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コメント数 1963
性別 男性

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461.  清水の暴れん坊
芦川いづみ大好きな放浪紳士チャーリー様!お先に失礼します。石原裕次郎と北原三枝、同じく石原裕次郎と芦川いづみ、この共演作は沢山、あるし、結構、観てはいる。浅丘ルリ子とも結構、共演してますよね。ところがこれがまた石原裕次郎と北原三枝に芦川いづみの三人が一つの映画で共演しているものとなると沢山、あるようで意外と少ない気がします。この三人の共演と言って真っ先に思いつくのはおそらく放浪紳士チャーリーさん、そして、私も他の芦川いづみファン、石原裕次郎ファンも「陽のあたる坂道」ではないかと思います。少なくとも私にとっての石原裕次郎、北原三枝、芦川いづみ三人共演作と言えば「陽のあたる坂道」である。で今作は、タイトルを見た時はマキノ映画を思い出しました。清水の暴れん坊って正にマキノ映画風な時代劇かと思った。しかし、やはりこの三人でそうはならない。石原裕次郎はスーツ姿を決め、ここでもいつもの裕次郎らしく好青年ぶりを発揮している。どことなく子供ぽさを残したまま大人になりきれてない若者を演じるとこれほど見事にハマる俳優はいないと思うぐらいである。北原三枝に対する態度と芦川いづみに対する態度の違いはいつも思うがその違いにしても単なる女たらしじゃないものをこの石原裕次郎という俳優から感じられるのはこれはもう演技を超えていると思わずにはいられない。まるで石原裕次郎そのまんまのような感じがここでも見られる。北原三枝と芦川いづみについて言えば、常に気の強そうな女、北原三枝に対して気は強そうだけど本当は弱そうな、芦川いづみ、作品としての完成度、面白さでは「陽のあたる坂道」には及ばないし、北原三枝にしても芦川いづみにしても確かに守ってあけたくなるような女ではあるけど、この二人にしても他の裕次郎映画の女性に比べると魅力という意味で劣る。欠点もかなり多い。それでもなかなか見れない三人の共演作を見ることが出来るという意味で観て良かった。損はない。これがこの映画に対する私の感想です。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-11-19 21:34:31)(良:1票)
462.  三十三間堂・通し矢物語
成瀬巳喜男監督による珍しい時代劇!ところが観ていても全く成瀬映画ぽく感じない。マキノ雅弘か溝口健二かってぐらいにしか思えない雰囲気、それは出演者の顔ぶれにも現れている。田中春男のあの落ち着きの無さ、うろうろしまくり、あっち行ったり、こっち行ったりと、まあ、とにかく少しは止まってろよってぐらいの落ち着きの無さ、まるで「次郎長三国志」シリーズの大五郎のようです。それに脚本が小国英夫で配給会社も東宝、どう考えても成瀬映画には思えないし、マキノ映画です。しかしながら他の出演者の顔ぶれを見るとこれはこれで溝口作品ではないかと思えてしまう。何しろ、長谷川一夫に田中絹代ですからね。長谷川一夫のかっこ良さは溝口映画での長谷川一夫以上、いやいや、これほどまでに長谷川一夫が男らしくてかっこ良いなんて思ったのは初めてかもしれないぐらい男らしい。田中絹代はこれまた絶える女、大八郎の為に身を尽くす姿は何とも言えないぐらいの女としての哀しさみたいなものが現れている。あの最後の方の弓矢のシーンの緊張感、面白さに比べるとそれまでがちょっと退屈だったりと、成瀬巳喜男監督はやっぱり時代劇よりも現代劇や男と女のドロドロした話のが合ってると思うし、私は好きです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-11-16 11:43:58)
463.  女の暦 《ネタバレ》 
