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ヒナタカさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 252
性別 男性
ホームページ http://kagehinata64.blog71.fc2.com/
年齢 38歳
自己紹介 ブログを開設しました(2010年10月30日作成)。
映画と漫画のレビューブログです。
映画のレビューは一部抜粋して「みんなのシネマレビュー」にも載せています。


B級映画が大好きな20代前半、ヒナタカと申します。

かれこれ6~7年はみんなのシネマレビューを見ていたので、今回登録できて感激しています。(2010年7月11日登録)

好きな監督は
岩井俊二
クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・リンチ
ティム・バートン
ロバート・ロドリゲス
などなど


↓自分の書いたレビューで特に気に入っているのは
・トイストーリー3
・クレヨンしんちゃん オトナ帝国
・死霊の盆踊り
・ジブリ作品の大体
です。

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1.  若おかみは小学生!
タイトルやぱっと見のイメージで敬遠するのはもったいなさすぎる、とんでもない大傑作!言いたいことは以下です。 1.ジブリ映画を彷彿とさせるアニメとしての魅力が満載!『茄子 アンダルシアの夏』の高坂希太郎監督の“こだわり”を感じて! 2原作小説にはない映画オリジナルの展開に感動!『聲の形』の吉田玲子による原作を尊重した脚本が完璧! 3.涙腺決壊必至のクライマックスとラスト! 4.決して児童労働を推奨するような内容ではない!『魔女の宅急便』が大好きという方こそ必見! この4.について→主人公のおっこは強制的に働かされる訳でもなく、女将の仕事を始めるにあたっては“小学生が働く”ことに対しての疑問もしっかり提示されている。映画で描かれているのは、“(子供の視点を通した)普遍的な仕事への向き合い方”。この(幽霊が登場するという)ファンタジーを交えながらも、実は現実的にある仕事を真摯に描いているというのは、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』に通じている。ジブリ映画ファンにおすすめしたいという意見も多い本作は、特に『魔女の宅急便』が大好きという方こそ必見! 5.そして、予備知識が全くなくても楽しめる、しかも観る人を選ばない、老若男女に超おすすめ!
[映画館(邦画)] 10点(2018-10-08 00:39:21)(良:1票)
2.  カメラを止めるな!
映画評価サービスFilmarksで5000人以上のレビューで5点満点中4.5点(『ショーシャンクの空に』や『この世界の片隅に』よりも高い) SNSを中心とした絶賛の口コミの嵐により連日満席。 都内わずか2館からスタートから109館まで拡大。 知っておくのはその圧倒的評価と、「本当面白い映画が評価されて広がった」こと、制作費が300万円と超少なく役者もスタッフも全員無名であること、ゾンビ映画というジャンル、老若男女が楽しめることくらい。 他に事前に知るべきことはありません。劇場情報だけ調べて観に行ってください。最高に幸せな映画体験が待っています。
[映画館(邦画)] 10点(2018-07-31 23:54:05)
3.  麦子さんと
本作の脚本は巧みです。 ちょっとした登場人物の行動を、後になって他のキャラクターが反芻をします。 なんでもないようなシーンが、後に重要な意味を持つようになります。 いろいろなことが「後で気づける」のです。 脚本家になりたい方、将来映画の仕事に携わりたい方は、この映画を観て学べばよいのではないでしょうか。 地味な映画に思えますが、凡百のお金をかけた映画よりも細かな工夫がされているため、全く退屈することがありませんでした。 本作で描かれるのは①母と娘の確執②夢に破れた&向かう人へのエールです。 ①は普遍的なもので、多くの人の共感を呼ぶでしょう。 本作で描かれる母親は、いい母親ではありません。 離婚をしてから長年子どもの前に姿を見せなかったため。