1. 六月の蛇
芸術家=塚本晋也。観る者に全くおもねらない、しかし己の技量に浸るわけでもない。「六月の蛇」に、芸術という意味での映画として、個人的には最高のカタチをみた。これをみたら、日本の他の映像作家なんぞ、うわっつらだけのテクニックで、「どう?クールでしょ?」てな感じで、ただのパクリにみえてくる。つーか、なりたい。塚本晋也に。 10点(2004-01-31 19:48:16) |
2. AKIRA(1988)
この映画は特許をとるべきだ。 9点(2004-07-11 17:11:38)(良:1票) |
3. ロスト・イン・トランスレーション
人生に迷う若者と、人生あきらめモードのおっさん。二人が、特に熱い話をするでもなく、静かに心を通わせていく様がなんとも心地よい。監督の友人であるオシャレ業界人(※ファッション誌等で私服を公開しているような輩を指す。詳細な職業は不明)が多数登場するという触れ込みで、その点だけを危惧していたのだが、特に問題もなく通過した。カラオケボックスでピストルズを歌う日本人も、ちゃんとかっこ悪く見えたし。あれみてうわーおしゃれーやわーやっぱ東京違うわーと思うやつはいないだろうし、よかったよかった。一点だけ、リスペクトだかなんだかしらないがHIROMIXは勘弁してくれ。 9点(2004-07-10 18:34:23) |
4. キル・ビル Vol.1(日本版)
のっけからよし、テンポよしで120分はあっという間。そして全身ぐったり。「キルビル」の世界すべてに共感できたわけではないけれど、隅々までもれなく見所でほんとおもしろかった。ただ、「オレは前世日本人だったと思う」と何かでタランティーノが言っていたけど、きっと前世もアメリカ人なんじゃねえかなあ、異様に日本かぶれの。 9点(2003-11-21 20:18:43)(笑:1票) |
5. リンダ リンダ リンダ
バンドする女子高生の淡々とした日常、そしてブルーハーツ。それが魅力であるのは事実である、が。彼女たちの日常はリアルであってリアルでない。彼女たちの感情、言動、行動、そして人間関係は、実は現実社会においてもはや構築不可能になってやしないか。それ故に彼女たちのようにしたいと心のどこかで思いつつも、周囲を窺い、詮索し、疑い、その果てに楽しめることすら無理やりにでしか生み出せない現代人にとって、彼女たちの世界がとてつもない理想郷にみえるのではないか。そんな現代人の姿を、ライブの群集が悲しくも如実に表している。 映画は鬱屈した日常を吹き飛ばしてくれる非日常、そういった意味で、今必要とされるのは、行き詰る心理戦でもなく、不屈の精神で困難に立ち向かうのでもなく、なんにも起こらない退屈な日常を、ただただ淡々と描くということなのかもしれない。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-17 02:39:29) |
6. 双生児
本木、りょう、浅野、(ついでに竹中)と、ただでさえ視覚的に印象的な役者達を、監督のビジュアルセンスで更なる高み、というか普通の作品らとは方向まる違いの最果てへすっ飛ばす。乱歩に塚本という組み合わせも、絶妙すぎて座布団1ダースって感じ 8点(2004-07-24 15:42:56) |
7. となりのトトロ
東洋の最果て!島国!平和主義!嗚呼、日本てなんて素晴らしいのかと思える作品 8点(2004-07-24 15:36:25) |
8. Love Letter(1995)
ミポリンを起用して、なんだかんだでいい感じに仕上げてしまうところに、岩井俊二が集約されてるのではなかろうか。 8点(2004-02-19 10:35:44) |
9. ウォーターボーイズ
《ネタバレ》 わりと何回も観たくなります。つーかストーリーとか細かいとこ超テキトー、でもそんなのどうでもいいくらいの爽快感があります。多分計算だと思うんですが、いわゆる話の本筋、マジメな部分をすごくオーソドックス、というかベタに撮ってるとこが笑え、だけど最後には自分もベタになりさがり普通に感動してしまいます。バスの後ろの席でゲラゲラ笑うとことか、頭に火がついたままスローモーションになるとことか、中学生ライクな監督の笑いがツボです。 8点(2004-01-16 08:28:37) |
10. 木更津キャッツアイ 日本シリーズ
《ネタバレ》 映画だからと変な冒険をせずにTV版そのまんまのスタイルできっちり2時間作ってた所に拍手。TVのをビデオに録って何回もみてそれでもう飽きたー新しいのみてーとなってた頃だったから。まあTVのスペシャルとかでもよかったんじゃんてことだけど、映画にしたってとこでひとつのネタとして成立してるかなとキャッツアイの場合。内容も、文字で書くとしょーもなく感じるんだが、映像になるとなんでこんな笑えんだろうって感じ。その辺、スパイクジョーンズ&チャーリーカウフマンに通じるところがあるのか(ないか)。薬師丸ひろこがTVよりもがんばってた、笑った。しかし、中尾彬といい、岩松了といい、船越といい、知らなきゃ全然おもしろくないよねーTVっ子のための映画だこりゃ 8点(2003-12-31 00:21:57) |
