61. ロビンソンの庭
《ネタバレ》 スピッツの「ロビンソン」が好きで、名前の由来のひとつに草野さんがこの映画が好きでタイトルをとったという説があって見ました(本当はロビンソンデパートの名前からと言う説が多いみたい)。セックス、マリファナ、幻覚、無軌道、万引と、この手の映画におきまりの題材がてんこ盛りです。なにかと苦手なシチュエーションが多くて、むかし観たとしたら、たぶんかなり点数が低かったと思いますが、廃墟の地下の猫のシーン、大きな木に耳を当てるシーンなど印象的な映像も多かったです。いま見ると東京の街が80年代後半には、まるで見えなくて不思議な感じもしました。ある年代の人や、その年代のインディーズが好きな人には江戸アケミや町田町蔵、田口トモロヲなどが出ているので、それだけでも楽しめるかもしれないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-09-18 06:11:10) |
62. フラガール
《ネタバレ》 未熟な生徒たちと、その生徒をプロのダンサーにするために雇われた教師・・というと大筋が見えてしまいそうですが、そんなことに関係なく楽しかったです。ダメな生徒を見て、やる気のもなく酒浸りの教師役の松雪も、一生懸命な蒼井優も、他の役者達もみんな良かったです。富司純子と松雪泰子が一触即発になりそうなところ、すごく迫力がありました。笑いながら見ていて、途中なんども涙目になりました。登場人物が生きているので、コミカルなところでもコミカルさに隠された苦さや悲しさが伝わってきて感動しました。 [試写会(邦画)] 8点(2006-08-28 02:32:43) |
63. サイボーグ009/怪獣戦争
《ネタバレ》 小学生の頃に見ました。薄幸で痛々しいヘレナの境遇に同情してしまい、最後のレバーを押しながら死んでいったところで感動したのを憶えています。その後、ポストカードを買ったりしていました。いまレビューを書こうとしてヘレナの声が市原悦子だったのを知りました。TV「赤い殺意」でよろめいていた演技を見た時と同じくらいびっくりしました。もう一度見直したくはない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:45:39) |
64. 爛
《ネタバレ》 現代に多く見る醒めた夫婦関係を予見したような映画です。当時の夫婦間は醒めたと言うより諦めてきな義務感が主流だったと思うので、この映画に出てくる関係は新鮮だったのではないでしょうか?あまり好きになれない映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-25 05:57:19) |
65. あの夏、いちばん静かな海。
ありがちすぎるシチュエーションと内容で退屈でした。吉田秋生の好きそうなシチュエーションですが、吉田秋生の方が、まだ上手だと思いました。つまらなかったけど海はきれいでした。 [地上波(字幕)] 2点(2006-08-22 07:50:08) |
66. イン・ザ・プール
《ネタバレ》 かなり退屈でした。観客を無理矢理笑わそうとする退屈なバラエティみたいでした。おかしな人を扱って色々なエピソードを混ぜ込んではいるけど、おかしな人が面白くないので笑えなかった。好きな俳優女優が多く出ていたので期待していたんですが拍子抜けしました。キャラが薄っぺらいので、感情移入することも、客観的に面白いと思うことも出来ませんでした。NHK教育などに時々でてくる、かなり本気のおかしい人みたいにキャラを作ればもっと楽しめたかも知れない。あと関係ないけど松尾スズキはリリーフランキーとキャラがかぶります。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-08-22 07:31:08)(良:1票) |
67. NANA
《ネタバレ》 漫画はうだうだと不幸臭が続くので途中で飽きてしまったので、映画で見ようと思ってました。宮崎あおいは演技も語りも上手なだけど、Nana役はダメでした。フラニーズフィートのフラニーの声のイメージが強すぎて、そのキャラとダブってしまうために、しゃべる度に苦笑せざるをえません。中島美嘉は育ちがいいのか、こういう役にも上品さがのぞいてしまいました。こちらも笑ってしまう場所が多かったです。男性陣はほとんどキャラがありません。ストーリーは王道を行くものなので初めて、この手の作品に触れたとしたら感動しかたもしれないです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-07-24 00:57:38) |
68. 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
《ネタバレ》 TVアニメの続きだから見てないと面白くないかもと言われていたけど、かなり当たってると思った。漫画はずっと読んでいて好きだったし、アニメも途中まで見ていたけど、映画ははまらなかった。制作側の自己満足的な持っていき方が少し鼻についたのが残念。シャンバラを破壊しようとする動機も希薄で、そんなものかなあと思った。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-02 04:18:08) |
69. サイレントヒル
《ネタバレ》 以前、ファイナルファンタジーをやっているときに、CGはきれいなんだけど自分でプレイする部分が少なくて、CGを見たくてゲームをしている訳じゃないのにと不満が残りました。この映画を見て同じことを思いました。引き出しを調べると懐中電灯があり、トイレの中をひとつひとつ開けているうちにヒントが見つかり・・・。「サイレントヒル」のゲームはプレイしていませんが、基本的に色々なホラー系ゲームで使われるシーンがてんこ盛りでした。自分でプレイしているのなら、こういうことは楽しみになりますが、映画として映像で見ていても都合がよいなあと感じるだけです。おまけにストーリーがボロボロです。母親の行動は自分の娘を心配しているわりには、あまりにも軽率すぎます。ストーリーに多少の穴があっても自分でプレイするゲームだったらそこそこは楽しめます、が映画や小説では引っかかってしまいます。ゲームを映画で見たいわけじゃないので映画として楽しめるようにストーリーを整えるべきでした。 [試写会(字幕)] 2点(2006-06-27 03:50:49)(良:1票) |
70. 清作の妻(1965)