娘と息子からうっとおしく思われてしまいます。 母親役の余貴美子の演技がまた素晴らしく、端々に「母親特有のウザさ」がにじみでています。 おかげで娘役の堀北真希に感情移入しまくり、気持ちがわかりまくるのです。 母親に対して「うっとおしいと思うこと」「素直になれないこと」は、後の主人公の想うことに強く関係しています。 そのことがわかる終盤の展開は、涙でスクリーンが見えないほどのものでした。  ②は監督の前作「ばしゃ馬」でも描かれたことです。 主人公の麦子はアニメオタクで、声優学校の進学を希望しています。 バイト先のアニメショップでは勤務中にノリノリでアニメ声を練習(?)しています。 堀北真希がアニメオタクとして描かれる作品は、おそらくこれが最初で最後でしょうね。 麦子は「これから夢に向かおうとしている(ちょっとダメな)若者」の象徴でしょう。 母親も、かつてはある夢を持っていました。 現在はくたびれた中年女性になっており、その生活はいいものとは到底思えません。 夢に破れた彼女が、どういう人生を歩んでいたか、その人生に意義があったのか、そして幸せだったのか・・・ 観た後は、そのことを考えてみることをおすすめします。エンドロール後にもおまけがありますよ。
[映画館(邦画)] 9点(2014-01-13 16:54:17)(良:1票)
4.  魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
アニメとしてのクオリティが段違いに高く仕上がっています。 キャラクターはとっても表情豊か、アクションシーンではめまぐるしいまでに動き、背景ひとつひとつも観ているだけで楽しくて仕方がありませんでした。 細田守監督の影響を多分に受けており、「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(もしくはサマーウォーズ )」「おおかみこどもの雨と雪」に似たシーンを随所に感じました。 成熟した大人にはごちゃごちゃした物語に不満が残るかもしれませんが、アニメが好きな方にとっては劇場で観る価値が存分にある作品です。 アニメの面白さというのは、やはり「絵が動く」ことにあり、それだけでも突出した楽しさがあるものだと思い知らされました。 ちなみに自分の観た回は観客の9割がメガネをかけた成人男性でした。 アニメファン(オタク)にしか注目されていないのはもったいないことですし、まどか☆マギカみたいに実は大人向けということもないので、ぜひ家族連れや女性にもおすすめしたいところです。
[映画館(邦画)] 7点(2014-01-05 23:19:09)
5.  地獄でなぜ悪い 《ネタバレ》 
<超ネタバレ注意>映画のラスト。平田は道を走り続け、そして画面の左に見切れます。 そして「カット」とという声が響きます。 その後もカメラは、しばらくそのまま道を映し続けました。 これは「カット」があっても、まだ物語が続くことを示しているように思えます。 また、映画というフィクションを超えて、「それ以上撮り続けてなぜ悪い?」と監督に問いかけられているようでした。 この物語ではほぼ全ての登場人物が死に至ります。 それだけだとものすごく悲惨な物語に思えますが、実際に映画を観たときの後味は爽快感に溢れています?(疑問形) なぜかといえば、全員が「映画を撮れたのだから(目的を達成できたから)死んでもいい!」という目的に溢れているからだと思います。 大三は娘の晴れ姿を撮れたのだから! 池上は大ファンであるミツコと共演できたのだから! ミツコはしっかり「女優」としての姿をスクリーンに残せたのだから! 公次は愛しきミツコに寄り添い、彼女のために戦うことができたのだから! そして平田らファッ〇ボンバーズは、「伝説に残る一本」を撮ることができたのだから! このことが達成されたのは、登場人物がみんなどこかで、互いに影響を与えていたからのことでした。 ここまでできたら悔いはない!死んでもいいぞ!というパワーを感じるのです。
[映画館(邦画)] 9点(2013-12-18 23:17:05)
6.  人類資金 《ネタバレ》 
