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れこばさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 52
性別 男性

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1.  秋刀魚の味(1962)
こんなにも雰囲気に魅了されたのは久しぶり。出だしの工場の煙突群は、煙なしでは絵なのではと錯覚させられ、繰り返しが多く一見無意味に見える会話は断じて必要でありそこにいる人となりを感じさせてくれるし、引いたアングルによる室内はその場の空気をも共有させてくれる。そして、あれよあれよとのめり込む自分に気付く。登場人物にも無駄がない。肩肘張らずに存在を示してるのは流石!素朴ながらも眩く光るなんとも言えず好きな会話群の中でも、ぼくはこれを推したい!父が式後に寄ったバーでの岸田今日子とのやりとり。「お葬式ですか?」「まぁ・・・そんなもんだよ。」この他愛のない返事に万感の思いを感じるんだなぁ。。
9点(2005-01-28 21:40:21)
2.  ジョゼと虎と魚たち(2003)
ジョゼって実は物凄く弱い存在に思うんです。抑えた喋り方は感情を隠し、自分を守る殻を一生懸命に作ってるように見える。その頑な彼女から恒夫が感情を引き出していく様が、とても自然に描かれてる。手を握られただけで・・あの《間》に一緒にドキドキ!んで、初めて感情的になり、嫉妬を露わにする!いいじゃないですかぁ。ジョゼが《虎》を一番恐れてたのは本心だったんだろうけど、所詮は檻の中。それよりも恐ろしく逃げ出したいものに自分が囚われてしまった時、殻は脆くも鮮やかに破られる。《孤独》。恒夫への言葉。あれが彼女の本音だと思うし、気張らない姿だと思う。殻を破ってもらい、自らも勇気を持って破って、見せた素顔。護身用のトカレフじゃ引き出せないジョゼのなまの表情。そしてサガンがねぇ・・。とても印象強く、思い返すとなんとも切ない。ジョゼの内面は映し出してないようで、断片は散らばってんだよねぇ。なんか恒夫を無視したレビューになってますけど、物語が恒夫の目線なんで言わずもがなかな、なんて。ラストを語らせてもらうと、あの涙は彼の感情によって流れたのではなく、ジョゼの弱さを知っていたから溢れたんじゃないかな。ホテルでのジョゼのセリフを思い起こし(寝てた?)、でも意に沿えない自分がいる。彼女を思うが故に感情が昂ぶり、目を腫らしたんだと思う。そして、また気丈に振舞うジョゼ。そうであるほどにぼくは彼女の弱さを感じてしまい、切なかったんです。
9点(2004-09-16 00:04:20)
3.  淑女は何を忘れたか
この完成度の高さは驚き!!(←注・小津2本目なんで→)最初は流石に古さは否めず・・感あったのですが、なんのなんの。面白い!!キャラ立ちは見事だし、観る側の視点を限定せず入り込ませてくれるんで。何よりユーモアに秀でてるのがいい。表情も素晴らしいやね。なんにしても、桑野通子♪あの回転の速さ、垢抜けた言い様に「確かにそうだ!」と勇気付けられ、身勝手に見える行動にホッと絆される。一見、好きにかき混ぜてるようで、「雨降って・・」になる様。喫茶店での叔母さんたちの会話と表情にハッとさせられる。愛らしいせっちゃんがくれたプレゼントに観る側も幸福な気分になるのは間違いない!!
10点(2004-09-05 21:19:09)(良:1票)
4.  ルナ・パパ
コレ、とにかく衝撃的!!どんどん、どんどんどん話が飛躍して行くの。もう、ありえないくらい。。でもねぇ、すんごい魅力的なんス。悲惨さをパワーに換えるパワーはぼくにはありません。それをいとも簡単にやってくれるんだから、凄いやね。そして、あのラスト!ため息(いい意味でよ)混じりに、涙出てきました。この余韻も随分持続したな~。
8点(2004-08-15 17:41:54)
5.  ホテル・ハイビスカス
沖縄の明るさを存分に味わわせてくれる。そして味わい深い。置いてけぼり喰うと辛いかも。美恵子の喋りがちょっとした中毒症状を引き起こすんだわ。今度のケンジにいにいはハーフなんね。異母兄弟にあの母あり、な余貴美子が素敵。余所行き頭のおとうも負けてない。今回も沖縄愛に満ち満ちてるんだけど、快晴の乱れ打ちなしなところが良いよ。一癖二癖あって、あれよあれよなテンポが。沖縄も子供はせっかちなんか?