私は何を隠そう香川京子が大好きです。いや、別に隠す程の事でもなければ隠しちゃいないと思うが、とにかく香川京子が大好きです。香川京子の魅力、それは姉思いの優しき妹を演じてる時に最もその魅力が現れる。杉葉子の姉への優しい態度、あさがおの花を見て楽しそうな顔つき、特に私は香川京子のあの鼻が大好きです。噛み付きたくなってしまいます。笑ってる表情は勿論、泣きだしそうな時に見せる香川京子の表情も私は好きです。この作品、壷井栄原作だけに雰囲気は「二十四の瞳」に近く、姉の杉葉子の教師、写し出される小豆島の美しさ、更に出演者の顔ぶれは成瀬作品を思わせる。三島雅夫と田中絹代、この二人と香川京子が同じ一つの作品の中にいるのを見ると成瀬作品を思わずにはいられない。作品全体の包み込む温かさを出演者の演技から感じることが出来る。そして、やはり香川京子がダントツに素晴らしい。あの笑顔、拗ねる表情、何もかも香川京子にしか出せない魅力でぎっしりと詰まった作品です。香川京子ファンは間違いなく満足出来るはずです。最後に久松静児監督、もっと評価されて良い。評価されるべきであると言いたい。いずれにせよ、これまた日本映画らしい良い映画、この映画を見て私は益々、香川京子が好きになったのと杉葉子も今まで以上に好きになった。そしてこの映画を撮った久松静児監督も好きになりました。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-15 09:59:56)
464.  ダウンタウンヒーローズ 《ネタバレ》 
山田洋次監督、この作品を観て確信致しました。間違いなく木下恵介監督の映画と今井正監督の「青い山脈」が大好きであると!始めの方で映画館で大勢の人達が楽しそうに笑いながら一本の映画を観て楽しんでいるシーンが出てくるが、その映画が木下恵介監督の「お嬢さんに乾杯」である。更に今井正監督の「青い山脈」の場面も出てくる。土手で学生達が青い山脈を歌っている場面、この二つの映画を見せる辺り、間違いない。山田洋次監督は木下恵介監督と今井正監督のファンであると思いました。でもって、この作品の雰囲気など「青い山脈」のようです。柳葉敏郎演じるおんけるが薬師丸ひろ子演じる房子への自分の思い、愛する気持ちを言葉に出して伝えたいのに声に出すことも出来ずにいるところ、伝え方の方法は違ってもその言い出せないやるせなさみたいなものは「青い山脈」の中の池部良を思わずにはいられない。また中村橋之助演じる洪助も同じように房子のことが好きで好きでたまらないのが観ていてもよく解る。最後の方でやっとそれを伝える場面が出てくるけどその時の二人の会話など正に「青い山脈」の中の池部良と杉葉子を思わせる。山田洋次監督の「青い山脈」への思いというものが伝わってきます。この映画の他にも寅さんシリーズ第十作「寅次郎忘れな草」でも印刷工場で働く一人の青年が「僕、めぐみちゃんが好きだ」て言う場面が出てくるように間違いなく山田洋次監督は今井正監督の「青い山脈」のファンであり、それを意識しながら撮っているのがよく解る。ただ「青い山脈」ほどの爽快感というものがないのでその点はマイナスではあるが、山田洋次作品、それも私の大好きな山田洋次監督と言えば誰が何と言おうと「男はつらいよ」なのだの寅さんシリーズに出てくる人達の姿が観られるのは嬉しい。特に渥美清、やはりこの人は日本映画史上、最高の俳優である。薬師丸ひろ子の房子に劇の場面で「おばさんはトランプ好きなの?」と聞かれ「おいちょかぶ」て答える所など寅さんそのままです。
[DVD(邦画)] 7点(2008-11-14 22:21:03)(良:1票)
465.  喜劇 よさこい旅行 《ネタバレ》 
フランキー堺と倍賞千恵子のコンビによるこの旅行シリーズ、これで何本目だろう?見るのは?相変わらずフランキー堺を見てるだけで楽しめるものの、何か物足りない。一番最初に観た「喜劇・逆転旅行」の面白さ、インパクトが強すぎるのと、それとやはりフランキー堺と倍賞千恵子が夫婦というよりフランキー堺を追い掛け回す倍賞千恵子という設定の方が観ていても楽しいし、私は好きです。倍賞千恵子が映画館で観ていたフランケンシュタインの映画に出てくるフランケンシュタインがフランキー堺に似てるのとフランキー堺が長山藍子と浮気していて、観た夢にうなされながら一人芝居する場面とその後の伴淳とのやりとりが特に笑える。伴淳の一人二役、お婆さん役もちっとも違和感ないのには驚かされたのと、フランキー堺と倍賞千恵子の夫婦のお隣さんに住んでいるミヤコ蝶々もこれまた良い味出している。作品の雰囲気も出演者の顔ぶれも申し分なし、ただそれでも何かが物足りない。この物足りなさは何だろう?
