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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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621.  口裂け女 リターンズ 《ネタバレ》 
劇場版『口裂け女』シリーズ最新作。今回の“口裂け女”は、三叉村で祀られる生き神だそうです。興味深いのは、生まれながらの口裂け女もいれば、後天的に口裂け女になる者もいる点。前者は完全に怪物仕様で人肉を食らいますし、後者はアクシデント等で口裂け状態になる模様。いずれにしても村では、常に口裂け女が存在する理屈です。口裂け女は、差別と畏怖で村人を纏める存在とのこと。三叉という土地が口裂け女を生む。もはや都市伝説とは関係なくなっていますが、これはこれで悪くない設定だと思いました。口裂けの生き神としての権威は絶対的で、逆らう村人は皆無。皆大人しく殺されます。つまり、口裂けに対抗できるのは部外者のみ。如何にしてビジターである主人公が口裂けの呪縛を断ち切るのか、また何ゆえ三叉の地が口裂けを生むのか等、掘り下げれば面白くなりそうなポイントは多々あったのですが、まるっとスルー。折角の設定を活かせていない残念な脚本でありました。ナチュラルボーン口裂け女の造形もセンスを感じません。あの口は、一歩間違えばギャグでしょう。『口裂け女ビギニング』に負けず劣らぬトホホぶりありました。今回もトホホラー。以下余談。劇場版『口裂け女』シリーズのタイトルについて。『2』の次に『ビギニング』そして今回『リターンズ』ときました。続編があるなら『またまた口裂け女』『もっとも口裂け女』『まだまだ口裂け女』『口裂け女フォーエバー』なんて如何でしょう。舘ひろし繋がりで『口裂けてない!』もアリかな。失礼。舘ひろし関係なかったですね。
[DVD(邦画)] 3点(2012-12-13 22:25:52)
622.  SPACE BATTLESHIP ヤマト
自分はヤマト直撃世代です。「地球滅亡まであと○日」の煽り文句に燃えたクチ。劇場版のフィルム文庫(懐かしい)も所持していました。でも本作を鑑賞するに当たって、不思議なほど“思い入れ”はありませんでした。一応、大人になったのかな。アニメ『宇宙戦艦ヤマト』とは別物。そう割り切って鑑賞できたと思います。そんな自分の率直な感想は、“いつもの木村拓哉主演映画”。貶しているワケではありません。どの映画でもキムタクはキムタク。良しにつけ悪しきにつけ、彼色に染めてしまいます。俳優としての幅は望めないかもしれませんが、彼の場合はこれでいい気がします。イメージに合ったキャラを演じ続ければいいのです。最終的には目指すのは田村正和。スターはみんなで守り育てないと。本サイトの作品ジャンルに「キムタクもの」を入れても良いとさえ思います。失礼。無駄話が過ぎました。それではキムタク以外の事柄について感想を述べたいと思うのですが…特にありません。でもそれも仕方が無い。だってそれが「キムタクもの」の宿命なのだから。
[DVD(邦画)] 5点(2012-12-07 20:58:51)(笑:2票) (良:2票)
623.  先生を流産させる会 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。ご注意を!) 実話ではなく、実話にインスパイアされた創作物語。生徒を男子から女子に替えたこと、そして結末部分は実際の事件とは異なるようです。此処に監督の思い(意図)が込められていると考えます。お腹の子を殺された母親が、教師として加害者を守る衝撃の結末が意味するのは何なのでしょう。“それが人として正しい姿。罪を憎んで人を憎まず。”という純粋な解釈でよいのでしょうか。あるいは、ミヅキの言葉にあるように、母は子の存在を“無かったこと”にしたのでしょうか。幼子が目の前で殺されて、殺した人間を擁護できる母親がいるかと考えた場合、確かにミヅキの言葉は真実味を増します。エピローグは死んだお腹の子を利用して、生徒に更生を促したようなもの。教育者としては正しい。でも、あまりに残酷な光景です。果たして、この映画が伝えたかった事は何だったのでしょう。恥ずかしながら、自分には分りませんでした。このテーマを扱うのであれば、監督の意思を真っ直ぐに突きつけて欲しいいと思います。例えば『告白』のように。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-28 18:00:04)