7点(2004-08-15 16:35:43)
6.  ナビィの恋
沖縄ってほんとひょうたん島。沖縄の人って正直者が多いのか、ストレートな物言いは、でもズケズケじゃなく方言自体がオブラート。好感持てて!バイオリンにタップもすんごく良かったよ。この映画はダレが主役なのかなぁ~、って観てたけどみんななんね。奈々子がおばぁに言うセリフに涙した。沖縄にマイケル・ナイマンを持ってくるとは・・。いいじゃない。なんともファンタジックで素敵な余韻に浸らせて貰いました。
8点(2004-08-15 16:17:15)
7.  となりのトトロ
子供の頃は大好きでした。。少しずつトトロ離れして、いつしか「好きじゃない」と公言してはばからない自分が・・。んで、コノ間観たんです、数年ぶりに。「とうもころし」をもって右往左往するメイ。「メイの分からず屋!」と叫び放って行くサツキ。でも、おばあちゃんには本音が出てしまい。本当は自分も分からず屋になりたいほど弱気になってるのに、メイの前では姉でなくてはならない。メイの気持ちもサツキの気持ちもよく分かるわ~(泣)でも一番好きなのはお風呂のシーンだったりする。ぼくも小さい頃、心細くなったら無理やり歌を歌ったり大声で笑ったりしてたなぁ~。田舎の雰囲気もいい♪・・あぁ、好きかも。。
8点(2004-08-14 20:51:49)
8.  スチームボーイ STEAM BOY
最近の日本のアニメ映画はあんまり観てませんが(押井とか?)、哲学的で陰な感じのが多いと思うん。。コレは『AKIRA』の世界観は継承してないけど、安心して楽しめるワクドキを与えてくれるのではなかろうか?などと、予告を観て思った訳で・・。周りの評価も低かったし、モチベーション上がってもて(笑)んで、いざ始まると・・画面に圧倒され!!『AKIRA』漫画版では崩壊しそうなビル群を書き込みすぎてボツにしたと言う逸話を持つ大友氏。書き込みに対する情熱はまだ健在。なんとも細部にまで丁寧に描かれてる。車窓から~♪それだけでぼくは満足だったんですが、レイの顔が一瞬金田になったん♪嬉や~。。「おいおい・・」なユーモア(斉藤さん良かった)も含めてぼくも手塚氏を連想しました。タイトルもだよね??多々あるつっこみを差し引いても満足出来ました♪
7点(2004-08-13 11:41:25)
9.  ドッペルゲンガー
なんじゃい、スっとぼけ!序盤のテイストはむちゃ好み。仁美ちゃんのお手伝い、家に上がり込んでのトンカチ・・2人役所も勿論、こんな笑いの間を持ってはるんやぁ~。楽しめました。ユースケが出てきてからは、少しダレもチラホラ。と言うか、擽られ少し置いてチクリ刺し。『M』ばりの口笛に、えっ?今、どっち?なんて、ドキっとするシーンが効果的に思考を繋ぐ。終盤はガラっとロードムービー。秘めたるパワーが一気に噴出、前面に。その辺、何やら一貫性を感じると同時に置いてけぼりも喰いました。やっぱ、あの耐久力にはちょっくしジレンマ。ひょっとして、みんなかい?・・そんな疑いはお門違い?鬱積の開放と、初心回顧。そんな螺旋を強烈に、やんわりと。変に山場を作った感も否めませんが。こんな純然たるパワーと、奇妙に癖になる強弱はお見事でやんした。効果音がやたら控えめで、トンカチが地味ぃ~に怖かったり。虚と実とその挟間の三面を見せつつ、離し、ドキっで一気に引き込む。また離し。揺れましたわ。
8点(2004-07-24 10:58:51)
