21. パコと魔法の絵本
《ネタバレ》 泣かせたいのか笑わせたいのか、何がしたいのかわからない映画。どちらも中途半端で、キャラクターの感情やドラマが表現しきれていないため、感情移入したいのに「できない」もどかしさ。駄作。 [DVD(邦画)] 3点(2011-01-09 13:03:54) |
22. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 期待しすぎた。2時間かけて「男の戦い」の焼き直しをして、TV版より盛り上がらなかった印象。キャラクターの関係性を前向きに・わかりやすく変えたせいもあって、鬱屈したシンジがクライマックスで立ち上がるカタルシスがイマイチ足りず、名セリフが浮いて見えてしまった。 アスカの生い立ちやモチベーションも描かれず、シンジの中でも最後まで放置プレイ。レイを助けるためならどうなってもかまわない、というラストへのつながりも、もっとレイとの関係性を深く強く描いておかないと感情移入できない。 何より「翼をください」等の挿入歌が一番醒めた。 人類補完計画のやり直しと思われるループ世界のオチがどうなっていくのか、という全体のストーリーに対しては興味が持てるので、Qには期待する。 [DVD(邦画)] 3点(2010-06-05 15:39:28) |
23. そして父になる
《ネタバレ》 ええ〜…評価高いから期待して見たけど、なんじゃこりゃ。 6年育てた子供をどっちの親もお互い離したくないと思ってるし、子供も知らない家に行きたくないのに、結局取り替える流れになったきっかけや明確な理由がない。どう考えてもうまく行きそうにない、誰得な選択をなぜするんだ、と。登場人物が脚本の都合でアホになってるから冷める。 ラストでも福山はほとんど父親として成長してない。元々教育に小うるさいだけで、そんなに嫌な父親でも怖い父親でもないし、この事件のあとも、多少子供と遊んであげるんだろうな〜ってくらいの変化しか想像できない。 最後の子供との再会も、ゆっくり歩いて話してるんじゃなくて、めちゃくちゃにみっともないくらい泣いて追っかけて、すぐ力いっぱい抱きしめたれや。お前は俺の子だと、一緒に暮らそうって言ってやれよ。ごめんな、ポンポンじゃすまないよ。 母親とリリー、子どもたちはよかったのに、福山のキャラの苦しみ、後悔、成長が弱く、主人公に感情移入も応援もできない作りになっており、「父になる」という大事な主軸の表現や感動が弱い話になってしまっている。もったいない。 [インターネット(邦画)] 2点(2019-10-07 21:30:42) |
24. デンデラ
《ネタバレ》 姥捨て山に捨てられたババァたちは生きていた…! という掴みは最高で、めちゃくちゃ面白そうなのに。ババァたちが村に残した自分の子供も含めてみんなブッ殺そうぜーってなってるのがよくわからない。みんな本気じゃない、生きる目的が必要なんだ…でくくっちゃうのは乱暴でしょ。あとクマの恐怖をちゃんと描けてたら少しはマシだったかもしれないけど、映像がとにかくショボすぎる。 [インターネット(邦画)] 2点(2019-05-02 23:35:55) |
25. R100
《ネタバレ》 序盤の設定は惹きつけるのだけど、CEOが出てきたあたりから一気につまんなくなる。普通映画が面白くなるところから徐々につまらなくなって、オチが最高につまらないという……。 [DVD(邦画)] 2点(2014-07-29 02:32:42) |
26. さや侍
《ネタバレ》 ラストがどうなるのか、そのためにある映画だと思って見ていた。だから途中がどんなに笑えなくても問題ない。むしろ寒ければ寒いほどいい。なぜなら無様な侍がスベリ芸を続けながらどう変化していくか、ラストで何をするのか、そしてそれによってどう観客を感動させるのか、というのがこの映画の意義・意図であることは間違いないから。 しかし一児の父としての個人的な感想としては、このラストはまったく納得できないものだった。「刀がなくても父は戦っている」と認めてくれた娘の前で、本物の刀を取り戻す意味が見いだせない。今さら侍であることを全うして死ぬ意味がわからない。別の刀を取り戻した侍が、本物の刀を取り戻す必要なんてない。 どんなに無様でも一緒に生きてほしいのが子どもの想いであるし、娘を愛しているならさや侍のままでもいいから、一緒に生きるべきじゃないのだろうか。 笑い=侍の刀の比喩で、「芸人としての矜持を死と引き換えにしても取り戻すべきだ」という笑いに対する松本人志のメッセージをテーマにした映画なら、このラストでも全然いい。しかしこのストーリーは親子愛に帰結するものだし、そのテーマで観客を感動させ、泣かせようとしている。でもこんなラストじゃ泣けないし、納得できない。ラストで坊主が「めぐりめぐって」と歌い出すが、輪廻もあの世も保障されてない。死んだら終わりで、お別れだ。侍であることを娘に見せつけて死ぬのはエゴでしかない。娘は父が死ぬことも、侍であることも、すでに望んでない。今生で親子として出会えた奇跡を全うするべく生きるほうが尊いことじゃないのだろうか。何か根本的に愛や生や死を表現すること、それによって人を感動させることを、松本人志は勘違いしていると思う。初めて0点をつけてしまった、真の駄作。 [DVD(邦画)] 0点(2012-08-26 06:17:09)(良:3票) |