624.  デッドボール
SHSHI TYPOONレーベル作品全般に言える事ですが、本作も正気の沙汰とは思えぬ脚本でした。分別ある大人の鑑賞に堪えうる映画とは思えません。でも観終えて何となくアリだなと思わせるのは、役者の技量に依るところ大かと。主演はお馴染みの坂口拓。当代きっての馬鹿映画役者です。自慢のアクションは控えめでしたが、あの雰囲気は彼でなくては醸し出せないもの。タバコの吸い方もカッコイイです。そしてもう一人。準主役の星野真里嬢です。ビン底メガネの少年コスのハマりっぷりと言ったら絶品(制作時もう30歳ですよ!)。清楚なイメージのある彼女がこんなバカ映画で鼻血を飛ばし、爆発ちりちりカツラを被ってくれるなんて、もう個人的に10点進呈しても惜しくありません(単純に私が無類の星野真里ファンだというだけなのですが)。なんとか理性を働かせ、常識的な採点としておきますが、星野真里フリークにとっては、ある意味『さよならみどりちゃん』以上のお宝映画かと。やっぱり、星野真里いいですわ~。
[DVD(邦画)] 6点(2012-11-21 20:29:30)
625.  名探偵コナン 天空の難破船 《ネタバレ》 
ズバリ本作のポイントは、蘭ちゃんと怪盗キッドのロマンス。特に問題なのはラストの2人のキスシーンであると考えます。接吻の方は一応未遂で済んでいるものの、お尻へのタッチはどうだったのでしょうか。蘭ちゃんは“工藤新一がしない事をキッドにされた”と証言しています。それに死角にある男の手を未然に防ぐのは、塚原ト伝でもなければ無理な話。さらにサブタイトルの難破船はナンパの暗喩で間違いないでしょう。蘭のお尻はキッドに“触られた”と推測出来ます。それもアクシデントではなく、触る気満々の、いやさ、揉みしだく気ビンビンのチャラ男にお尻を揉まれたワケです。どうですか。コレ許せますか。我らがアイドル、蘭ちゃんを汚した罪は重いッス。
[地上波(邦画)] 4点(2012-11-18 20:35:21)
626.  DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る
前作より遥かに見応えがありました。ただ、皆様のように熱く語る言葉を持ち合わせません。ですから一言だけ。河西智美さん、元気そうで何よりです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-18 20:29:48)
627.  ラビット・ホラー 3D 《ネタバレ》 
(いきなりネタバレの記述があります。未見の方はご注意ください)  主人公(キリコ)は、継母とお腹の子を殺めてしまった衝撃で、自らの声を失いました。人魚姫が声と引き換えに足を手に入れたように、彼女は自身の声を差し出し架空の弟を生み出す事で、心の平静を手に入れていたと言えます。それ程までに凄まじい罪の意識です。元の姿に戻るため、人魚姫に魔女が出した条件とは、愛する王子を刺し殺すこと。主人公も同じです。実在しない弟大悟に刃を突き刺し、彼女は現実を受け入れました。自らの重過ぎる罪を“再認識”した彼女に残された道はひとつ。あの結末は必然でした。罪悪感から逃げ続けてきたキリコの10年。人魚姫と同じように泡となって消え去りたいと彼女は願ったのでしょう。血の海で、彼女はやっと安らぎを手に入れる…。妄想(大悟)が父に憑りつき~とキリコは述べています、オカルト方面に解釈しなくてもいい気がしました。心を病んでいたのは彼女だけではないのですから。童話『人魚姫』をモチーフに描かれるサッドストーリー。ただし『人魚姫』との対比があからさまで、やや品を欠く印象を受けました。父制作の絵本のタイトルは、エンドロールで明かされる程度のさり気無さで十分だったと思います。