本作では異常なまでPDAが大プッシュされています。 なぜPDAなのかという説明が素っ頓狂で、耳を疑いました。 「スマートフォンの時代にあえてPDA。あのような場所では、スマートフォンだと砂や塵で簡単に壊れてしまうのですよ。まあ、機能を詰め込みすぎて少々デバイスは大きくなってしまいましたがね」 どこからツッコめばいいんだ。 スマートフォンとPDAの違いって通話機能のあるかなしかくらいなもんだろ? その通話機能は防塵機能とは全く無関係だろ? 機能を多くした→大きくなっちゃったって今の技術ナメてんじゃねえぞ! なにが最悪って、PDAを選んでいることが、事前の森山未來の主張と矛盾していることです。 それは「世界の人口の7割が電話をかけたこともないのを知っていますか。電話を持たない者がたった1000円のために体を売ることもあるんです」という、弱者=電話を持たない者が搾取されていることへの批判でした。 で、実際に発展途上国の人に持たせたいと提示されたのが通話機能のないPDAなのです。ふざけろよ。 だいたい貧困の地域に必要なのは、経済的な援助、または食料の供給や教育体制の確立なのではないでしょうか? PDAや携帯電話よりも、先に提供するべきものがたくさんあるはずでしょうに・・・ あと村のみんなが国連で演説をする森山未來のために写真を送っているということは、wi-fiも完備されているってことですよね。あはは。
[映画館(邦画)] 2点(2013-12-18 23:12:18)
7.  ペコロスの母に会いに行く 《ネタバレ》 
肝心な場面で協賛している会社の広告がデカデカと映り込むのがかなり興ざめです。クライマックスでカメラのピントがあの生命保険会社の看板にバッチリあって、それからピントをずらしているので明らかに「強調」しています。「ここで宣伝かよ!」と思わせるのはやめてほしいものです。 でも映画はとてもよかった。原作のメッセージ性、その面白さが十二分に受け継がれていました。 その面白さの理由のひとつが、認知症の方の行動を明るく笑えるギャグにしていることです。 認知症は一度発症してしまうと、その症状は悪化をしていくか、よくても横ばいになるだけで、奇麗に治ったりするものではありません。 実際に認知症の行動で悩まされている方にとって、そのことはとても重く、苦しいものでしょう。 「認知症の行動を笑いに変えるなんて不謹慎だ」と思われる方もいるかもしれません。 しかし本作にそんな心配は無用です。 「勘違い」や「誇張」などのコメディのツボはしっかりと押さえられています。 認知症によって起こる数々の事件、そのシチュエーションは気兼ねなく笑えます。 しかも原作よりもグレードアップしているギャグもありました。 原作を読んだ方には「あ、あのシーンだ」と思えますし、「こうくるか!」とより笑えると思います。 そして本作は、「ボケるのも、悪かことばかりじゃないかもしれん」というメッセージを送ってくれます。 それは決して強がりではなく、作品を通じて「そうかもしれないなあ」としみじみ思えるものです。 実際に認知症で苦しんでいる人にとって、どれほど勇気づけられることばでしょうか。 それだけで、この作品が好きになってしまうのです。
[映画館(字幕)] 7点(2013-12-17 20:23:02)(良:1票)
8.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
山の子どもたちが歌っていたわらべ歌は、こういう続きがありました。 「人の情けを育みて、まつとし聞かば、今帰り来む」 「まつとし聞かば今帰り来む」は百人一首にも取られた歌です。 それは「本当に私を待ってくれるのならば、いつでもそこに帰ってきます」という別れの際の名残惜しさをうたったものであり、いなくなった者が戻ってくるよう願うおまじないの歌でもあったそうです。 歌は、月の使者からかぐや姫へのメッセージでもあったのかもしれませんし、 かぐや姫が月の使者へあてたものかもしれませんし、 月に帰還した女性が地球にあてたものだったのかもしれません。 また、姫に求婚をした5人があげた宝物とは、それぞれ「ツバメの子安貝」「龍の首の玉」「火ネズミの皮」「蓬莱の玉の枝」「仏の御石の鉢」でしたが、これがわらべ歌の「鳥、虫、けもの、草木、花」という歌詞と対応しているのです。 「鳥→ツバメ、虫→蛇、転じて龍のこと、けもの→火ネズミ、草木→玉の枝、花→鉢」というように・・・ これも、5人の言った宝物が「ニセモノ」であることの皮肉のように感じます。 「水車よ回れ」という歌詞には、輪廻転生の意味がこめられているのでしょう。   また、捨丸には奥さんも子どももいるのに、そのことを完全に忘れて姫とともに逃げようとしたことに違和感がありましたが、これが「夢」であれば納得できます。夢は、その人の願望や欲望が現れ、現実の出来事とは断絶されたものなのですから。
