541. 丹下左膳(1958)
丹下左膳は大河内傳次郎を初め多くの俳優が演じたが、私の子ども時代の左膳は何と言っても大友柳太郎、その奔放な振る舞いがピッタリだったと思う。映画は東映時代劇スターが勢揃いする華やかさ、その中に美空ひばりまでもが刀を振るう。そしてまたちょび安を松島トモ子が演じているのが良い。こけ猿の壷にからめて、大岡越前、柳生但馬守も登場し、歌有りチャンバラ有りの豪華映画だった。 [映画館(邦画)] 6点(2013-01-07 17:27:22) |
542. ハウルの動く城
多少ストーリーがわからないところもあるが、まずまず楽しめる作品だと思う。荒地の魔女が悪役だと思っていたら、後半やさしいお婆ちゃんになったことにまずびっくり。そして声優は倍賞さんが若い娘と老婆の両方をやっていることにびっくり。途中までは別の人だと思っていた。絵が大変美しいし、音楽も格調高い。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-04 18:09:19) |
543. ニッポン無責任時代
この頃クレージー・キャッツはテレビで大活躍だったし、植木等の歌もヒットの連続だった。しかし映画は見たことがなく、そうかこれが日本一の無責任男の異名をとった映画だったのかと改めて関心。 でもクレージーはテレビの方がおもしろかったと思う。ところで森繁社長夫人がこの映画でも社長夫人で登場しびっくり。 [DVD(邦画)] 6点(2012-12-05 19:05:49) |
544. 雨の中に消えて
1軒の借家で共同生活をする若い3人女性の物語で、主演は吉永小百合。原作は石坂洋次郎で、いかにも青春ものという感じがする。選挙運動のアルバイトをする中盤が非常におもしろい。伊藤雄之助もなかなかだし、弁の立つ高橋英樹がとても良い。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-12-01 10:46:43) |
545. 赤頭巾ちゃん気をつけて
最初と最後に安田講堂事件の東大紛争シーンが入るが、時代背景を物語っているとはいえ、映画とは直接関係ない。あるとすればその事件によって、東大入試が中止になったということだけ。 映画のストーリーはあってなきがごとしの散文的スタイルだが、これは当時のベストセラー芥川賞小説を映画化したものだから仕方がない。おもしろくも何ともない部分もあるが、同年代で大学紛争にも巻き込まれた当時の私にとって感じるところも多かった。 改めて見てみると、主題歌を歌っている佐良直美をはじめ、いしだあゆみ、ピンキーとキラーズなどなつかしい。 [映画館(邦画)] 6点(2012-11-29 20:32:40) |
546. 続・サラリーマン清水港
前作と比べると残念ながらおもしろくない。フランキー堺がいなくなったのも一つの原因だが、清水次郎長らしさが失われ歯切れがいまいち。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-28 21:18:34) |
547. 隣りの八重ちゃん
とても仲の良いお隣さん同士だけど、昔はさほどめずらしいものではなかった。だが隣家におじゃまして飯までとなると格別、恵太郎と八重ちゃんも兄妹同然というかそれ以上。割って入るのが高杉早苗の女友達かと思いきや出戻りの姉とは。そうか岡田嘉子と言えば実生活でも波乱に富んだ人生を送ったんだったっけ。このモーションをかける姉と落ち着かない態度の妹の心理描写が実に良い。 [DVD(邦画)] 6点(2012-11-25 19:18:15) |
548. コント55号と水前寺清子の神様の恋人
理屈抜きでたいへんおもしろい。私が子どもの頃人気があった欽ちゃん、二郎ちゃんのコント55号のコンビに、チータこと水前寺清子が加わっての大爆笑コメディ。益田喜頓、伴淳三郎を初めとする脇役陣もコメディアンが多数だ。そうそう、ザ・タイガースの人気もすごかった。 [映画館(邦画)] 6点(2012-11-24 08:25:48) |
549. ガラスの中の少女(1960)
ストーリーはともかくとして吉永浜田の若いカップルが何としても新鮮。そのはずで、浜田光夫にとっては映画デビュー作、いきなりの吉永小百合との共演で、配役字幕も浜田光曠となっている。映画は67分と非常に短いしラストがあっけない。純潔云々と言っても今の時代には通用しないか・・・ [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-20 21:24:34) |
550. 危険な斜面<TVM>(2000)
松本清張の小説は、長編短編を問わず数多くの作品が映画化TVドラマ化されている。この「危険な斜面」は短編ながらTVドラマ化8回という記録を持つが、映画化はされていない。なぜ? (私は過去何回かこのTVドラマを見たが、DVD化されているのはこのTBS版のみ) 物語は不倫もののトリック殺人なのだが、心理描写の妙はやはり清張作品。田中美佐子演じる野崎利江が何となくいじらしく、艶っぽく悩ましい。 [地上波(邦画)] 6点(2012-11-19 05:36:27) |
551. 銀心中