丁寧なアナウンスも結構ですが、“観客の気づき”を利用する方が、より深く観る者の心に刺さるのではないでしょうか。また、個人的には主人公に“死”以外の救いの道を提示して欲しかったとも思います。劇中上映されている『戦慄迷宮』の前日談とも位置づけられる、言わば『戦慄迷宮』の姉妹映画。ホラーとは無縁のカワイイ小動物ウサギが鍵となっていますが(そういえば田畑智子主演の『哀憑歌』なんて映画もありましたね)、『戦慄』作成時から本作の構想はあったのでしょうか。ちょっと気になるところです。監督はあの美しい螺旋階段をよほど気に入ったと見えるので、もしかしてシリーズ化もあるかな?最後に、無策にJポップを使用したエンディングに異議を唱えておきます。雰囲気を壊すほど酷い音楽とは思いませんが、適切なBGMであればもっと余韻を味わえた気がします。勿体ないです。商業的な兼ね合いもあるのでしょうが、この部分で損をしている邦画は多いのでは。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-15 21:15:46)
628.  ライフ・イズ・デッド 《ネタバレ》 
スーパーの店内でごみを持ったまま立ち話をしてしまった消子が、店長から呼び出されて注意を受けるシーンがあります。この場面は何の為にあるのでしょう。後に消子に解雇を言い渡す店長の性格を表現しておく伏線?あるいはゴミをUDVに感染している兄に見立てたメタファー?いいえ違います。単なる日常の一コマです。それが素晴らしい。料理で例えるならパセリ。料理を引き立てる名脇役。このシーンも同じです。例えばドラマの中に知人や地元の風景が出てきたらテンションが上がるでしょう。普段目にする(見た気がする)光景は、観客を作品世界に引き込む力を持っていると考えます。画面の中の世界と、自分の世界が繋がる感覚。荒唐無稽な設定でありながら、現実の社会問題を扱っている作品にとって、リアリティは生命線です。あっても無くても構わないような、些細な1シーンがそんな役目を担っているのは凄い事じゃないでしょうか。終始緩めのコメディの空気を纏いながら進む物語に、起伏はありません。淡々と、粛々と、予想通りの結末へ向かいます。正直、娯楽作品としての面白さはありません。でも悪くないのです。本気の家族愛が其処にはありました。いい映画だったと思います。キャストも好評価。吉高由里子と見紛うルックスの消子役・ヒガリノはこれから要注目。化ける可能性大です。お母さん役の円城寺あやも良かったです。しほの涼もハマり役。病的なまでの極細ボディが役に立ちました。そしてお父さん役の小林すすむ。大ヒット作『踊る大捜査線』にも出演していますが、正直印象に残っていません。自分世代にとってはヒップアップの“目立たない人”。でも本作は違いました。上手いとは言いませんが、渾身の演技だったと思います。氏の代表作だと胸を張れる映画かと。最高のパセリ俳優に敬意を表し、謹んで+1点献上いたします。
[DVD(邦画)] 8点(2012-11-06 20:26:06)
629.  カイジ2 人生奪回ゲーム 《ネタバレ》 
“地下チンチロ勝負”とは、『賭博破戒録』編前半の天王山。爽快感ではクライマックスの沼攻略を上回るかもしれません。その重要エピソードを削ったのは英断でした。そして大正解。各エピソードを中途半端な内容で再現し、大いに落胆した1作目の反省点が活かされたといったところでしょうか。そう、求められるのは原作エピソードの取捨選択。そういう意味では、原作の世界観に合わないオリジナルゲーム『姫と奴隷』や、地下労働とセットで意味を成す居酒屋での祝勝会等も必要なかったと思います。“沼攻略”については、原作の流れをほぼ再現出来ていました。ただし、カタルシスはありません。イカサマシステムへの対抗策が次々と披露されただけの印象。カイジらがどんな思いで、どんな代償を払って、乾坤一擲の勝負に挑んだのか。その過程は逆に省略してはいけないところです。言い方は良くありませんが、“上澄みを掬った”感は拭えません。本作も『カイジ』の映画化としては物足りないと言わざるを得ません。もっとも、そんな事は前作で学習済みです。失望感に対する免疫が本作の評価を“相対的に”押し上げている一因だと自分は捉えています。ただし、ご指摘の方もおられるように、人食いモンスター台“沼”の再現度や役者の熱演など、制作費に見合う長所があったことも付記しておかなくてはならないでしょう。さて、これで『カイジ』の映画化は一段落。次に福本漫画を映画化するとすれば、『無頼伝 涯』の人間学園あたりが面白そうですが、個人的には『最強伝説 黒沢』を強く推したい。主演は高橋克実で。