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-11-12 21:01:13)
466.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 
久しぶりに見て改めて感じた事の一つ8歳にして大統領とはすげ〜な!しずかちゃんの入浴シーンでのサービスカットは大人向け?いや、子供向けだよねと初めて見た時は友達と会話したのを思い出します。しずかちゃんと飯のどっちが大事だとスネ夫に食ってかかるジャイアンの言うことは正しい。どんな状況でも立ち向かおうとするジャイアン、今作でもジャイアンは相変わらずかっこ良い。かっこ良いと言えば何時もは逃げ腰なスネ夫がかっこ良い。しずかちゃんの為に頑張るスネ夫の姿が見られる作品としても忘れられないドラえもん映画!忘れられないと言えば、既に何人もが書いてるけど武田鉄矢の歌う少年期が素晴らしすぎる。ドラえもん映画史上最高の音楽だ!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-09 08:43:51)
467.  恋文(1953)
田中絹代の監督作品てことらしいけど、なるほど!森雅之に久我美子に香川京子にとどこから見てもどこをどうとっても明らかに成瀬巳喜男監督作品て感じのキャスティング、それはこの三人以外にも中北千枝子、花井蘭子などもこれまた成瀬巳喜男監督の作品に出ていたりととにかく田中絹代が成瀬巳喜男監督を尊敬しているのが伝わってくる。どこまでも僻みぽい森雅之と不幸な女、久我美子、その一方で宇野重吉のあの笑顔とそして、本屋で働く女を演じている香川京子の笑顔、この二人の笑顔がこのどうしようもなく救いのない話の中にあって安らぎを与えてくれている。ここでも香川京子の可愛さは成瀬巳喜男監督の映画の中でも見られるような可愛さというものに香川京子がいるといないとでは大きい。話は本当に悲惨だし、見ていても久我美子が気の毒でならないものの、とにかく香川京子の存在の大きさと森雅之とは対照的な宇野重吉の存在の大きさによって見ることの出来るさんな作品です。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-11-08 13:32:25)
468.  雪国(1957) 《ネタバレ》 
芸者駒子を演じている岸恵子、これはもう皆さん指摘の通りであり、おそらくこの映画を一度でも観たことのある方なら誰もが思うに違いない。岸恵子という日本映画の歴史において間違いなく名を残す大女優の演技、あの眼、表情、拗ねる時の顔付き、甘える表情、そうかと思うと笑ったり、泣いたりと色々な表情を自然体に表現しているところなど正しくこれが女優の演技であると言いたい。その美しさ、それは表情だけでなく振る舞いから何から日本の女性の美しさ、本当の美しさというものを見事に演じている。そして、私がこの映画の中で最も痺れた瞬間、鳥肌が立った瞬間は駒子演じる岸恵子が池部良演じる島村という男の前で三味線を弾く場面で、この時の手の動き、流れる音の美しさ、この場面のあの緊張感ある中でそれを全く感じさせずに演じきって見せた岸恵子、この時のあの三味線を弾く場面、相当練習したんだろうなあ!そうでなきゃあんなにも素晴らしい音など出せる筈がない。この経験があったからこそ後の市川崑監督、岸恵子の代表作と言える傑作「悪魔の手毬歌」の中で同じように三味線を弾く場面が出てくるけど十分に生かすことが出来たと思えるし、この映画のあの駒子の三味線を弾く場面だけでもこの映画は岸恵子という女優にとっての忘れられない代表作に挙げても良い。そして、勿論この美しい四季の香りを残しつつ女が強く生きて行く人間ドラマとして見応えあるものを作り上げた監督、豊田四郎監督の代表作の一つと言っても間違いない。最後にもう少し!岩下志麻の駒子の「雪国」もあるけど、岩下志麻の駒子も観てみようかなと思う。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-03 10:30:49)(良:1票)
