1481. 二つのハーモニカ
やっと観ることができた作品なんだけど、さっぱり面白くない。 子供がメインを張っていて、周りの大人は脇役。 そんな映画は苦手。 [映画館(邦画)] 3点(2009-11-04 19:08:01) |
1482. 燃えつきた地図
勅使河原宏監督、最大の失敗作。 特に、安部公房とのコンビは、『他人の顔』『砂の女』という傑作を残しているだけに、これはなんとも哀しい作品となってしまった。 唯一良かったのは、勝新太郎と渥美清のからみの部分だ。 そっけない勝新太郎に、しつこくからんでくる渥美清。 この対照的な二人が、絶妙な間でもって電話で話すシーンは、自殺という暗いネタが背後ありながら、とてつもないユーモアを感じてしまった。 話をロクに聞いてもいない勝新太郎に、たたみかける様にしつこく話しかける渥美清のセリフまわしは、後の寅さんのごとく天才的なものを感じた。 虚しい朝の訪れを、独特のセリフまわしで話す渥美清を観られたことが、この作品を観た唯一の収穫であった。 [映画館(邦画)] 3点(2009-09-06 00:18:54) |
1483. R246 STORY
《ネタバレ》 DVDはバラ売りで、単品仕様。 そんな中で、浅野忠信監督作品『224466』のみを鑑賞した。 浅野忠信が頭の中に描くイメージをそのまま映像化した様な短編で、意味は分からない。 俳優としての浅野忠信ではなく、アーティストとしての浅野忠信に興味がある方なら楽しめる作品だろう。 [DVD(邦画)] 3点(2009-08-29 01:05:03) |
1484. あさき夢みし
終始、画面は暗いか、もしくは逆光。 これがまた観づらい。 ATGらしい実験的な試みだろうが、決して観ていて良いとは感じず、苦痛の2時間となった。 しかも、内容も分かりづらく、又、出演陣にも魅力を感じ得なかった。 ジャネット八田もなぁ・・・話し方からしてうざい。 ATGは低予算映画が多いが、大物の俳優・女優を使わなかった(使えなかった)ことは、確実にマイナスな方向にはたらいている気がする。 ただし、映像面で言えば、1974年という製作年から鑑みて、とても美しく、時代を超越しているようにも思える。 映像面に関しては、ATGの実験的精神が花開いていたのではないだろうか。 まさに時代を先行く映像美であった。 [DVD(邦画)] 3点(2009-08-20 06:37:47) |
1485. 股旅
なんだかマッタリとしすぎで、これといって見所もなし。 「股旅」というヤクザな渡世人の生き様はよく理解できるものの、別に面白くも何ともなし。 音楽もショボイ。 まさに悪い意味でのATGクオリティ。 [DVD(邦画)] 3点(2009-08-13 23:48:06) |
1486. 宮本武蔵(1961)
内田吐夢監督の代表的シリーズ作品。 そして、日本映画を代表するシリーズ大作。 それだけに、不満。 これなら、まだ溝口健二の撮った『宮本武蔵』の方が良い。 シリーズ大作って、『仁義なき戦い』シリーズにしてもそうだけど、評価が高い割に、自分的にはそれほどではないと感じるものが多く、本シリーズもその例にもれないんじゃないかと、ちと不安になった。 次回作以降に期待。 不安だが期待したい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-05-08 22:06:08) |
1487. 大日向村
《ネタバレ》 過疎どころか、人口が増えすぎて、村の生産高では賄いきれない状態となった大日向村。 そんな村の新村長が打ち出した画期的企画案が、満州に150人ばかりを移住させて、満州に「満州大日向村」を作ってしまおうというものだった。 それで村の人口が減れば、急場がしのげるという案で、その後の歴史を知る現代人から見ると、悲劇意外の何物でもない内容だ。 これが結果として、中国残留孤児(邦人)という被害者を生んだわけであるし。 そんな村人達の行動を、何の疑いもなく描いたのが、この作品。 