21. さくらん
《ネタバレ》 思っていたより面白かったです。日暮の一本筋が通った性格が天晴れ!あんな友達ひとりは欲しい。アンナでOKだと思いました。主演が日本人バリバリの女優だったら、もっとポルノチックな雰囲気に仕上がったんじゃないかと。日本髪のヌードって何か卑猥って感じるのは私だけ?。アンナのコミック調で突き抜けたキャラが悲惨・卑猥なムードを払拭していたように思われました。 初めて愛した男に見切りをつける雨の中のシーンも(後で思いっきり泣くのですが)潔くて一番印象的。そこのところが愛に錯乱してしまった木村高尾太夫と大違い。 椎名倉之助には気の毒だけど、日暮は自分の気持ちに蓋をして泣く泣く嫁ぐなんて不正直なことはしない。ラストのあの二人の行動はとても清々しかったです。子供の頃から苦労してきた二人だもの、これからは幸せになってほしい。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-24 16:50:45) |
22. ゆれる
《ネタバレ》 映画ではわかりにくかったので原作読んでみました。 登場人物の独白形式になっていて兄のパートはやはり短くて、一番知りたかった彼の本心ははっきり読み取れなかったです。 原作でもあいまいに終わってしまったラストシーンですが、「兄ちゃん、うちへ帰ろうよ!」の弟の呼びかけに彼はバスに乗ったと推測します。やっと全てから開放され自由になったのに、うちへ帰るということは冷たい視線と痴呆の親父の面倒とガソスタが待っているだけ、、あの弟は兄をうちまで送ると「後悔」にまたすぐ甘えと軽蔑が加わり「あばよ!」と東京に戻るでしょう。私は兄にバスに乗ってもらいたい。 観客が長子か次子・末っ子で感情移入度が分かれるかも。 [映画館(邦画)] 7点(2008-01-14 11:36:11) |
23. 武士の一分
《ネタバレ》 アイドル出身(現役)は若さ・カッコよさが命なのか、キムタクも悲しいかな年相応の大人の風情がただよわず最初の頃は夫婦より姉弟に見えてしまった。「姉上・・」って感じ。 少年っぽい表情が時々出るのよね。プライドを傷つけられた怒りの目はまあ頑張っていたと思うけど下級武士の生活の侘しさとか想いはどうかなあ・・。 加世と徳平はよかったけど。 [DVD(邦画)] 5点(2007-10-26 20:51:54) |
24. バッシング
《ネタバレ》 最初からずーと主人公を奇異な女として描いているから、ラスト近くで義母に2・3行の本音を言ってもこちらには何も伝わらなかった。ボランティア行為で自分が救われるのならなぜ国内の被災地や老人介護だったらだめなのか、彼女の言い分も含めて聞いてみたかった。 ラストシーンの表情を今度は死をも覚悟の旅立ちか・・と個人的に解釈していたけど時間がたつと、いや待てよ・・ああいう単純にわがままなタイプは結局必死で命乞いするんじゃないかと・・。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-07-12 18:42:48) |
25. 萌の朱雀
《ネタバレ》 下調べ無しで見たので家族構成がわかりにくかった。泰代(最初、若く見えた)は孝三の娘だと真ん中あたりまで思い込んでいて、父親と並んで寝るのって変!て気持ち悪がっていた私。オイと夫婦の娘も兄妹だと思ってた。致命的なのはこのごろの邦画に多いセリフの聞き取り辛さ。製作サイドは頭の中にいやっていうほど叩き込まれているけど、見てるこっちは初めてなんだから。リアル志向かなんだかしらないがボソッと言われてもなんにも伝わらない。ストレスだけ積もって見てる時は苦痛だった。終わって時間がたつと映画全体のみずみずしい印象が記憶に残っていたけど。気持ちの優しい青年に家族は癒されていたのだろうと思った。子供の頃はともかく成長するにつれ何も発散できない過疎の村でウチにウチにこもりがちな家族にとって。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-06-16 01:41:32) |