[DVD(邦画)] 5点(2012-10-28 22:39:30)
630.  電人ザボーガー 《ネタバレ》 
笑いの構成としては、一部が前フリで二部がオチ。ところが一部が、単独で十分に面白いのです。すでに笑いとして完成しています。こうなると二部の立つ瀬がありません。単に悪ふざけ。『ごっつええ感じ』のコントを観ているような気分でした。それでも終盤の盛り上がりはなかなかのもの。観終えてみればトータルバランスは取れていたように思います。不思議な魅力を持った映画でありました。それでは、まず一部の感想からまいりましょう。何と言っても、石川遼似の青年大門・古原靖人が素晴らしい。まさしく熱演。生真面目な演技だからこそギャグが際立ちます。元グラビアアイドル山崎真実は、ミスボーグの悲哀を見事に体現していました。二人の“全力演技”が茶番に魂を吹き込んでいます。人間とサイボーグがまぐわうシーンなど、もはや正気の沙汰とは思えませんが、ジャンルを超越した“訴えかける何か”があったのは間違いありません。二部の方は前述のとおり、コントと何ら変わりませんが、ザボーガーの戦闘シーンは『アイアンマン』と見紛うほどに素晴らしいものでした。冗談抜きで、ザボーガー格好良かったです。それにしても佐津川愛美は役を選びませんね。若手女優NO1のオールラウンダーかと。正直諸手を挙げて褒めてよいものかどうか戸惑うのですが、これが『片腕マシンガール』の井口監督の味。クセになりそうな自分が怖いです。一部が8点、二部が6点、間を取って7点の採点です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-27 19:55:02)(良:2票)
631.  シャッフル(2011) 《ネタバレ》 
(以下は私的な勝手解釈です。また重大なネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください)見終えて最初に抱いた感想は「どんでん返しの為のどんでん返しはツマラナイ」でした(↓なたねさんと同じです)。そう思えるのは、あまりに脚本が雑だから。彼女は何故死んだふりをしたのか。エドモンドの告白ビデオって辻褄合ってます?正確な時間に絶命させる毒とは。理想の町ミツルギ町の違和感(吸殻一つ落ちてないと言う者がいる一方、駅前はゴミだらけ。どうして住人はカウボーイスタイル?直下型の大地震が起きた割には被害が軽過ぎないか等々)。ラスト宙に舞った紙幣は万札でした。まだアジアドルに換金していなかったの?単に稚拙で片付けるには矛盾や齟齬が多すぎました。やっとそこで気づきます。再三繰り返される「誰も信じてはいけない」という台詞の本当の意味を。物語を額面通りに受け取ってはいけないのだと思います。読み解くヒントはスモーク(煙)。銀行、駅前、そして舞台となる旧ワイン工場。至る所に煙がありました。某有名難解映画監督作品と同じ意味で、この記号が用いられているとしたらどうか。ミツルギ町は、この世の町ではない?!数々の矛盾に説明がつき、主要登場人物が短時間に次々と命を落とす展開も理に適います。“シャッフル”というタイトルが意味するところも。洋邦を問わず、この構造を有するサスペンスには時々お目にかかりますが、その多くは謎解きの爽快感が作品の魅力となっていました。その点で、本作は物足りないです。物語の裏に隠された真実へ観客を導けなければ、単に“不出来などんでん返しだけ”の映画になってしまいます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-21 20:51:03)
632.  ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵
アニメを実写化するならまだしも、二次媒体間同士の変換で監督の色を出すのは大変難しいこと。まさか本作のキャラクターデザインを蛭子能収に任せるワケにもいかないですし。ある筈の無いカメラレンズを汚す血飛沫や、凝ったカットやアングル等、監督の作家性を感じさせる部分は確かに存在しましたが、やはり基本線は原作イメージの最大公約数的な再現。そういうアプローチであったと感じます。ホームラン狙いではなく、確実に塁に出る事を目的としたバッティング。これは、これで勿論正しい。正しいですが、ちょっとツマラナイとも思いました。監督の考える原作の魅力とは何だったのか。それを伝えて欲しいのです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-15 19:26:24)(良:1票)
633.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
主要レギュラーだけでも、青島、すみれ、真下、雪乃、スリーアミーゴに室井、そして和久さん。野球チームが作れます。サブレギュラーも含めたらサッカーの試合が出来る。それが『踊る大捜査線』。映画やTVスペシャルで、これだけ多くのスピンオフを生み出したドラマシリーズは類を見ないでしょう。際立つキャラクターが『踊る』の大きな魅力のひとつ。そして彼ら一人ひとりが掛け替えの無い存在でした。大切な2人が抜けた劇場版第3作。代わりに多くの新キャラを投入し、それでは足りずと過去の犯人たちまで呼び寄せます。その判断は妥当だったのかもしれませんが、本作には秀逸なキャラクターを活かす脚本が欠けていたと思います。青島は向こう見ずな所はありますが、馬鹿ではありません。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-03 19:41:22)
634.  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 
劇場を後にし、まず口をついたのが「バスは無いな…」。一緒に劇場鑑賞した妻と一致した感想でした。青島のカンのみに頼った犯人追跡や、香取+バナナの悪ふざけ(スポンサーの意向があったであろう事は想像に難くありませんが、観客にとっては関係ない話です)、予告篇のためのみに撮られた青島の転倒シーン等、後半は難点満載でしたが、あのバス突入がトドメを刺しました。値千金ならぬ値罰金。なんとか踏みとどまっていたシリアス調の物語が一撃でひっくり返りました。確かにフォークリフトじゃなくて、バスの方がインパクトはあります。でも最低限のリアリティを担保しなかったら、コメディになってしまいます。コメディテイストは『踊る』の大きな魅力の一つ。でも完全コメディになったら『踊る』ではありません。超えてはならない一線を越えてしまいました。また久瀬(香取)が本気で真下の子供を殺そうとしていた事にもドン引きしました。単なるキチ○○ですやん。そしてそのテロが警察の組織改革の発端となるという、結果的にテロリストの思惑通りの結末。青島は和久さんに言われたはず。正しいことをしたかったら上に行けと。偉くなって、組織を中から変えろと。青島や室井が矛盾だらけの組織の中でも信念を失わず、正義を心に秘めて戦ってこられたのは、この思いがあったから。テロが引き金となって世界が変わるなんて希望、自分は見たくなかったです。前半の出来が素晴らしかったのとお疲れ様の意味も込めて6点を進呈しますが、後半の展開はいただけません。いくら室井がサル顔だからって「バナナだ」なんて台詞を言わせたらいかんですよ。
[映画館(邦画)] 6点(2012-09-27 20:02:54)(笑:1票)
635.  あぜ道のダンディ 《ネタバレ》 
