1. 火垂るの墓(1988)
やり場のない怒りを覚えました。私はこの映画を見て自分自身が未熟なせいか「戦争は悲惨だ」という一言で消化する事は出来ませんでした。反米ではなく反戦を訴えたかった原作者のねらいをテレビタックルなどで見て知ったとき何かさびしいものを感じたのは私だけでしょうか?しかし、ある種自虐的な歴史観を持つ野坂昭如だからこそ戦中の日本を美化していないという点でなおさらリアルなんですよね。軍部が先走った戦中の日本の異常さはわかります。しかし、やはり、この映画を見ると「憎き鬼畜米英」ってどうしても思ってしまう。さすがに今のアメリカ人やイギリス人まで憎いとは思いませんが、B29を展示するのに原爆のことを一切触れていないところをみると「あれっ」て思います・・・特にアメリカ人に見てもらいたい作品! 9点(2004-06-25 22:59:39) |
2. たそがれ清兵衛
時代の雰囲気と平侍の現実的な日常がうまく醸し出されている映画。ラストサムライよりもこっちのほうがリアルです。地味だけどね。 8点(2004-06-25 19:20:20) |
3. ビルマの竪琴(1985)
《ネタバレ》 いい映画でした。旧日本軍といえば三角山の菅原文太のような気性の激しい軍曹を思い起こさせるが、この映画は石坂浩二率いる井上隊の昔の日本人の純朴な姿もよりよく描かれていてどうしても暗いイメージがつきまとう邦画の戦争物の中では比較的入り込みやすかった。降伏の説得するときに水島はもう少しいい説得の仕方はなかったのだろうか?気が立ってる隊に対して「無駄死にです!」だなんて言い切っっちゃったよ、30分の猶予って短すぎるなー。 日本軍を美化するためだけの映画だとしたらこのシーンは撮らないでしょう。やはり、いい作品でした。 9点(2004-06-25 14:08:43) |
4. 戦国自衛隊
タイムスリップ物といえばバックトゥーザフューチャーと決めてかかってたが、それ以前にこんな映画があったとは・・・素直に面白かった!もっと評価されてもいいのでは? 10点(2004-06-23 16:52:35) |
5. 魔界転生(1981)
うーん深作映画はいつもごちゃごちゃしていてわかりにくい。これが深作映画の特徴なのかもしれないけど、序盤にもう少し緩急をつけてくれればラストがよりいっそう盛り上がったと思う。 8点(2004-06-15 23:02:17) |
6. ラスト サムライ
渡辺謙は世界の三船を超えた!!が、この作品もダンス ウィズ ウルブスもそうだが映画の作り手であるアメリカ人が言いたいのは異文化の対する敬意なのか、哀れみなのか、この部分をクリアにしないとアメリカの未来はないでしょう。この作品を見た外国人はサムライに対して敬意を払うのかそれとも哀れみの心を抱くのかそりゃー見る人それぞれだろうがなんか今だに(いやむしろ今のほうが)西洋文化人の根本、善良な人であればあるほど後者のほうに心が動いてしまうんじゃないだろうか。私としては外国人にも「サムライってグレイト!」って言う単純明快な感動を共有してもらうだけで満足なのだが・・・ この作品で活躍した渡辺謙、真田広之らをはじめ、その他の日本人の名優の演技が今後さらに世界で活躍することによって何かが変わることに期待、大!! 9点(2004-06-14 16:23:29) |