[映画館(邦画)] 8点(2013-12-16 10:36:35)
9.  ガッチャマン
ひどい、ひどすぎる。 ①原作のスピリットなさすぎ 原作のガッチャマンは問答無用で悪をくじく正義のヒーローでした。 しかしこの映画は全く違い、まるで「ダークナイト」「ウォッチメン」のように正義についてウジウジ悩むシーンがたくさん登場します。 そういった傑作を模倣して善と悪に悩むヒーローを描きたいというのは理解できるのですが、そのニーズは「ガッチャマン」にはないでしょう。 「正義のゴリ押しっぷり」が作品のアツさのひとつであったのに、そこを否定している時点でどうかと思うわけです。 ②展開破綻しすぎ これがもう本当にひどい。 つぎつぎに「なんでそうなるの?」というツッコミが無尽蔵に出てきます。 そのツッコミどころは笑って済ませられるレベルじゃなく不愉快なレベルです。 ③セリフひどすぎ 自分は「登場人物が自分の心情をベラベラしゃべる」映画が大嫌いなのですが、この映画はKING OF 登場人物が自分の心情をベラベラしゃべる映画です。 役者の表情や展開で登場人物の想いを語ることは回避しまくって、登場人物は「私はこう思っているの!」と力説します。 中二病まっさかりなセリフは百歩譲って許せるのですが、全編こんな感じなので苦痛に感じるほどです。 ④剛力彩芽演じるヒロイン 台詞がひどいとは書きましたが、彼女の場合はひどいを通り越してマジで不愉快なレベルでした。 性格もかなり電波が入っていて、ことあるごとに主人公に好き好きアピールをする安いヒロインです。 そもそもガッチャマンに恋愛要素など不要ですし・・・ 剛力さんが悪いんじゃなく、事務所と脚本が悪いんだと思う。 どこかの映画のかっこういいシーンを模倣してあとはどうでもよさげで、敵を倒すとか言う前に仲間との内輪もめが続き、剛力彩芽がしゃべるたびに絶望するというやるせなさ。マジで見なくてもいいと思います。
[映画館(邦画)] 1点(2013-08-24 23:42:56)(良:3票)
10.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
<超ネタばれ注意> 終盤、二郎は自身と菜穂子のことを「僕たちは1日1日をとても大切に生きているんだよ」と言い、黒川婦人は山に帰る菜穂子のことを「美しいところだけを好きな人に見てもらおうとしていたのね」と言いました。 菜穂子が出て行く前、二郎はタバコを吸うために外に出ようとしますが、菜穂子にここでよいと言われます。 このタバコのシーンは批判を浴びることも多いようですが、たとえタバコの害があっても「少しの間だけでもそばで寄り添うこと」「美しい自分を見ててほしいこと」を菜穂子が望んだ―と考えれば納得できます。  そして素晴らしかったのはラストシーン。 菜穂子は再会したあの日のように、パラソルを持ってそこにいます。 菜穂子は「あなたは生きて」と二郎に声をかけます。そして彼女は風のように消えていき、パラソルも消えました。カプローニは奈保子を「美しい風のような人だ」と表現しました。 二郎は、ただ美しい飛行機を作りたかった・・・しかし二郎が作った飛行機は、望んでいない戦争のために、やがて残骸になるものでした。 中盤に本庄が言った「矛盾」ということばは、二郎にも当てはまります。 菜穂子の「美しいところだけを見てほしかった」という想いは、二郎が最後に飛行機の醜い残骸を見たことと正反対のものです。 だからでこそ、菜穂子は二郎の前から姿を消したのでしょう。 そして彼女は最後まで「美しい風のような人」となったのです。 本作で戦争の描写が一切ないのも、観客に「美しいものだけ」を観てほしいという意向なのだと思います。  中盤の主人公が仕事をしている描写が全く面白くなかったのは残念ですが、晩年の宮崎駿の想い、そして美しさを感じられる作品です。
[映画館(邦画)] 6点(2013-07-25 20:20:45)(良:1票)
