1. 風が強く吹いている
《ネタバレ》 原作に感動し先日テレビで駅伝を見て 映画を楽しみにしていたのだが なんだ!これは! ハイジと走の出会いからして 全然ちがう。 メンバーのキャラも描ききれてない 原作の面白さは そのメンバーが色んな過去を背負いながら ハイジの夢をかなえることで 自分のしがらみを断ち切っていく姿なんだけど 映画は 最後の箱根駅伝に焦点を合わせ ラストで感動の押し売りをしようとして完全に空回り まるでロスオリンピック女子マラソン アンデルセンやないか 原作読んでる人は苦笑いするしかない さらに許せないのは ハイジが走ってる時実況してる解説者の原稿が風に飛ばされて 「風が強く吹いてます」って語るアナウンサー それは意味ちがうやろ! 原作のよさを完全に潰した。 だからかどうかわからないが 金曜の18:45分上映 観客は5人でした。 [映画館(邦画)] 2点(2009-11-07 00:59:05) |
2. ヤッターマン(2008)
《ネタバレ》 アニメを実写化する意義ってなんなんだろう 例えば「20世紀少年」のように 単に漫画を映画化するのとは違って アニメキャラクターが生き生きと動いてたぶん ハードルが高くなるのは必然である その点かなり登場人物のイメージに 近づけてる努力は認める ただアニメなら許されるギャグや下ネタも 生の俳優がやるとやたら臭く卑猥になる。 声優3人をゲスト出演させてるのも興ざめ 監督は出来るだけ原作に忠実に作ったって言うが それって結局、観客のノスタルジーに 頼ってるだけの作品ってことになるんじゃないかな。 [映画館(邦画)] 3点(2009-03-25 12:58:52) |
3. レッドクリフ Part I
《ネタバレ》 三国志の中で有名な「赤壁の戦い」を描いた作品 天下を狙う曹操が劉備を攻める 敗走した劉備軍 呉の孫権と手を結びわずか5万の兵力で 曹操軍80万、2000隻の戦艦を迎え打つ 主演は呉軍最高司令官、周瑜(トニーレオン)と 劉備軍、諸葛孔明(金城武) トニーレオン、 哀愁漂い、慈愛にみちた眼差し 金城武。 口元に笑みをたたえ、涼やか どちらも嫌みがない この映画の最大の見所は戦闘シーン 押し寄せる曹操軍 川面に浮かぶおびただしい軍艦と行軍する歩兵 圧巻の一大スペクタクル そして戦いは陸上戦から始まる 智将周瑜、希代の軍師諸葛孔明 2人が力を合わせ 知略を駆使して敵を翻弄する。 おとりを使い「八卦の陣」に追い込む その陣形のおもしろさ 戦闘シーンの迫力に思わず息をのむ そして陸上戦に勝利した連合軍 いよいよ次は戦艦との戦い どんな戦略で立ち向かうか?・・・・・・ するといきなり 「後編に続く」のテロップ 「え~」場内あちこちから声が この映画2部作のパート1 ってことはわかってはいたが ここで終わると不完全燃焼 やはり第2部を見なくては評価しにくい そしてその第2部だがエンドロールの後に予告編 そのあとテロップ 「2009年4月公開」 場内失笑の渦 そこまでまたせるかぁ 「覚えてられへん」という声が 予告編ここまで撮影しといて 半年後はないやろ [試写会(字幕)] 7点(2008-10-20 11:34:36) |
4. ICHI
綾瀬はるかは興味がなかったが 周りの顔ぶれにひかれた 共演 大沢たかお 窪塚洋介 中村獅童 加えて柄本明、竹内力、杉本哲太、渡辺えりが固める 脇役だけで別の映画が撮れそうだ。 ちょっと期待 で評価 全然冴えない大沢たかお 相変わらず棒読み窪塚洋介 臭い演技の中村獅童 やる気の見えない柄本明 ホタテマンの力也か!竹内力 全然目立たん杉本哲太 太いだけの渡辺えり 全然まとまりがない 結局、周りにベタな演技させて 「綾瀬はるかってなかなかええやん」 って思わせる為だけの映画だった。 [試写会(邦画)] 1点(2008-10-17 10:14:47) |
5. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 「容疑者Xの献身」 映画化されたと聞き先に原作を読んだ。 感動! 流石に直木賞。 さて映画はどうなるのかと配役を見ると、 何!? 容疑者は堤真一に松雪泰子? これは違うぞ。 堤真一は格好良すぎ、 松雪泰子はエレガント過ぎる。 でもそれは俺の間違いだった 役者ってすごいなぁ 特に堤真一。 ダサくてショボくてオタクっぽい数学教師を好演。 歩き方で倦怠感を 無表情の中に喜び悲しみ苦悩を微妙に表現する。 最初から最後まで彼の演技に引き込まれた。 主役堤真一と言ってもいい映画。 とは言え福山も決して悪くはない。 ドラマのガリレオとは違い 友情や愛という非論理的なものに 意外にも振り回されている。 「実におもしろい」 何かにふと気づく彼の表情はチャーミング。 堤とのやりとりでも魅せてくれる。 脚本もよくできている。 出だしのクルーザー爆破と 登山のシーンは原作にないもので 、 違和感はあるが 、 全体的に原作に忠実。 むしろ要らない部分を削ぎ落とし テンポよく描かれてた。 ラストの堤と松雪の絡み、 最大の山場。 原作でも泣かされたシーン。 かなりの感動である。 最初、原作を読んだとき 石神の咆吼は献身的な愛が 結果、報われなかったからなのだと思っていたが、 ひょっとしたら逆にこれで報われたのかもしれないな とも思わせた。 たぶん松雪泰子が石神の献身愛を理解し それに応えるような演技を見せたからだろ。 文字では見えてこない世界だ。 エンドに流れるシーン。 これも原作にはない。 俺的には微妙。 せっかく二人感情が通い合ったシーンから 現実の世界に引き戻された。 その後の取り調べ、 今後の容疑者たちの裁判の進み方まで、 想像させてしまう。 だが二人で罪を償うのだから それはそれで良いのかもしれない。 そこで流れるKOU+の主題歌が切なく素敵。 [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-06 13:19:42) |