469.  ゼロの焦点(1961)
野村芳太郎監督、橋本忍と山田洋次という脚本、どうしても期待してしまう。相変わらず美しい映像美、今作は白黒であるが、それがまた良い雰囲気を創り出している。ミステリーというよりは女と女と女、三人の女のそれぞれの悩みのようなものを描いた人間ドラマとして見た方が良いと思う。三人の女優それぞれが良い演技、雰囲気を醸し出してはいるものの、全体的に物足りなさが残る。映画としてのカタルシスという意味で何か物足りない。作品の雰囲気は好きなだけにちょっと残念でもある。けして、つまらなくはないので6点ぐらいはあげても良い。それでもこの監督の他の傑作に比べるとインパクトにも欠ける。それにしてもこの作品の影響はかなりあるのではないかと思う。実際にあの海に飛び込み自殺する者が何人もいたらしいけど、そういう意味において何とも罪深い映画でもある。そんな気がしてならない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-11-02 21:35:58)
470.  おくりびと 《ネタバレ》 
見終わって一言、あぁぁ~自分の最後はこの二人、本木雅弘と山崎努をはじめとするこの人々におくられていきたいと思った。自分の最後をこういう形でおくりだしてもらえたら幸せだろうと思うと同時に自分が最も愛した人達、お世話になった人達をこの人達とおくりだすことが出来たら良いなあと思わずにはいられなかった。妻に納棺師という仕事をしていることを隠していたことがバレ、「汚らわしい」と言われようが自分の選んだ道、仕事に対する誇り、自信を持って最後までやりとげる本木雅弘の姿にこそ人間の持つべき本来の姿があるのではないだろうか!どんな仕事であれ、仕事には変わらない訳で、だからこそあの広末涼子の「汚らわしい」だけは言って欲しくなかったのと言わせるような脚本は書いて欲しくなかった。あれさえなければ満点にしたいぐらい素晴らしい作品です。人は生きる為に働く。自分で選んだ道を信じることの素晴らしさをこの映画は教えてくれている。自分を捨てた父親の最後をおくりだす場面のあの父親の死に顔の美しさとそんな父親との想い出の石ころを手の中に握りしめている父親、俳優峰岸徹の遺作となってしまったこの映画、何とも複雑な気持ちになりました。峰岸徹のご冥福を祈りつつ、人間が死ぬといこと、死は単なる終わりではないということ。それはあの風呂屋のおかみさんが亡くなった後の場面での笹野高史の台詞に込められたメッセージこそこの映画が言いたいことではないかと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2008-10-30 22:22:55)
471.  事件 《ネタバレ》 
同じ野村芳太郎監督の「疑惑」を見た後に見るとどうしたって見劣りしてしまいます。一人で見ていたら昨日から遊びに来ている親戚の男の子4歳がやって来て一緒に見ていると裁判シーンで「一体、あなたは何をしていたんですか?」て問われた大竹しのぶ演じるヨシ子がみんなの前で「セックスです」て大きな声で言った後に「ねえ、おじちゃんセックスってなあに?」て聞かれて困りました。そういうことはなるべく小さな声で、他の人に聞えないようお願いって気分でして、それよりもそういう質問はお父さんかお母さんに聞くか若しくはいずれ大きくなれば解ることなので、子供は子供らしく外へ行って遊んでこいって気持ちになりました。
[DVD(邦画)] 6点(2008-10-19 11:18:21)
472.  大江戸五人男