男がもう会わないと何度逃げても、探し求め追いかけてくる女の執念はすさまじい。元はといえば戦死の誤報が引き起こした悲劇なのだが、こういう悲劇は現実にもあったらしい。新藤監督は自ら戦争体験を持つだけに、直接的にまた間接的に戦争の悲惨さを訴えるものが多い。これもそのひとつと言えるかもしれない。終盤花巻の街を走る極端に幅の狭い電車にびっくりする。馬面電車とよばれていたそうな。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-06 07:32:25) |
552. 新諸国物語 笛吹童子 第三部 満月城の凱歌
あれほど人気が高かったラジオドラマも、今見てみるとそれほどとは思えない。年月が経ったからかもしれないし、子ども心が失われたからかもしれない。そして白鳥の面も、しゃれこうべの面が活躍するのに対してあっけなかった。もう少し意味があるものかと思ったが・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2012-11-02 06:34:21) |
553. 新諸国物語 笛吹童子 第一部 どくろの旗
「ヒャラーリ、ヒヤラリーコ、ヒャリーロ、ヒャラレロ」子どもの頃毎日のようにラジオから流れ、毎日のように聴いたラジオ番組、これが映画になっていたとは知らなかった。東千代之介、中村錦之助、大友柳太朗、そして月形龍之介と当時の時代劇スターが勢揃いする。 [DVD(邦画)] 6点(2012-11-01 23:16:12) |
554. タンポポ
グルメファン特にラーメン通にとっては欠かせない映画だろう。大友柳太朗を初め懐かしの名優たちが多数出演するなど役者陣はすごい。音楽までマーラーやリストのクラシック音楽を使うのは凝っている。基本的には良い映画でおもしろいが、少々悪のりしているように思うのは私だけか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-29 23:41:14) |
555. いわさきちひろ ~27歳の旅立ち~
誰もが知っている絵本画家いわさきちひろの、知られざる波乱の人生をドキュメントで綴る。個人的には、ネットその他で調べるだけ調べたあげくの鑑賞だったので驚くことはなかったのだが、興味ある人にはぜひ見て知ってほしいドキュメントだ。ドキュメントだからして点数で表すのはむずかしい。(一応平均でということで) [映画館(邦画)] 6点(2012-10-21 16:56:59) |
556. 処女峰
《ネタバレ》 なつかしの銀幕スター上原謙ということで見た映画だが、何と言ってもお目当ては乙羽信子、彼女の映画デビュー作である。ここでは活発な姉妹に挟まれた三人姉妹の控えめな次女(ほぼ主役)を演じる。そして何と何と題名と同じ「処女峰」という主題歌を歌うのだ。乙羽信子というと堂々とした女優というイメージが強く、まさか歌うとは思ってもみなかったが、調べてみると大映入社前は宝塚のトップを飾っていたというわけだから歌も上手いはずなのだ。映画題名の処女峰はもちろんこの三人娘をさしている。そろって上原謙にあこがれていて三者三様の結末を迎えるのだが、ストーリーとしては少々古くさい感がなきにしもあらず。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-21 08:38:43) |
557. 続・社長漫遊記
さてさて社長の米国式接待は本物なのだろうか、それは見てのお楽しみというところ。ところで彼らはなぜ佐世保・長崎まで行ったのだ。そうか世界に誇る大型タンカー日章丸のお祝いだった。「ここはひとつぱぁーっと」というのり平おきまりの台詞が楽しい。小林敬樹秘書課長のねばりは良かった、おめでとう。 [映画館(邦画)] 6点(2012-10-16 22:55:29) |
558. 社長漫遊記
日本映画チャンネルによると、シリーズ最高傑作という呼び込みだがどうだろうか。森繁社長の米国かぶれによる弊害さえ感じる。接待禁止、宴会禁止は毎度おなじみの三木のり平宴会部長の活躍を奪っているようにさえ見える。それでもそこそこにおもしろく楽しませてくれるのだがやっぱり盛り上がりに欠けてしまう。常連化したフランキー堺の妖しげな英語や雪村いづみの本場仕込み英語は見ものだが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-09 21:48:44) |
559. お嬢さん社長
シルクハットに燕尾服で歌う美空ひばりが、いつのまにか「お嬢」と呼ばれるまでに成長した。16とは思えないくらいほどの大人ぶり、美しくもなったと思う。そうは言っても社長としてはまだまだ、しかしなかなかの奮闘ぶりだ。ひばりの才能を十分に発揮しているところが良い。ところで気になったのが、最初の方でタクシー代80円を1万円で払おうとするシーンがあるが、まだこの頃は1万円札も5千円札もなかったはず、はてな?である。 [DVD(邦画)] 6点(2012-09-17 10:10:48) |
560. 正午なり
芥川賞作家丸山健二の原作、名投手金田正一の息子賢一の映画初出演、漫画家福地泡介の脚色と何かと話題になった映画で、キャスト・スタッフにも聞き慣れない名前が目立つ。その中でひときわ光るのが色気ムンムンの結城しのぶ、ぞくぞくとする美しさだ。 都会や女性に憧れながらも、思うままにならないやるせなさを見事に描いてはいるが、単調さも目立ちじめじめしていると思う。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-09-14 07:36:11) |