10.  ロスト・イン・トランスレーション
日本と日本人の描き方に異を唱える必要は全くない。誇張と言うよりは受ける印象の度合いが違ったり、多少の誤解ってものを含んだ表現だろうから。そこを享受する必要も全くない。ただ、初っ端は戸惑います。どこまで真面目にやってんだ?ネオンのチョイス、演出と通訳、おばちゃんなコールガール、007ネタは面白いんだけど。テンポの違いは分かるし、孤独も多少は共感出来るんだけど決め手に欠ける。内面を描ききる訳でもなく終始、中立で中性的で抽象的。そこをセンス良しと取るか、無難にまとめたと取るか。ストーリーも演出も冒険せずな感は否めず、したがってぼくは断然後者です!日本が舞台でなければ全然違った感じ方出来たと思うし、異国の地に同じ疎外感を抱く二人の、友情ともほのかな束の間の恋路とも付かない心の揺れとその顛末をストレートに体感出来たかもしれない。現にアメリカなどでは、日本語に字幕を付けずに疑似体験的な見せ方をしてるとか。生憎、言葉も文字の意味も分かってしまうんでねぇ~、残念!!
6点(2004-07-11 10:29:23)
11.  鉄男 TETSUO
観た当時は、もう、すんげぇ!怖さと、ちょい笑える面白さが絡み合い。才能と勢いを映像と音楽に乗せて、遠慮のない凄み。なんて、衝撃を受けたもんです。モノクロがいい風に作用してるね。荒削りの蓄積で、後半少し疲れる。でも、あのラスト。もっと唐突に終了してくれた方が、突っ撥ねられたイヤぁ~な感じが残っていいのに。ヘンな余韻が。
8点(2004-06-27 18:45:27)
12.  パイナップル・ツアーズ
これ、深夜に放送。で、チラチラ観てたんだけど・話がコロコロ変わって。それもその筈、オムニバスでした。沖縄にハマり始めたんで、きちんと観たんだけど思いのほかよかった。方言の嵐・・字幕ナシじゃあ解りません。一話ずつに個性があるし、素朴な人たちも何とも味があるじゃない。けんじもちゃんと出てるしねばかバカしい繋がりも好き。
7点(2004-06-27 18:26:26)
13.  鬼畜大宴会
ふ~ん。案外、言われてるほどではないんだなぁ~。ってのが率直な感想。ちゅーか、変態さんに薦められたので、心の準備万端で観たからかな?どこまで魅せてくれるんだろ?途中から興味はそこに集中!なんで、拍子抜けしたってのが正直な感想。ストーリーは、ほぼ無視。だって左翼とかって雰囲気作り以外の何物でもない。その点は成功してるけどね。出演者はみなブサイク。しかも愛嬌の欠片もないときた。終焉の舞が一番強烈でしたわ。
6点(2004-06-23 22:02:32)
14.  紅の豚
加藤登紀子の素晴らしい歌声、夕暮れ時に優雅に飛ぶ飛行艇。。登場人物はみな自己主張強いけど互いに引き立てあってて。何より、悪党も含めて人生を楽しんで生きてるから好感度高し。ノスタルジー溢れる作品だねぇ(笑)好きなセリフ多々。。「戦争で稼ぐヤツは悪党だぁ、賞金稼ぎで稼げねえヤツは能無しだ~。」・上手いねぇ!「飛ばねぇブタはただのブタだ。」ウンウン(爆)そして「この軽薄な赤。~」この一言を発するカーチス。。あんたの性格丸裸(爆)ただ勝負決着が痛々しくて・・。あそこだけ好きになれないんス
9点(2004-06-22 20:35:01)
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