1. 黒木太郎の愛と冒険
詰め込みすぎ、というか登場人物が多いし、それぞれ主張が強いので結局何が言いたいの?というような散漫な印象は拭えない。“楽しむ”映画としては「う~ん、どうでしょう??(長嶋調)」という感じ。2007年の現在では到底ウケそうにないテーマだが、だからと言って上映当時フィットしたかと言うと大いに疑問。登場人物は、全て、例外無しにあまり良い境遇とは言えない。でも可笑しい。やっぱり哀しい。無い脳みそで解釈をすればそれでも「人生は続く」というテーマ(平凡!)なのかな?初見からもう何年も経っているが未だ鮮明に幾つかの場面を思い出すことが出来る。哀しいがどこか清々しさも残っている。少なくとも私に対しては何か訴えてくるものがあったのだろうと思います。しかし、まぁ財津一郎はスゲエ!!「ニワトリは所詮、ハダシよ」…何のこっちゃ。しかし繰り返されるうちにジワジワとこの劇にはまってくる。それに耳の穴にタバコを差し込むあの仕草、もうひざを打つしかない。コレだけでも観てみる価値はあるかも。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-09 01:58:41) |
2. 修羅雪姫 怨み恋歌
いきなり2作目からのレビューで恐縮ですが(汗)、皆さんご指摘のように、前作に比べちょっと悪ノリが過ぎたかと思いました。雪は確かに強く、美しく、強烈なキャラクターなので、多少の変わり者では太刀打ち出来ないと思ったのでしょうか??もう、岸田森がのっけから顔色が悪すぎ(笑)。で、変な人達がよってたかって斬られたりペストにかかって苦しみもがくのをこれまた必要以上に熱演しているものだから、見ているこっちが引いてしまいます。(セイセイセイ。。。@HG)そんな人達に囲まれるもんだから雪はなんだかこじんまりしてしまった。恨みを晴らすまで死なない、死ねないという雪の執念が前作の主軸だったのですが、今回はそれが無い為、存在そのものが揺らいでしまった感があります。個人への復讐に始まって警察の上層部壊滅までやってのけたので、次作がもし存在していたらどんな落し処があったのか心配してしまいます。国家転覆か、果ては対他国か、またまた、座頭市のように対用心棒(三船)か?二作目でこんなに無理しなければ まだ未来(シリーズ)はあったのではないでしょうか。。。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-11 01:30:22) |
3. マナに抱かれて
これは、、、ハワイの観光ビデオかなんかでしょうか?それとも川原亜矢子のプロモーションビデオなんでしょうか?ほぼ全員日本人で日本語しゃべっているのでハワイでやる意義が全く見つかりませんでした。しかもそれほどハワイの魅力満載ってほどでもないし。気付かないうちにストーリーの山場?が終わっている。奄美で大島紬でも題材にしたほうが良いのでは?マナ?フ~ン、俺もワイハで酎ハイ(貧乏臭い)飲みながらまったりしたいワ~という感想しか持てない。画面からはマイナスイオンが出ているような感じはしますが、残念ながら映画としては落第かと。最後に蟹江とハワイという食べ合わせはありえないですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-11 01:00:53) |
4. ダイナマイトどんどん
話としてもなかなか面白く、役者陣も脂が乗っていて、岡本喜八らしく訳の分からないエネルギーと胡散臭さが充満しています。文ちゃんは私たちが期待する文ちゃんらしく、北大路欣也はとことんクールで、宮下順子は艶っぽく、フランキーは相変わらずフランキーでした(笑)。何よりも個人的に収穫なのが田中邦衛の怪演で、あの風貌であの投げ方、観ていたのが深夜にも関わらず、思わずかしわ手を打ってしまいました。少し疲れていたためか、最後の乱闘でウトウトしかけてしまいましたが、イカンイカンと眼を覚ましてもまだ乱闘をやってました。やっぱり少し長尺すぎたかも。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-30 09:15:37) |
5. 茶の味
《ネタバレ》 若人。。。じゃなくて我修院達也はそのキャラクターと存在感の大きさから映画を壊しかけていましたね(笑)。しかし、彼が出てくるたびに「早くあの音叉出さねぇなかな」と期待してしまいました。逆に三浦友和は空気になっていましたが。。。他のしかも後年の映画を引き合いに出して恐縮ですが、「下妻物語」でも感じたのですが、奇を衒ったような映像は、何か押し付けられているようで個人的にあまり面白い気分にはなりませんでした。普通のシーンでも美しいとか、センスが良いなと思うところは多々あったので逆にそう感じたんだと思います。あと、下妻以上に樹木希林の扱いは酷かったですね(笑)。最後のパラパラ絵本はちょっと卑怯ですね。作品の後味は良くしたかも知れないですが、個人的には興ざめです。アヤノおじさんが野グソデビューの話を吶々と語り、ハジメが聞いているんだか聞いていないんだか生返事を繰り返すシーンが妙におかしかったですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-30 06:58:54) |
6. 下妻物語
《ネタバレ》 製作者の意図したことでしょうが、奇を衒った映像や小ネタがクドい、狙い過ぎと感じる部分がありました。マイクが出てきても正直クスリとも出来ませんでしたが。。。深田恭子は感情の乏しい(特に前半は)桃子役を凄く上手く演じていたと思います。地なんでしょうか??その分、啖呵を切る場面が少しキビシイなと感じたり。。。しかし、何よりも素晴らしいと感じたのは、土屋アンナの存在です。いちごは逆に喜怒哀楽の激しい性格で、ところ狭しと暴れまくり、画面が狭く感じるほどです。彼女はスクリーンの中で”生きて”いた、と、少なくとも私はそう思いました。頭が悪くて上手く表現できませんが、凄く、身近な存在に感じました。いちごがパチ屋に桃子を無理やり連れて行き、そこで尾崎豊の曲が流れていて「。。。尾崎か!?負ける気がしねぇ(ニヤリ)」凄く良い場面ですね。私も勝負の時はそのセリフ使いたいと思います。(その後ケツの毛まで抜かれるんですが) [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-29 03:28:28) |