本作における“ダンディ”の定義とは、“やせ我慢してカッコつける”ということ。居酒屋で、主人公の親友が息子君に説明しています。確かに主人公の言動は、この定義に当てはまりました。お腹が空いても朝ごはんを食べない(朝食代の節約?)。ゲーム機の知識が無いのに店員さんに聞かない(無知をさらすのが恥ずかしい)。「お金はいっぱいある」と嘘を言う(子供に心配させたくない。でもバレバレですよ)。そもそも体裁を気にする日本人にとって、“やせ我慢”とは美徳の一部でした。ところが欧米のライフスタイルが浸透してきた昨今、価値観も一変しました。利益至上主義。やせ我慢なんてナンセンス。でも主人公にシンパシーを感じてしまうのは、自分も同じオールドタイプだからでしょう。単に恥ずかしがり屋の見栄っ張りとも言いますが(苦笑)。そんな本作のダンディ父さん。親友の前では弱音と愚痴吐きまくりです。2人の掛け合いがまるで漫才のようで可笑しかった。画面に向かって何度ツッコんだことやら。見た目はオッサン、中身は中学生って、一体何処の名探偵ですか。子育てや介護といった高いハードルを乗り越えてきた立派な大人が、子供に戻ってしまう滑稽さ。でも、こうやってバランスを取りながら、大人は苦い現実と折り合いを付けているのだと思います。ラスト、主人公は言います。「依然として後方」と。多分ずっと後方。逆転なんてありません。でもいつか来るはずの、ラストスパートのために、今は力を溜めるのです。そんなやせ我慢で、耐えられる今日がある。似合わない中折れ帽で、ダンディを気取る親父さんに、幸あれ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-25 12:14:18)(良:1票)
636.  七つまでは神のうち 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)出来事を時系列に並べると以下のとおりです。①小学生の子供が失踪。②懸命の捜索の甲斐も無く発見できず。③子供の日記から両親はイジメの事実を知る。④約10年後、両親は練炭自殺⑤ミイラ化した両親は、霊となってイジメ加害者の娘同級生たちを惨殺。復讐を果たす…。大変痛ましく、やるせない物語でした。ジャンルとしてはオカルトホラー。だだし④と⑤の順番が入れ替われば“オカルト”の文字が消せ、通常の復讐劇となります。個人的にはその方が好ましいと思うのですが(霊の仕業なら何でもアリになってしまうから)、不快指数は大幅にアップしてしまうので、このお話ならばオカルトに逃げるのもアリだと思いました。頻繁に切り替わる時間軸や視点、劇中劇の要素もあってか、物語は若干分り難い構造となっています。しかしコレは監督の計略。終盤まで全容が見えぬ展開は疑念や疑惑といった感情を喚起させ、容易に恐怖と結びつきました。いつものジャパニーズホラーなら、一笑に付すであろう市松人形に鳥肌が立つのも道理というワケです。完成度はなかなかのもの。どうせB級ホラーとタカを括ると痛いめに合う可能性大です。(以下余談)自分は『呪怨』の清水崇も『リング』の中田秀夫もあまり評価していませんが、三宅隆太監督はひょっとすると、ひょっとするかもしれないと思っています。『呪怨 白い老女』も悪くありませんでした。監督の次作品に期待。
[DVD(邦画)] 7点(2012-09-23 11:26:19)(良:1票)
637.  夢売るふたり 《ネタバレ》 
物語は主人公夫婦の市場での仕入れシーンから始まりました。そう、モノを売るためには、まず仕入れなければならないのです。それがままならぬモノならば、今手にしている分を手放すしかありません。タイトルは『夢売るふたり』。夫婦は自らの夢を切り売りしました。夢を叶えるためのお金を手に入れるために。この矛盾。鮮度の落ちた魚を調理したくないと言った主人公が、職人の命ともいえる包丁で、刺青魚を捌く羽目になる皮肉。清々しいほどの因果応報の物語でありました。大人のための寓話でした。主演を務めたのは、今や連ドラの主役も張るほどの人気者、阿部サダヲと、今最高に脂が乗っている映画女優、松たか子。人気実力を兼ねそろえた2人をキャスティングした時点で、本作の成功は5割以上約束されたようなもの。事実、期待通りの演技を披露してくれました。もっともこの成功を10割にまで引き上げたのは、やはり監督の手腕なのだと思います。これほど“手堅い”映画を観たのは久しぶりでした。それにしても『告白』といい、『ヴィヨンの妻』といい、ここ数年の松たか子の充実ぶりは驚異的です。今、怖い(そして強くて弱い)女を演らせたら、彼女の右に出る者はいないでしょう。黒目パワー恐るべし。以下余談。初めて札止め満員というものを体験しました。先に『鍵泥棒のメソッド』を観ていた自分は出足が遅く、自由席の前から2列目に。字幕でなかったのは助かりましたが、流石に疲れました。でもビッグなおっぱいはなかなかの迫力。これなら『ヘルタースケルター』も…
