1161. お遊さま
うーん、溝口作品としては物足りない内容。 後半の怒濤の盛り上がりもないし。 田中絹代が主演なのも、個人的に好みでない。 映像は素晴らしく、溝口作品の王道を往く雰囲気は出ていただけに残念。 [DVD(邦画)] 5点(2008-12-01 23:30:14) |
1162. 世界の終わりという名の雑貨店
まあ一言で言えば「駄作」でしょう。 いい線つこうとして、センスが足りず、失敗した感じ。 せめて映像だけでも見るべきものがあれば良いが、それもなし。 かといって、幻想的な世界を描ききることなく、現実世界と行ったりきたり。 そんな居所のない不安定な心情を描きたかったのだろうが、単に中途半端で終わっている。 ただし、あるものに執着している変態的エロス目的の方は必見?! 直接的な性描写は全くないが、ある意味それよりエロス漂う変態的な作品だ。 っていうか、それだけしか見所がないような・・・ [ビデオ(邦画)] 5点(2008-11-17 23:08:43) |
1163. 次郎長三国志 第二部 次郎長初旅
どうも乗り切れない。 しかも、本作はいかにもつなぎのお話といった感じで、次が楽しみといった内容だった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-11-05 21:12:14) |
1164. 警察日記
神保町シアターにて鑑賞。 久松静児監督特集にて。 正直、眠かった。 何故かっていうと、退廃的なものがなく、出ている人々はただ心の温かい人達ばかりで、まっすぐすぎるからだ。 警察官という職業に対する、ただ真面目なだけという個人的なマイナスイメージも手伝った気がする。 世の不条理さを嘆いたものや、一筋縄ではいかない男女の汚れた恋愛など、毒気を好む私には合わなかったのだろう・・・ [映画館(邦画)] 5点(2008-10-19 00:13:41) |
1165. 生きている画像
フィルムセンターにて鑑賞。 期待していたほど面白くもなかったが、かといってつまらないわけでもない。 大河内傳次郎は、本作では特別なオーラを感じなかった。 [映画館(邦画)] 5点(2008-10-15 19:54:30) |
1166. リンダ リンダ リンダ
予定調和すぎる流れと、都合よすぎる本番直前の雨アクシデントがマイナスポイント。 ただし、若々しさあふれる登場人物たちにエネルギーをもらうことはできた。 プールに綺麗な素足を浸らせるシーンが印象的(見所誤り)。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-10-05 18:45:36) |
1167. 午後の遺言状
これは評価をするのが難しい作品かなぁ。 なんといっても、見所は往年の名女優、杉村春子が主演をはり、しかも遺作であるところ。 そういう凄いキャリアをもった女優さんなんだ、という認識がないと、ただ単にダラダラと老女同士がしゃべくる映画に感じてしまうことだろう。 でも、本作における杉村春子と乙羽信子の会話って、どうも大したことがない。 何だか、本当にその辺のおばあちゃん女優がしゃべっているかのようだ。 ピークを越した往年の名俳優って、歳をとったらこんなもんなのかな・・・と思ったら、杉村春子、なんと本作の時には90近かったのか!と驚いた。 その歳で主役をはること、それ自体が既に凄いし、伝説の女優の姿を21世紀近くに拝めるわけだから、本作の功績と監督である新藤兼人のチャレンジ精神は特筆すべきだ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-09-21 22:54:23) |
1168. グラマ島の誘惑
《ネタバレ》 フィルムセンターにて鑑賞。 尺の割にとても長く感じた。 近くにいた他のお客からも「長く感じた」の一言が。 川島作品の中でも、こういったワイルドな作品はどうも苦手で、そういった印象は本作でも同じだった。 変に戦争批判や皇族批判、そして原水爆批判などを喜劇の中に織り込んだもんだから、シリアスなのか喜劇なのか分からない中途半端な出来となっている。 つまり、シリアスさと喜劇がうまく融合していないのだ。 笑える部分も、他の川島喜劇に比べて少なかった気がする。 本作を観て、「川島監督の疲れ」のようなものを感じてしまった。 なんか、作り手である監督も疲れているし、そこで演じさせられている森繁やフランキー堺も疲れてしまっているような気がした。 その疲れが、観ているこちらまで伝わってきて、観た後もどこか爽快になれない。 そんな印象が残った作品であった。 [映画館(邦画)] 5点(2008-08-24 16:15:49) |
1169. 生命の冠
《ネタバレ》 シネマヴェーラ渋谷にて、生活弁つき上映で鑑賞しました。 若き頃の原節子出ている、というのがちょっとしたプレミアですが、ほんとチョイ役でした。 でも可愛らしかったですね。 本作は、北方の地で蟹漁を営む会社の、数奇な運命をリアルに追っていきます。 経営者はとても正義感が強い人物なのですが、これがあまりに堅物。 正義感が強いのはいいが、ここまで融通がきかないと、経営者としては失格ですね。 結果として、会社は倒産しましたし。 周りも始めは猛反対していたのに、何故だか経営者のヒューマニズムに巻き込まれ、一緒に倒産。 こりゃダメだ。 都合がよすぎる。 お誂え向きのストーリー展開は、少し嫌気がさした。 [映画館(邦画)] 5点(2008-08-11 19:24:49) |
1170. 虚栄は地獄