11.  はじまりのみち
これは素晴らしい日本映画! 本作は実在の映画監督・木下惠介を主人公とした伝記映画です。 この手の映画は、その人物のことを深く知らないとシーンの意味が理解できなっかたり、不親切に感じることも多いのですが、本作はそれも心配無用。 木下監督作品を知らなくても、全く問題なく楽しめます。 そもそも木下監督は(評価が高いにも関わらず)それほど認知度が高い監督ではありません。 同世代の監督には黒澤明がおり、精鋭たちが活躍する時代で、自分の信条を大切にした作品を作ってきたのが木下監督なのです。 本作は、原恵一監督の「世の中の人に木下監督の映画の素晴らしさを知ってもらいたい」という気持ちにあふれています。 そしてその試みは成功しています。 押しつけがましさはほとんどなく、木下監督という人間と、その作品の魅力をこれ以上ない方法で伝えています。 「はじまりのみち」にこめられたメッセージは「母が子を想う気持ち」、「親孝行」、そして原恵一監督作品の「戦国大合戦」でも描かれていた「戦争がないことの幸せ」です。 そしてそれは作中で引用される作品『陸軍』のテーマにも通ずるものなのです。 難点もあります。 それは原監督の「木下監督愛」が強すぎて、木下監督作品の引用シーンがとても長いことです。 流される木下監督作品は本編のストーリーと巧みに絡み合っているのですが、少し冗長さは否めません。 しかしそんな不満も、作品の素晴らしさからすれば大した問題ではありません。 何気ないシーンの意味を知り、人間模様と込められたメッセージに感動できる本作は、もっともっと多くの方に観てもらいたい作品です(興行収入が初登場10位圏外って・・・)。 予備知識は特に必要ありませんが、できれば「戦国大合戦」を観てから劇場に足を運ぶことをおすすめします。
[映画館(邦画)] 9点(2013-06-09 20:07:40)
12.  リアル 完全なる首長竜の日
原作と全然違います。 原作小説と映画の違うところを範囲で書き出すと、こんな感じになります。 ・主要人物の2人は原作では姉弟だったが、映画では恋人になっている ・主役は原作では「敦美」だったが、映画では「浩市」になっている ・原作の重要人物だった「仲野泰子」が映画には登場しない。他にもキャラの改変が多い。 ・原作で引用として用いられた胡蝶の夢や、J・D・サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」の話題は映画には出てこない ・作中に起こる悲劇の内容が違う ・「完全なる首長竜」が描かれた理由も違う ・どんでんがしの内容も異なる ・クライマックスも全く違う ・ホラー演出もほぼ映画オリジナル 共通しているのは相手の意識の中に入るという「センシング」という機器の概念、首長竜というモチーフ、ヒロインの敦美が漫画家という設定くらいのもんでしょうか。 ここまで原作と乖離があるのも、なかなか類を見ません。 黒沢清監督(脚本も兼任)は原作をそのまま映像化することに難しさを感じ、途方に暮れた末に大幅な改変をする決断をしたそうです。 原作者もこれに快諾されたようですが、原作の骨組みだけを残し重要な要素も改変してしまったこの映画は、原作のファンにとっては賛否両論のことでしょう。 原作と映画を見比べて違いを楽しむのも一興かもしれません。 そして出来上がったのは、もはや黒沢清監督の独壇場と言える映画作品でした。 本作には監督ならではのホラー演出が満載なのです。 いつの間にか恐怖の存在が画面に映り込み、世界が侵食されていくような感覚を得ます。 これは同監督の「回路」を思い出されるもので、見ごたえがありました。 原作にもホラー要素はわずかながらにもあるのですが、本作にある恐怖演出はほとんど映画オリジナルです。 明らかに黒沢清監督は好き勝手やっていますが、そこが映画の魅力になっているのだから、なんとも複雑な気持ちになります。 しかしクライマックスのつまらなさは想像を絶する勢いでした。無理に娯楽映画っぽくしなくてもいいのに・・・
[映画館(邦画)] 5点(2013-06-03 22:40:10)
13.  中学生円山 《ネタバレ》 