《ネタバレ》 古い村での生活で堕落した女と、その女の哀れに惹かれる模範青年の恋愛。若尾文子と田村高廣がはまり役で、エロチシズムを醸しだしています。死ぬのがお国のためという時代を映画いた映画をいま見ると集団意識の怖さを感じます。男の目をつぶしても戦争に行かせたくないという女のエゴと、盲目になっても、そんな女を受け入れる男の 純情もいいのですが、若尾文子を妾にしてつくしながら冒頭であっけなく死んでしまう殿山泰司が良かったです。彼をを主役にしたらパトリス・ルコントの映画になるなあと思いました。また、殿山泰司に尽くされながらも心を開かない若尾文子は「100万回生きた猫」みたいで感じが悪いなあと思ったりしました。状況は違うので、若尾文子の方が同情を引きますが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-20 13:27:34) |
71. 神々の深き欲望
《ネタバレ》 土着信仰がわかりづらく、かといって神秘的な魅力も感じませんでした。沖山秀子が、それこそ文字通りの体当たり演技をしていますが、今村監督の描く他の女性に比べて今ひとつ魅力薄でした。しかめっ面ばかりの北村和夫が、後半になってなんともいい味を出しているなあと感じました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-18 15:21:49) |
72. 果しなき欲望
《ネタバレ》 今村昌平監督は、こんな映画も作っていたのかと改めて感心してしまいました。非道で残酷なシーンさえもコミカルで、後味のいい映画でした。中原早苗と渡辺美佐子のふたりの女優が力強いけどコケティッシュで魅力的です。今村監督は女性のしたたかさな可愛さを描かせると本当に上手です。男優陣もコミカルで、その情けなさが魅力的です。ストーリー的には、おかしな部分も多々ありましたが気にならないくらいほど楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-06-18 15:13:35) |
73. コーヒー&シガレッツ
ショートショートストーリーの連続。見続けているうちに口の端をまげてニヤリとしてしまいました。留守録していたので途中で止めて珈琲をいれて飲みながら見ていました。映画そのものに入り込む訳でないけれど、こういう映画をのんびりと見ている時間が好きです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-09 08:41:29) |
74. ナイト・オン・ザ・プラネット
好きな日比谷のシャンテシネ2の一番前の席で見ました。映画館の中の自分のいる空間と時間が映画と一緒に流れていました。ジャームッシュの独特の世界観が好きです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-06-09 08:37:47) |
75. 愛と希望の街(1959)
《ネタバレ》 貧富の差のある二組のカップルが厚い壁を乗り越えられずに離れていく。昔はこういう話が受けたなあと懐かしく見ました。今ならコメディになってしまうストーリーですが悲劇仕立てです。時代が変わると受け取り方も変わるものだなあと感じさせてくれました。靴磨きや伝書鳩、いろいろな当時の風俗が面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-09 08:12:08) |
76. 青春残酷物語
《ネタバレ》 ストーリーは学生が自分の彼女を出汁に美人局をしてお金を巻き上げる無軌道青春もの。時代は変わってもこういうアウトローな地元じゃ負け知らず的な青春ものはもてはやされますね。青春映画というのがめっさ苦手ですが久我美子と渡辺文雄のサブストーリーが好きだったので5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-09 08:06:44) |
77. 少年(1969)
《ネタバレ》 あたり屋で強請をやりながら各地を転々とする親子。どうしようもないけど、どこか魅力的な父親。義理の母と子供の不思議な連帯感。あたり屋は少なくなったけど現在でも、こういう家族を目にすることがある。というより多いのではないかと思う。強請られた側のエピソードがあれば、さらに深みが益したと思う。見ていて楽しい映画じゃなかったし、今の時代から見ると衝撃的でもないので5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-09 08:01:29) |
78. にっぽん昆虫記
《ネタバレ》 自分がされた非道を、立場が変わった時点で他人に仕返し、さらに娘に仕返される、生きる輪廻が分かりやすく描かれていました。ラストシーンで左幸子の履いている下駄が泥の中に足をとられ、その後、鼻緒が切れてしまいますが、そのまま下駄を持って歩くところが印象的でした。下駄を投げ捨てるか持ったままでいるかが強さの象徴のような気がしました。今村監督はしぶとい女性を描かせたら上手だと改めて思いました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-09 07:52:02) |
79. 赤い殺意(1964)
《ネタバレ》 今村昌平監督の映画はいまひとつ入り込めないのですが、やはり女性の強さしたたかさを描かせたらすごいなあと思いました。春川ますみが、ちょっとボケているけど大地にしっかり足をつけているよな、いい味を出しています。それにしても印象的だったのは春川ますみの旦那の愛人役の女性が、春川ますみの浮気現場を押さえようと執念で追いかけ続けるシーン。電車が止まるような吹雪の中を追い続けるのは無理がありすぎだけどすごい・・というかコメディのようで笑ってしまった。漫画的です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-09 07:42:12) |
80. 網走番外地(1965)
やっと見ることができました。今までどこがいいかわからなかったけど、健さんがダサかわいくて素敵です。寒いから抱き合って暖まろうと迫られてキスされそうになるところ笑えます。ところところにはいる健さんの挿入歌も真面目でおかしく感じました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-27 03:01:26) |