これは何とも凄いキャスティング!阪妻と市川右太衛門が共演てのが有り得ない。考えてもみなかった。脇を固める俳優陣も芸達者な俳優が揃っている。そして、監督にはあの大傑作「王将」の伊藤大輔監督とくりゃあ、どうしたって期待してしまいます。阪妻と右太衛門この二人の壮絶な戦いというものを期待していただけにちょっと肩透かしを喰らった気がするし、全体的に話が解りにくいという難点もある。それでも今時のテレビ時代劇にはない役者の演技力と迫力というものは感じることは出来たし、それなりに楽しむことは出来た。それにしてもいつ見ても何を見ても阪妻はかっこ良い。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-13 22:01:28)
473.  疑惑(1982)
ここ何年もずっと思ってることの一つに俳優の演技で見せることの出来る映画が少なくなったと思う今日この頃、1980年以降、本物の役者魂、女優の凄みで観ることの出来る数少ない作品がこの映画だと思うぐらい二人の女優、桃井かおりと岩下志麻の演技、醸し出すオーラ、凄みというものにとにかく圧倒させられぱなしで、ぐいぐいぐいと引きずり込む力強さ、桃井かおりって女優さん、私は苦手だし、嫌いではあるが、この映画のあの役はこの女優に正しくぴったりの役ではないかと思うぐらいのはまり役!夫の通夜の日に一人だけ派手なかっこでやってくる所からして、この映画の凄さが見ることが出来る。法廷シーンにおける女と女の戦い、そして、不利な証言に対して見せるあの桃井かおりの演技、暴れぷり、見ていて本当になんて嫌な女だ!こんな女はとっとと有罪にして死刑にしちまえと言いたくなるぐらいの嫌な女を演じているが、この女優だからこそ出せる嫌な女ぷり全開、とにかく見ていて腹が立って仕方ないものの、犯罪映画としても裁判映画としても面白いこと面白いこと!この映画を見て私はいくらお金の為といえ、絶対に弁護士なんて職業にはなりたくないと思ったのと(最も頭の悪い私には弁護士になることなど無理だろうけど)男の弱さ、だらしなさと女の強さ、恐ろしさというものを知らされた気がして、あぁぁぁ~やっぱり女って恐ろしい生きものだと思わずにはいられません。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-13 13:12:34)(良:1票)
474.  セーラー服と機関銃
確かに出来としてはそんなに大した映画じゃないような気がするけど、好きか嫌いかて言われると嫌いではない。では、好きなのか?と言うと、これまたそれほど好きなわけでもない。相米慎二監督の映画って、昔は苦手だったけど、今、見直すと所々で不思議な魅力が隠されているような感じが漂うのである。この映画における薬師丸ひろ子の存在、これは薬師丸ひろ子だからの映画って気がする。最後にやはりこの映画のタイトル、これが私は一番良い気がしてならない。だって、セーラー服だよ。すいません。セーラー服が嫌いな男なんてまずいないでしょ!学生服と機関銃だったら絶対に見てないよ。まあ、なにわともあれ、薬師丸ひろ子のファンの為の映画であることは間違いないわけでして、個人的には「Wの悲劇」は別格として、その次に薬師丸ひろ子で直ぐに思い出す映画となるとこの映画です。
[DVD(邦画)] 6点(2008-10-12 15:07:26)(笑:1票)
475.  居酒屋兆治
高倉健、相変わらず渋い。そんな高倉健に対してやりたい放題の伊丹十三、その他出演者の顔ぶれを観ると大滝秀治に田中邦衛に小松政夫って何だか「北の国から」みたいなキャストだ。作品そのものは特別面白いとは感じないし、どらかというと苦手な感じの暗さが漂う。それでも普通に観れてしまうのはこれはやはり高倉健の魅力あればこその作品で感じでして、そうそう、大原麗子も出てたよなあ!何だかとても幸せとは無縁の感じの女を演じていたけど、大原麗子という女優というよりも一人の女性の人生を見ているようで辛い。