この映画で皆が思うのは「どこからが妄想で、どこからが現実か?」ということでしょう。 自分は、円山が警察の話を聞いたあとからが、円山の妄想であると思います。 学校で羞恥心なくズボンをおろすこともありえないし、一度は戸惑いがあったとはいえみんなが「自主トレ」を応援してくれることも常識で考えればありえません。 円山は見事な軟体でヤクザの攻撃を避けていましたが、最後に清水さんに再会した時には、もとの体の硬さに戻っています。 そもそも、下井のベビーカーが銃に変形し、下井がヤクザを倒すという展開がもっともありえないでしょう。 この妄想は、円山の願望が現れていると言えます。 円山は、清水さんから「どうして人を殺してはいけないのか」と問いただされていて、上手く返すことができませんでした。 その後、円山は自分の妄想の理解者であった下井が、人殺しであるかもしれないと告げられるのです。 円山にとって、それは現実だと信じたくないことだったでしょう。 だからでこそ、円山は自身がみんなに祝福される上に、下井が大暴れをするという妄想をしたのではないでしょうか。 団地に平和が訪れたあと、円山は清水さんに「正義のヒーローっていうのは、人を殺しちゃいけない理由を知っている人だよ」と言いました。 妄想の中でも下井はヤクザを撃ち殺しています。 円山にとって、下井は正義のヒーローではありません。 しかし下井が「子連れ狼」としてヤクザを倒し、円山とともに戦ったことは、円山にとって現実の殺人と比べれば陰惨なものではなかったでしょう。 円山は、現実の残酷さを妄想で「上塗り」したのです。  そしてなぜ下井は円山の妄想に乗っかり、そして妄想を続けることを推奨したのでしょうか。 それは下井が「中学生が現実にやったこと」により、妻の命が奪われたたためでしょう。 妄想であれば、誰にも迷惑をかけることも、誰も傷つくことはありません。 さらに、妄想の中では(ある程度は)好きなようにキャラクターや物語を作り上げることができます。 下井の妻を殺した中学生も、妄想の中で欲望を発散していれば悲劇は起きなかったでしょう。 そして、妄想を信じることができれば、現実のネガティブな側面も覆い隠すことができるのです。 それこそが、下井の「現実に負けるな。妄想が現実を越えれば、それは真実になるんだ」ということばの意味でしょう。
[映画館(邦画)] 7点(2013-05-23 01:18:08)(良:2票)
14.  クロユリ団地
ホラーとしてはつまらないと思います。 本作が描いているのは、「死」というものに向き合う登場人物です。 作中では「孤独死」にかかわる話題が登場します。 主人公が介護の仕事を目指していたり、彼女を救おうとする男性が遺品整理の仕事をしているのも、そのような孤独死を迎える可能性がある現代社会に警笛を鳴らしているからなのでしょう。 タイトルであり、作中でイメージとして挿入される花「黒百合」の花言葉は「呪い」です。 主人公が「呪い」「死」のために葛藤し、そこにはどういう真相があるのか、彼女はどう行動するのかーそこが見所になっているのです。 どうもこのことは、観客が望むものと一致していない気がします。 この映画を観に来る若い観客は、恐がれて、面白くて、驚ける内容を期待していると思います。 しかし、肝心の内容は淡々としていて、登場人物の会話シーンが長くて、そしてあまり怖くないのです。 本作の評判があまりよくないのは、そうした作り手の目指していたものとの不一致があるからでしょう。 では、心理描写を描いたドラマと言えばどうか?と問われればそれも物足りませんでした。 「孤独死」のテーマは描ききれているようには思えないし、ちょっと常識では考えられない登場人物の行動もあったりしてどうにも煮え切りません。 結果的にホラー作品としても人間ドラマとしても中途半端になっているのは残念でした。 しかし、序盤から張った伏線、徐々に壊れていく日常の描写、そして明かされる真相は面白かったです。 映画のはじめは普通とは違うカメラワークになっているのですが、そのことにも意味があります。 そして作中で一番恐ろしかったのが「日常でもありえること」というのもよかった。 恐怖描写は凡庸なものが多かったのですが、ここは唸らされました。
[映画館(邦画)] 5点(2013-05-23 01:15:14)
15.  クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!