11. シンプル・プラン
田舎の閉塞された空間て映画の題材としてはすげー使えるのね 7点(2004-07-11 15:55:19) |
12. スワロウテイル
岩井俊二が、当時の勢いに乗り満を時して送り出した自身の総決算!にしてはいささか中途半端。おもしろくなくはないが、キャスティング&ストーリー設定と、あまりにも安易&狙い過ぎな感は否めない。とはいえ、チャラがマイウェイを歌ったりするような感じがイケてるとれる昨今のジャパニーズカルチャーシーンの中で、そのエッジを気取る輩が「お気に入りの一本」として本作品を挙げる日も遠くはないであろう。 6点(2004-07-24 18:02:13) |
13. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 父ブタ母ブタがメシを食い荒らすとことか、グロくて笑えます。そりゃびっくりするわなーて感じです。そういうとこのリアルさというか変にかわいらしくしない所がいいと思います。あと、監督けっこうオッサン、というか初老ぐらいの印象ですが笑いのツボはけっこうダークというか、現代っぽくて、その辺も好きです。最後も、仰々しくなくて好きです。でも、トトロのが好きです。 6点(2004-01-16 07:57:10) |
14. 真夜中の弥次さん喜多さん
TVドラマと違って、どうやら映画というのは主題を前面に出さなくてはならないものなようで。でクドカンも、作家である以上、主張したいことのひとつやふたつはそりゃああるわけで。しかし、目先のおもしろさを重視するが故の、主題の主張の控えめさが、TVドラマのいい所でもあるわけで。例えば真に訴えたいこと、のような崇高なものに限っては、作り手にとっては物足りないくらいの塩梅が、見る側には割と丁度いいわけで。そしてクドカンが支持される理由も、そのへんにあると思われるわけで。本作、小ネタがてんこ盛りだが、全てが並列的。それはクドカンのTVドラマにもいえることだし、まあいい。しかし、全編を通して前面に漂う壮大っぽいテーマが重くのしかかり、特に後半、笑いたいのに笑えなくなる。こういうのを、作りたいように作った、とかいうと聞こえはいいが、それでも、クドカンの新作を日々心待ちにしているような人々にしたら、消化不良の作品であることに変わりはないだろう。ただひげのおいらんはまじで笑った! [DVD(邦画)] 5点(2006-02-28 02:40:11) |
15. ドラッグストア・ガール
あとワンテンポなんだ、ワンテンポ遅い。脚本のスピードに役者がついてきてない。故に笑いきれない。三宅裕二の演技がなんとも狙いすぎでこれも気に障る。なにからなにまで田中麗奈に都合よくできているため、見終わるととりあえずあー田中麗奈はかわいーなーとはなる。うんなるな。良々とカップルっつーのもほほえましいじゃあないか。 5点(2004-12-12 23:40:40) |
16. ピンポン
原作のテイストをまんま活かさなくちゃいけないなんつールールはないが、それにしてもなんつーか年齢層低め。クドカンが書くのはベストだったのか?漫画の台詞を大真面目にしゃべられると非常に気まずい。ドラゴンがちっさい。そして歌舞伎調。そこそこ楽しめるのは原作の力と、なんだかんだでクドカンだからか 5点(2004-07-18 13:01:18) |
17. 鮫肌男と桃尻女
これだけのキャストを揃えてこの程度の映画しか撮れないようでは、監督の才能の底は見えている。浅野やらだれやらに世間話をさせて、切って繋げて切って繋げて、でノリノリの音楽をのせる、そんだけじゃあとても映画だなんていえない。 4点(2004-08-29 10:07:19)(良:1票) |
18. 火垂るの墓(1988)
こりゃ兄貴の単なる見栄っ張りじゃあ。何も疑わずついてくる妹があまりにも不憫じゃあ。はい結論、兄貴が悪い。といっても、兄貴もまだ子供だし。現代でいやあ義務教育中だし。分かったよ、戦争が悪いでいいよ 4点(2004-07-24 18:18:05)(良:1票) |
19. 魔女の宅急便(1989)
ルージュの伝言がはまってるねー矢島工務店の登場テーマにもなってたねー 4点(2004-07-24 17:38:16) |
20. バトル・ロワイアル
こういうカタチで映画化してほしくなかった。いろんな意味で重くしすぎ。もっと軽くていい。非常に面白い題材なだけに、なんか非常に残念。もったいない。 4点(2004-07-11 16:28:52) |