[DVD(邦画)] 6点(2008-10-11 15:04:14)(良:1票)
476.  影の車
野村芳太郎監督によるサスペンスものではあるが、サスペンス映画というよりはホラー映画に近い感じのする不気味さ、恐ろしさ、それは映像もさることながらあの音楽もやたら怖い。そして、何よりもあの少年の一つ一つの行動にしても本当に怖い。これは人間の追い詰められる瞬間というものを描いている。妻よりも幼馴染みであり、愛人でもある別の女とのやりとりを見ていないようで見ている子供からの二人への復讐のようなものがとにかく怖い。サスペンスものとしてはそれほどの出来じゃないと思うし、ラストもえっ?ここで終わり?てぐらいの終わり方だが、何しろ、一つ一つのシーンの怖いこと、怖いこと、完成度では明らかに「砂の器」に比べたら劣るし、その他の野村芳太郎監督作品のサスペンスものに比べても劣る。しかしながらこの監督らしい美しい映像も心に残る。最後の方の海辺のシーンは私も「砂の器」を思わずにはいられませんでした。それにしても岩下志麻のあの美しさ、ミニスカートからすらっと伸びた細い足、おまけに加藤剛とのセックスシーンで見せるあの悩ましい顔付き、喘ぎ声は忘れらなくなりそうなほど強烈な印象を残します。これを見せられたらそりゃあ、加藤剛じゃないけど、小川真由美より岩下志麻を選びたくなるのも解る気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2008-10-10 22:26:25)
477.  地上(1957)
川口浩は相変わらず、煮え切らない男を演じているなあ!野添ひとみと香川京子は香川京子の圧勝!野添ひとみの浮いた衣装、香川京子の芸子の美しさがこの作品の見所かもしれない。出演者の顔ぶれを見ると溝口健二作品ぽいが、溝口健二作品ほどの力強さ、エネルギーは感じられない。しかし、香川京子が素晴らしいから見てられる。あの顔つき、涙する姿、完全に野添ひとみを食ってしまってる。そのぐらいの素晴らしさ、話としては、ストライキがどうだのこうだのと、全体的に暗い。それでもやはり香川京子が良い。香川京子がいるといないではこの作品の評価は変わるはず。他では小沢栄太郎の嫌な奴ぶりがここでも見られる。あっ!山茶花究も見られたことはとても嬉しい。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-09 20:39:51)(良:1票)
478.  夜の河 《ネタバレ》 
これは人間の心理状態というものを色で表している。山本富士子演じるヒロインが想いを寄せる大学教授竹村(上原謙)に初めて身体を許すシーン、画面全体のあの赤い色は山本富士子の演じる女の情熱を表していると思いました。好きな男にはきちんとした奥さんもいれば、娘もいる。山本富士子が相手の奥さんが病気で亡くなった後に上原謙に対して別れを告げるシーンでは青が強調されているが、あれは自分は女としてのプライド、誇りをかけて愛した男との別れを選ぶ。それは女としての辛さを青い色として見せているようにも感じるし、その色使いの見事さ、美しい映像は宮川一夫という日本映画史上最高の名カメラマンによる功績が大きい。主演の山本富士子の色気、黒髪を洗う場面のあの色っぽさ、心が強くて誇り高い京女としてのプライドの高さを見事に表現して見せた演技なくしてこの映画は語ることは出来まい。そのぐらいこの映画の山本富士子は素晴らしい。小沢栄の酒癖が悪くて口も悪い嫌な男に何を言われても負けまいと強い女を演じている姿など正しく強い女の象徴である。小沢栄のご機嫌取りを飄々と演じている山茶花究の姿も忘れがたい印象を残します。山本富士子と上原謙との初めての夜のあのシーンにしてもちっとも嫌らしさを感じない。