おそらく内田吐夢監督作品としては、視聴可能なものの中で一番古い作品なんじゃないでしょうか。 それだけでも観た価値はあったと思っています。 場所は、渋谷の「シネマヴェーラ」という映画館。 なんと、生まれて初めて生活弁を体験しちゃいました。 活弁士の方がとても美人でした。 着ている服も高そうでした。 本作は、コメディ映画で、15分たらずの短篇です。 特別面白くもありませんが、1925年という製作年からすれば、かなり良い方だと思います。 [映画館(邦画)] 5点(2008-08-11 19:18:43) |
1171. 足摺岬
とにかく暗い。 決して退屈という作品ではないが、とにかく暗いのだ。 木村功は大根気味だが、ここでもそれなりの存在感を発揮。 津島恵子は、お姉さん的で優しさが滲み出ていて、とても魅力を感じた。 そういや、森川信の若い頃って、本作で初めて観た。 『男はつらいよ』の初代おいちゃん役で有名な俳優だが、この頃から既にオッサンで、しかも同じキャラだった。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-08-08 03:00:33) |
1172. 鉄砲伝来記
何だか全体的にはチンケなお話。 だけど、若尾文子とポルトガル人とのロマンスはなかなか良い。 自分がタイ・バンコクを旅行した際に実体験した、異国の異性とのロマンスを想いだしてしまった。 「若い男女には言葉の壁など存在しない。」 このセリフは、とても的を射ている。 やはり映画というものは、観る者の実体験とオーバラップした時、感動が呼び起こされ、又、それが男女間の話となると、切なくも甘い記憶がよみがえる。 そういう意味では、個人的に楽しめたが、いかんせん話がチンケすぎる。 特に東野英治郎の鉄砲うんぬんのくだりはどうでも良い。 まあ、題名が「鉄砲伝来記」だから仕方ないが。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-07-19 01:44:33) |
1173. 一条さゆり 濡れた欲情
出演女優陣に魅力を感じなかった。 どうして70年代って、こうも化粧やら服装やらがイモっぽいのか。 むしろ、その前時代にあたる50年代、60年代の方が美しくないか? 70年代独特の色は出ているものの、決して良いとは言えないし、面白くもない。 ただし、それだけで終わらないのが本作。 「ストリップショーにおけるワイセツ物陳列」という、社会的出来事を記録したセミドキュメンタリーとしてみると、存在価値は十分にあるといえるかもしれない・・・し、言えないかもしれない。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-07-13 13:57:46) |
1174. 黒いドレスの女
成田三樹夫が出ていたので、まあ許すとしましょう。 しかし、しょーもない作品だ。 崔洋一をもってしても、角川春樹にかかるとこうも無惨な映画が出来上がるもんなんですね。 知世ちゃんは大好きですが、この頃はまだ魅力が完成していないですね。 [DVD(邦画)] 5点(2008-07-08 23:06:55) |
1175. 十字路
途中で登場する歯の抜けた汚いオヤジがいい! かなりの変態ぶりだ。 できればもっと触って欲しかった。 [映画館(邦画)] 5点(2008-07-03 20:32:47) |
1176. 大阪の宿
内容的には文句のつけようがない人情・庶民劇なのだが、何故だか眠かった。 これは、五所平之助監督との個人的相性の問題かもしれない。 [映画館(邦画)] 5点(2008-06-30 19:29:44) |
1177. 真実一路
うーん、良い話なんだけど、全体的にメリハリがないというか。 川島監督らしいしゃれっ気もないし、毒っけもない。 王道的な作品は、川島監督には向いてない気がした。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-06-07 00:51:06) |
1178. 新宿泥棒日記
《ネタバレ》 やっと観ることができた。 でも面白くはなかった。 良くもなかった。 当時の新宿をもっとリアルに細かく描写しているのでは?と勝手に期待していたが、期待はずれ。 新宿の野外シーンがもっと出てくるのでは?と勝手に期待していたが、これも期待はずれ。 紀伊国屋のシーンが多すぎて、当時の新宿の雰囲気とか喧騒とかが伝わってこない。 ところで、1970年前後の新宿、つまりは、野坂昭如辺りがたむろっていた頃の新宿を、ドキュメンタリーに映し出した作品ってないんだろうか? もしそんな映画が存在するのなら、是非観てみたい。 とにかく期待が大きかっただけに、かなり残念だった。 ATGなのだから、考えてみれば予想がついたことだが、前衛的な作風でなく、新宿で当時を起っていた様々な事象を、もっと客観的に描いてほしかったのだ。 唐十郎や麿赤児、そして横尾忠則など個性的な出演陣が出演している。 個人的には、どれも生理的に受け付けなかった。 その辺も居心地の悪さとして、観た後にもマイナスのイメージを遺してしまったようだ。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-05-25 23:35:27) |
1179. 還って来た男
おやおや、青観さんしかレビューがないんですか・・・ 本作ですが、佐野周二の魅力は発揮されているものの、全体的に散漫な印象で、川島作品としては凡作の感が否めないです。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-05-03 09:46:04) |
1180. 御誂治郎吉格子
前半は話がわかりづらく、惰性で観ていたが、後半はよく理解できました。 まあ、本作は観て楽しむというより、ほぼ元のまま現存している貴重な作品を観るという部分に、観る価値があるのではないでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-05-02 00:54:09) |