だけど、当時はこういう考えが斬新でいて、革命的な解決案だったという背景を考えると、非常に興味深く観ることができた。 その時代時代で何が正しいと信じられていたか。 そしてそれは、その当時としては間違った選択ではなかったと信じられていた。 かくいう現代においても、それは同じことが言えるわけで、今、私達が常識だと信じて実行していることが、何十年後からしたら、えらく馬鹿げた非常識な行動かもしれないからだ。 日本の歴史上のある時点において、大陸に出れば何とかなると信じられていた事実。 それをありのままに示した本作の価値は評価に値するし、そういった視点で観れば面白味も増してくる。 だけど、単純に映画の面白さとして考えると、そうはいかず、退屈感は否めなかった。 最後に、あの河原崎長十郎と中村翫右衛門の名コンビが、現代劇で活躍する姿を観られたという事自体は楽しかったのだが、彼らの良さが時代劇ほどには出ていなかったのが残念である。 [映画館(邦画)] 3点(2009-05-01 22:07:37) |
1488. 南無一病息災
ほのぼのとした感じはいいのだが、退屈な「にっぽん昔ばなし」にしか思えない。 [DVD(邦画)] 3点(2009-04-19 00:21:10) |
1489. 展覧会の絵
手塚治虫があらゆる技法を駆使して、撮りあげた30分ほどの短編アニメーション。 内容はかなり暗く、観た後に気分がダウンした。 [DVD(邦画)] 3点(2009-04-13 20:04:52) |
1490. 椅子
《ネタバレ》 アニメーション全集に収載されていたので、てっきりアニメーションかと思いきや、そうではなかった。 椅子しかない部屋に人を閉じ込めたら、どんな動きをするか。 それをただフィルムに撮っただけの作品で、面白くも何ともない。 実験的精神は認めるが・・・ [DVD(邦画)] 3点(2009-04-13 20:02:54) |
1491. ヘアスタイル
こりゃ、しょーもないオムニバスだ。 一話目の「おさげ~」だけは普通に観られたが、他はてんでダメ。 期待ハズレの邦画オニムバスだった。 [DVD(邦画)] 3点(2009-03-26 21:22:21) |
1492. 二十四の瞳(1954)
日本映画史上に燦然と輝く名作中の名作を遂に鑑賞することができた。 未見の日本映画としては、私にとっての“最後の大物”であった。 ただ、観る前から嫌な予感があった。 原作、壺井栄による小説を読んだことがあるし、子供を題材にした小豆島の物語というのは分かっていたので、自分の好みに合わない題材であることが明白だったからだ。 だからこそ、ここまでの名声を得た作品を今まで観ていなかったのだろう。 2時間半に渡る長尺の作品で、最初から最後まで実に苦痛であった。 何と言うか、感覚的に合わない感じ。 高峰秀子の演技は素晴らしいし、小さな島におけるほのぼのとした古き良き時代の雰囲気が良く出ているし、映画の出来としては素晴らしいことは間違いないのだが、それが頭では分かっていても、感覚的にどうも不協和音が心の中にざわざわと鳴り響いていた。 そういった状態で2時間半を送ったのだから、これははっきり言ってしまって苦痛以外の何物でもなかった。 これだけ高い評価を得ている名作に、批判的な感想を書くのは勇気が要るが、正直に書いてみた。 この作品を愛している方々には申し訳ない気持ちである。 理由を長々書く気は到底湧いてこない。 ただ一つ言えば、私は“異端の人間”を愛する性向があって、こういった正統派の人情劇は根本的に相性が悪いからだ。 戦争による犠牲を悲しむ気持ち、教え子に対する真っ直ぐな気持ち。 これらは人間にとって欠くことのできない大切な感情である。 だけど、それをひたすら真っ直ぐに2時間半描かれても、私には退屈でしかない。 人間には色んなタイプの者がいるだろうし、変質的な人間もいる。 だけど、本作の世界にはそういった人間たちは封印されて、どこかに追いやられてしまっているのだ。 綺麗すぎる世界。 これが、私にとってこの作品に退屈感をおぼえた最たる理由である。 [DVD(邦画)] 3点(2009-03-24 23:04:22) |
