えた人間は周囲も闇に引きずり込む、もしくは同類を引き寄せる。 映画の中の鈴木君は、そして少年Aのこれからは、まだまだ波乱に満ちているだろう。 心から泣ける日の来ることを願うばかりだ。 [DVD(邦画)] 8点(2018-12-01 18:11:42) |
3. 夢売るふたり
《ネタバレ》 女性監督ならではの、松たか子の描写だろう。 松たか子って美人なんだけど、暗さを乗り越えた美人っていうか、 場面によっては、どす暗い表情も見せるので、とてもこの映画にマッチしてる。 若くして店を持つ夫婦の健気な奥さんが、店が焼けてから、旦那がひねて「過ち」を犯し、 そこでどんどん陰険になっていく女性役にまさにピッタシ。 最後、刑を終えて、魚市場で夫婦で働くその姿に、救われる感じだ。 フォークリフトから食堂の旦那を見つめる彼女の表情は、もう陰険ではない。 いい映画でした。 でもこの夫婦にふりまわされた女性たちも気の毒な話だよなぁ。 [DVD(邦画)] 8点(2018-09-24 18:51:59) |
4. 夢みるように眠りたい
《ネタバレ》 謎の依頼からはじまる。 これは未完の映画を終わらせるというタイトルにつながるとこがいい。 謎・・といえば、昔、学研やらなにやらで 謎の正体をあばいたような、おもしろ博物大百科みたいな 子供向けの本があったが、この映画もそのイメージだった。 ディテールとか、小物とか、 (日本的な)謎めいたものが多く、楽しかった。 観終わった後、古本屋に行きたくなった。 [DVD(邦画)] 7点(2021-04-25 12:51:57) |
5. ユキとニナ
《ネタバレ》 好きです、この手の映画。よくあるのは、ひよわな少年と不良っぽい少年の冒険話。これはその女の子版。話は、大きくなったユキの記憶のこんがらった思い出みたいにすれば、話もスッキリして良かったんじゃないかと思いましたけど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-24 07:41:04) |