子ども向けの体裁をしているこのシリーズですが、「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」は大人も泣ける傑作として語られており、映画ファンにとっても無視をできないシリーズになっていました。 しかしその「大人も楽しめる」印象もすっかり下火になり、大人が唸るような面白い作品は生まれないでいました。 「オトナ帝国」「戦国大合戦」が好きな人の中には、もうそれほどの作品は今後現れないでいると諦めている方も多いのではないでしょうか。 しかし、この「バカうまっ! B級グルメサバイバル!!」はシリーズ久々の快作です。 本作には映画版クレヨンしんちゃんの面白さがギッチリと詰まっているのです。 本作はそのタイトルと設定通り、B級グルメにとてつもない愛情を込めている作品です。 この設定でしかなしえない、B級グルメを愛する人こそ感動できるシーンが、本作にはあります。 自分は「めしばな刑事タチバナ」や「花のズボラ飯」などのB級グルメを描いた作品が大好きなので、嬉しくって仕方がありません。 きっと観たあとは、焼きそばを食べたくて仕方がなくなるはずです。 そして本作はシリーズでもっとも「かすかべ防衛隊」が活躍する作品です。 キャラクターの個性もしっかり描かれており、特にマサオくんの描写が大好きでたまりませんでした。 そしてシリーズのファンとして嬉しかったのが、過去のシリーズを踏襲したような展開が数多くあったことです。 これこそクレしんと言える冒険と、大人にしかわからないギャグ、そして粋な台詞がたっぷりあります。 これはかつてクレしん映画を楽しんだ方には嬉しい要素なのではないでしょうか。 個人的に注目して欲しいのは台詞の数々。 特にしんのすけが道中に出会うお相撲さんへ言う台詞は、大人こそが面白いと感じるはずです。 そんなオトナへの視線を忘れないクレしん映画が、自分は大好きです。
[映画館(邦画)] 7点(2013-04-24 19:09:11)
16.  映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
声優が全て交代した「わさびドラ」世代の映画には、「大山のぶ代時代のリメイク作」と「オリジナル作」があり、本作は後者です。 リメイク作には「新・のび太と鉄人兵団」という傑作もありましたが、オリジナル作品群は駄作ばかりで、がっかりしていた人も多いことでしょう。 しかし本作はそんな心配は無用。泣いて笑える、素晴らしい作品に仕上がっていました。 その完成度たるや、近年のピクサー作品にもひけをとらないと断言できるほどです。 特筆すべきは伏線の張り方の上手さです。 何気ない台詞や行動が、ラストの展開にしっかり意味を持つようにつくられています。 いつものメンバーがそれぞれしっかり活躍してくれるのもたまりません。 劇場版になるとやけにかっこうよくなるジャイアンもお約束ながら惚れそうでした。 感動したのは「ドラえもんが鈴を大切にする理由」でした。 そこには子どもにこそ伝えたいメッセージも内包されているのです。 これだけで子どもを持つ親御さんに、子どもにせがまれてもそうでなくても是非劇場で観ることをおすすめしたいと思います。 また、この作品はその昔にドラえもんの映画にわくわくしていた大人のファンにも大推薦です。 なかなかマニアックなファンサービスもあり、ドラえもん好きならきっとより楽しめるはずです。 「誰が観ても面白い」映画として、この春の一押しです!
[映画館(邦画)] 9点(2013-03-10 01:02:51)(良:2票)
17.  横道世之介
素晴らしい青春映画でした。 物語の舞台は、日本がバブル絶頂期であった1980年代です。 仕事に困ることはほとんどなく、経済成長がまだまだ見込まれ、携帯電話もインターネットも存在しない時代です。 街ではみんな「シャツをズボンをIN」で、看板には「AXIA」「さくらや」「コンバーチブル(今もあるけど)」、台詞として「ねるとん」などのことばがつぎつぎと登場します。 当時に青春時代を過ごした人にはきっと懐かしむことができるでしょう。 しかも本作は、それよりも未来の登場人物が「あのころ」を懐かしむ描写もあるのです。 青春を過ごした「あのころ」を思いだし、そのノスタルジーに浸れる、今の30~40代の方にはどストライクな映画なのです。 もちろんこの映画は若い方にもおすすめできます。 明るいキャラの高良健吾と、お嬢様を演じた吉高由里子のバカップルがめちゃくちゃ可愛いからです。 正確に言えばバカップルと言うよりは「友達以上恋人未満」な状態が続くのだけど、この2人のやりとりが微笑ましく、時には笑えます。 さて本作のネックとなるのはやはりその上映時間でしょう。なんと2時間40分あるのです。これでは観るのを躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。 しかし長さの主たる原因は、登場人物の動作や感情を細やかに描いたためであるので、その上映時間は無駄だとは思えません。 また中盤のシーンでは、「あること」を観客に気づかせる描写があります。 これがあるからこそ、横道世之介の青春をより見届けたくなり、2時間40分の最後まで飽きることがなく楽しめるようになっています。 映画全体を引き締める、素晴らしい「仕掛け」だったと思います。 本作では、輝かしい青春時代を追体験できるという、まさに映画でしかできない満足感を得ることができます。 役者のファンだけではなく、デートのチョイスにも是非!