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-21 18:50:25)(笑:1票) (良:1票)
638.  稀人(まれびと)
『呪怨』のホラーエンターテイメント路線とは違うモノを作りたかったという意気込みは理解できますが、如何せん面白くありません。観客に何を伝えたいのか、よく分からない。一言で言えば“考え過ぎ”でしょうか。
[DVD(邦画)] 2点(2012-09-03 18:51:30)
639.  大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 《ネタバレ》 
血の池も針の山も、あくまで空想の産物。さて、本物の地獄はどんな場所だったのか??地獄へのハネムーンという着想は実にユニーク。血の池じゃなくて、ビーフシチューの温泉。赤鬼も青鬼も角を切り落とすのが流行とは。この荒唐無稽なブラックコメディを成立させたのは、見事なキャスティングに拠るところ大かと。竹野内、水川コンビの力の抜け具合は絶妙でしたし、樹木、片桐、荒川の役作りは完璧でした(樹木希林なんて日野日出志の漫画のキャラクターそのまんま。)また最近大活躍の橋本愛も好印象。顔面真っ青でもその美少女ぶりが全くスポイルされないとは、いったいどれほど美人なんじゃい!物語に起伏があるわけでもなく、笑いも感動も大した事は無いですし、結構つくりは安普請だったりもするのですが、“この映画何となく好き”と言いたくなる不思議な魅力がありました。そうそう、音楽も気に入りました。本気でサウンドトラックを買いたくなったのは『嫌われ松子の一生』以来かも(注:サウンドトラック売ってないじゃん!)。本来の自分基準では6点が妥当なのですが、思い切って8点付けます。決して8点級の完成度ではありません。でも好きなものはしょうがないので、ご勘弁を。
[DVD(邦画)] 8点(2012-08-31 18:23:24)(良:2票)
640.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
(他の動物系パニック映画の感想でも書いた気がしますが、自分がこのジャンルの映画で最重要視するポイントゆえ、内容が重複するかもしれませんがご容赦ください。)人間VS野生動物を描く場合、まず考慮すべき案件は何でしょう。それは両者のパワーバランスの調整と考えます。人間は食物連鎖ピラミッドの頂点。万全の体勢で戦ったら、野生動物は太刀打ちできません。本作の魚類博士の台詞にもあります。ピラニアの駆除は可能だと。当然です。ですから、人間の能力を下げるか、あるいは動物側の攻撃力を高める仕掛けが必須となります。今回のピラニアは太古の生物とのこと。これで攻撃力アップ。さらにピラニアの先制攻撃。不意打ち効果で、人間側の防御力ダウン。道具を持たぬ人間など野生動物の敵ではありません。これでバランス調整は完璧でした。にもかかわらず、何故さらに人間から知性を奪ったのでしょう。群れを成すピラニアに向けて、拳銃で応戦させたり(マシンガンならまだ分る!)、水に足をつけたままスクリューで戦わせたり、一体どういうつもりなのか。ここに監督の意図が隠されていると判断します。つまりコメディ映画としての主張ではないかと。“玄関開けたら2分でご飯”ならぬ、“水に浸かったら2秒でお骨”は、ホラーではなくギャグですヨ、ということ。ですから拳銃の弾もことごとくピラニアに当たるワケです。そういえばAV監督のイチモツの扱いもヒドかった。エロ・グロ・ナンセンスは相性の良い組み合わせ。オモシロを組み込む狙いは間違っていないと思いますが、如何せんこの程度のギャグではパワー不足でした。裏を返せば、本作のエロとグロは充実していたと言えるかもしれませんが。
[DVD(吹替)] 6点(2012-08-15 17:48:27)(良:2票)
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