男と女が抱合う場面の色気、全くもって嫌らしさを感じさせずにそれでいて官能的に見せる演出の上手さ、ここらが昨今の日本映画にはなくて昔の日本映画にはある。この映画を見ると益々そういう気持ちにさせられる。裸になどならなくても伝わる女の色気と愛情、その伝え方、こういう映画を見て昨今の日本の監督は大いに勉強し、見習って欲しい。映し出される京都の街並みの美しさ、宮川一夫のカメラ、そして、やはり山本富士子の美しさ、この映画は何かもが美しい。ラストの山本富士子の表情には女として自立し、強く生きて行くことへの思いが現れているようです。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-05 21:51:03)
479.  旅の重さ 《ネタバレ》 
これは一人の少女の眼から見た母への思いを手紙を通して伝えると共に自分が求めている男、理想とする父親探しの旅の物語だ!高橋洋子の映画デビュー作品とのこと、何という初々しさ、少なくともこの映画一本で高橋洋子という女優を私は忘れない。そのぐらい強烈な印象を残します。旅の途中で出会う色々な人達との交流、葛藤、三國連太郎演じる一座の親方、あの旅の一座を見ている時の高橋洋子の笑顔の素晴らしさ、また、旅先で出会った一人の女に誘惑され、身体を許してしまう姿がとても痛くて、苦しい上に切ない。四国の美しい風景、海、砂浜に裸で寝そべる高橋洋子も、倍以上歳の離れた男、高橋悦史とのやりとり、高橋悦史が食べているパンを後ろから美味しそうだとばかりにジュースを飲みながら見ている表情も、更に二人で逆立ちをする場面も強烈な印象を残します。高橋洋子が求めていた愛とは何か?父親の愛に飢えた少女の男への愛情表現も何とも不器用ではあるが、その不器用さが何とも言えない余韻、刹那さを残します。あっ!そうそう、これが同じく映画デビュー作となる秋吉久美子の可愛さも忘れられないぐらいの印象を残します。そして、映画や出演者と同じように吉田拓郎の名曲中の名曲「今日までそして明日から」も一度聞いたら絶対に忘れることは出来ないほどの印象を残します。映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」の原恵一監督はもしかして?この映画の大ファンなのかな?「今日までそして明日から」のこのタイトルに相応しいこの作品は少女が大人への階段を一つ一つ登る。見つめながら自分探しと理想の男、理想の父親像を描いた青春映画の秀作の名に相応しい映画だと感じることが出来る。そして、この映画の成功はやはり高橋洋子、高橋洋子の存在なくして語れない。高橋洋子あってこその映画でもあるというのが私のこの映画の感想でございます。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-03 22:14:04)(良:1票)
480.  からっ風野郎 《ネタバレ》 
三島由紀夫の演技しているところってそういや、初めて見たような気がする。脇を固める人達の上手さがあるだけに余計、下手くそに見えて仕方がない。ヤクザ映画の増村作品、主演に三島由紀夫、どうにもしっくりこない。若尾文子に対する三島由紀夫、その反対の立場から見た若尾文子、話のテンポはこの監督らしい演出力によって補っていて楽しめることは楽しめるが、増村映画としては特にこれといって凄いものを感じない。若尾文子を騙そうと薬を飲まそうとするも、反対に騙される三島由紀夫、男と女の騙しあい、駆け引きにしてもちょっと弱い。それにしても三島由紀夫の上半身、裸の場面などは全くもって必要性が感じられない。ラストのあのエスカレーターの場面、ここがこの映画では一番の見所かなあ?いずれにせよ、増村映画としては、普通の出来です。
[DVD(邦画)] 6点(2008-09-30 21:31:51)
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