[映画館(邦画)] 9点(2013-02-24 12:04:59)(良:3票)
18.  ベルセルク 黄金時代篇III 降臨 《ネタバレ》 
原作ファンです。 本作のR15+の描写は映画でしかできないことをやってくれたという意味で賞賛すべきことですが・・・はっきり言ってそのほかは不満たらたらです。原作からの改変・省略・余計な追加シーンがいくらなんでも多すぎます。 壮大な物語を限られた時間で描くため、省略はやむおえないところもあるでしょう。 しかしこの映画ではもっとも重要なシークエンスである「蝕」のシーンの絶望感が足りなかったり、キャラの心理描写が原作と変わっていたり、長すぎで面白くない演出もあり、どうにも煮えきりません。 原作にあった濃密な人間ドラマが、映画版では上っ面をなぞっただけに思えたのが一番残念かもしれません。 そして最後にエンディングテーマが誰得チックなPVとともに約5分間垂れ流されるという意味不明さ。第一作目でもエンディングテーマとともにtwitterのアカウントを垂れ流すという愚行をやらかしていました。本当にこういうのは勘弁して欲しいです。 
[映画館(邦画)] 4点(2013-02-18 22:48:24)(良:1票)
19.  東京家族
「東京物語」は大好きなのですが、これはあまり好きにはなれませんでした。 最大の理由が、山田洋次監督の思い入れのためか、「主観」が入っている気がすることです。 本作は東北大震災を受けて脚本に変更を加えており「今の時代の厳しさ」について少しだけ言及するシーンがあります。 それはとても尊いことですが、本作品には「最近の若いモンは・・・」という内容の台詞もいくつか登場するのです。 「東京物語」は説教くささとは無縁で、人の悲しさ、喜び、エゴを客観的な立場から描き、それでいて「自分も家族のためを思って何かをしてあげたい」と思える作品でした。 しかし「東京家族」には少々押しつけがましさと、説教くささを感じてしまうのです。 本作品に感じたのは「このような若者(家族)がいなくなって久しい」という監督の郷愁にも思える願望でした。 若者や今の時代に対しての「嘆き」が描かれていることに、自分は居心地の悪さを覚えたのです。 また全編に「小津調」が用いられているためか、テンポも非常に悪く感じます。 上映時間が「東京物語」よりも長い2時間24分で、決してこの長さが必要だとも思えませんでした。 本作ならではの良さもあります。 そのひとつが最大の変更点でもある、「東京物語」で故人であった次男の「昌次」が本作品ではほぼ主役といってよいほどの役柄だったことです。 昌次は父とあまり仲が良くなく、そのことが新たなドラマを生んでいます。 「東京物語」では昌次が亡くなったのは戦争のためでした。 「東京家族」で昌次を物語の中心人物とすることで、昌次が戦争のなくなった現代に生まれていたらどんな人物であっただろう・・・というIFを実現したものに思えるのです。 このことには、監督ならではの優しさを感じます。
[映画館(邦画)] 5点(2013-02-17 15:22:09)
20.  カラスの親指 《ネタバレ》 
上映時間が2時間40分と大変長い。 余すことなく原作の要素をつぎ込むことはとても尊いことですが、そのままでは少し息苦しさを覚えます。 でも膨大な伏線を張ったどんでんがえしと、ラストの「風船」が大好き。 風船に向かって、タケは「どっかで子どもが泣いているかもな」と言うのです。 これは「詐欺師」であったタケが、「他人の気持ちを想像できる」ということを示すシーンです。 オープニングで競馬場から出たときも風船が飛んで行きましたが、そのときはタケは風船を見ることがありませんでした。 このときには、まだ騙された者の気持ちが想像できなかったのでしょうね。 
[映画館(邦画)] 7点(2012-12-13 00:12:39)
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