1493. スピード(1980)
6、7分くらいのショート・アニメーション。 小さい頃、何気なくテレビとかで観ていたような気のする、線で描いた様なアニメ。 確か、そういう感じのCMもあった気がするが。 とにかく、何となく観ているうちに、そのまま終わってしまった感あり。 作品というより、何かの夢を観ている様だった。 [DVD(邦画)] 3点(2009-03-23 21:46:49) |
1494. 馬
《ネタバレ》 馬を可愛がる気持ち、それはよく分かる。 私も犬が好きなので、何よりさて置いて動物を大事にする。 それも良く分かる。 まして、その馬から小馬が生まれた日にゃあ可愛さもなお更だろう。 だけどだけど、それをただ平たく冗長に描いただけでは、映画として良いということにはならない。 動物を愛護する気持ちは理解できるのに、本作から感じたこの退屈さたるは、何が原因だろうか。 演出面の問題か、それとも題材そのものに無理があるのか、それとも暗すぎる映像面か、聞き取りづらい音声のせいか。 理由は定かでないが、本作を観た後、感動よりも「退屈だった」という感想の方が先にきてしまった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2009-02-08 01:54:41) |
1495. 火まつり
どう評価していいか悩むが、間違いなく言えることは、「面白くない」ということ。 それに北大路欣也はイモっぽいし、太地喜和子は気色悪いし、他の出演者達もパッとしないし、でとにかく観ていてシンドイ。 それに「神がかり」的な題材を扱った作品なので、そもそもそういったことを信じていない私にとっては、何を目的に観ていいのかさっぱり掴めなかった。 [ビデオ(字幕)] 3点(2009-01-28 20:01:43) |
1496. 乙女ごころ三人姉妹
成瀬巳喜男監督の記念すべき初トーキー作品。 うーん、まったくもって期待はずれ。 というか、期待が大きすぎた。 戦前の成瀬作品としては有名すぎる作品だけに、残念で仕方ない。 内容が分かりずらいのもあるし、古臭さも否めない。 何回か観れば、もっと良さが分かるかもしれない。 [ビデオ(邦画)] 3点(2009-01-19 23:09:41) |
1497. 戦ふ兵隊
戦時中の戦う兵隊さんたちの姿を淡々と映したドキュメンタリー。 これぞ本当の戦争の姿という感じで、派手さもなければ、ストーリーもない。 戦場がどういった雰囲気なのか、ということを等身大で映している点においては価値は見出せるものの、全くもって退屈であった。 [映画館(邦画)] 3点(2008-12-27 21:20:32) |
1498. 胎児が密猟する時
監禁モノのはしり。 ひたすら女を監禁し、自分好みの女性に仕立てようとする・・・ こう書くと、エロティックで禁断な内容を想像するが、大したことはない。 短いから何とか観られたものの、退屈してしまった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2008-12-16 19:10:07) |
1499. 泣蟲小僧
泣き虫小僧をとりまく、ほのぼのとした家庭劇。 内容は平和そのもので、後年の男女のもつれや女の情念を描くことを得意とした豊田四郎からはちょっと想像できない内容。 やはり、豊田四郎には大人の女をとことん描いてもらいたい。 [ビデオ(邦画)] 3点(2008-12-08 19:39:53) |
1500. 歌行燈(1943)
《ネタバレ》 神保町シアター、山田五十鈴特集にて鑑賞。 念願かなって、やっと観ることができた作品。 しかし退屈だった。 上映中、天井を見上げてしまうくらい退屈だった。 芸道モノ、山田五十鈴のねぇちゃん、下膨れ章太郎、、と個人的に苦手な要素がてんこ盛り! 都合よすぎる展開と、お約束のようなハッピーエンド。 成瀬作品の中では、最もつまらなかった作品となってしまった。 [映画館(邦画)] 3点(2008-12-06 22:24:20) |