1. さんかく
《ネタバレ》 2014.05.11鑑賞。この主人公の居た堪れなさは異常。魔が差して自分の彼女の妹にキスをしてしまう。だって妹もまんざらでもないし、彼女とは若干倦怠期だし。という設定はあたかもロンブー的なバラエティの設定なのだが、男の馬鹿さ加減を笑って楽しむバラエティとは違い、この映画はとにかく痛々しい。脚本が見事でした。 [DVD(邦画)] 9点(2014-05-12 21:44:24) |
2. 神様のカルテ2
《ネタバレ》 2014.03.31鑑賞。宮崎あおいの聖母っぷりは健在だが、そろそろ違った役が観たい。あと濱田岳の無駄遣い。 [映画館(邦画)] 5点(2014-03-31 21:37:31) |
3. 忍 SHINOBI
《ネタバレ》 2013.09.05鑑賞。大がかりなロケをしていて日本の原風景は堪能できる。お話の設定は敵対する伊賀と甲賀が太平の世になっても戦わなくてはならず、ロミオ&ジュリエットのような悲劇的な恋が描かれており、シンプルかつ鉄板なはずなのだが、イマイチのれない。オダジョと仲間由紀恵はどのように出会い、愛を育んだのか。描写もないし、二人の共演シーンでも想像がつかない。頭領なのに手下を統制できないのはいかがなものか。あまりに現実離れした忍術からなのか、何の前触れ・フォローが無いからなのか、忍術のオンパレードにもただ唖然としてしまい、全く興奮しない。脚本・監督両方の責任か。 [DVD(邦画)] 3点(2013-09-06 00:09:58) |
4. 少年H
《ネタバレ》 2013.08.15鑑賞。原作既読。原作で気になっていた父親が戦争の舞台裏全て知っています的な描写は無かった。しかし、そのせいかHの戦争に対する危機感が無さすぎる。父親ですら、焼野が原になった神戸を見て無気力となるのに、Hは相変わらず口やかましい小生意気のまま。Hのスタンスが全編通してブレないので、最後もあれ終わり?という感じだった。個人的な一番のハイライトはスパイと机に落書きした友達との仲直りのシーンだった。 [映画館(邦画)] 5点(2013-08-15 22:18:11) |
5. アナザー Another(2011)
《ネタバレ》 2013.08.14鑑賞。原作未読。3年3組の呪いから逃れるために、一人犠牲となり、存在しないフリをしなくてはならない。なるほど、いじめを意識した面白い設定だ。でも、実はクラスの中に一人死んだ人間が自分が死んだのかわからず、紛れ込んでいるという。うーん、紛らわしい設定だ笑。しかも、その人間を見つける能力を持つ橋本愛が能力出し惜しみたせいで犠牲者が次々と出る。ファイナルデスティネーションをチープにした殺され方で。設定はどちらかひとつに絞れば、より密度の濃い作品になったはずだ。 [DVD(邦画)] 3点(2013-08-15 21:26:47) |
6. ふがいない僕は空を見た
《ネタバレ》 2013.07.27鑑賞。原作未読。上映時間、内容共にボリュームたっぷりの映画で見応えがありました。永山、田端2人の不倫の話というよりは、窪田正孝、原田美枝子を含んだ群像劇の構成であり、特に永山と表裏をなすキャラクターを演じる窪田が素晴らしい。ホンモノで撮影された出産シーンは胸に迫るものがあり、笑顔を取り戻した主人公のラストが心地よい余韻を残した。 [DVD(邦画)] 9点(2013-07-28 10:36:12) |
7. のぼうの城
《ネタバレ》 2012.12.8鑑賞。エンターテインメントに徹していて楽しめました。合戦シーンや水攻めの特撮効果も素晴らしく、日本版レッドクリフのようです。野村萬斎もいいキャラしてます。 [映画館(邦画)] 7点(2012-12-08 21:26:07) |
8. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 2012.08.30鑑賞。原作未読。「鬼龍院花子の生涯」を思い出させる、タイトルの「桐島」が主人公ではない紛らわしい映画。しかし、傑作です!説明セリフの無いリアルな会話、ラストしか音楽使われていない(はず)のに、一切ダレることなく、あっという間でした。公表されたアンケートでは評価が真っ二つ(ワケわからんの意見・・・)に分かれていましたが、この監督には年1本ペースで撮ってもらって、邦画、日本の若い観客を高めていってほしいですね。 [映画館(邦画)] 9点(2012-09-01 00:37:41) |
9. ヘルタースケルター(2012)
《ネタバレ》 2012.08.25鑑賞。前後左右女性に挟まれ鑑賞。隣の女性の唾を飲み込む音が何度も聞こえてくる映画は後にも先にもないでしょうね。笑 肝心の映画の方は、冗長な感じがします。ここで終わってもいいのでは?と思うところが2、3回あり、焦点がぼけた印象です。 [映画館(邦画)] 5点(2012-08-26 14:52:45) |
10. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
《ネタバレ》 2012.02.04鑑賞。過去2作の蓄積が活かされた作品。愛着のあるキャラクターたちが繰り広げるストーリーは心を真っ直ぐにうちます、大号泣です。身内のおめでたい話にベタだなーなどと言わないのとおんなじですよね。実に微笑ましいです。鼻血がついたちり紙をギュッと握りしめる演出はスゴイです! [映画館(邦画)] 8点(2012-02-07 22:38:19) |
11. どうぶつ宝島
《ネタバレ》 2012.1.30鑑賞。面白い!スタッフクレジットに「アイデア構成」と表記されてる作品を初めて観ました。当時から突出していた宮崎駿さんのために作らたんじゃないかと勘ぐってしまいます。実際、近年のジブリ作品で見かける演出が随所に見られます。子供のときに観たかった映画ですね。 [DVD(邦画)] 8点(2012-02-02 23:30:42) |
12. スマグラー おまえの未来を運べ
《ネタバレ》 2011.11.02鑑賞。妻夫木の活躍が一瞬で終わって物足りない。耳が聞こえなくてもしゃべれるんだから、べしゃりで高嶋を翻弄してほしいところ。背骨の動きももはやコメディ。折角、身体鍛えてきたんだから正攻法で撮らなきゃかわいそう。 [映画館(邦画)] 4点(2011-11-02 22:06:31) |
13. SP 革命篇
《ネタバレ》 2011.3.19鑑賞。ストーリーは単純明快。国会議事堂占拠事件を解決すること。前作の冒頭シーンではSPの職務を完全に逸脱してしまって(TVドラマ時でもそうだったが)、日本で本格アクション映画を実現するためにはSPという職業モノのフォーマットを利用し、かつドラマ発にしないとダメなのか、大変だなと思っていた。が、今回は国会議事堂内はSPのみが武器を携帯できるというSPの映画のためだけにあるような設定を使っているため、違和感なく作品の世界観に入り込むことができる。ただ、惜しむらくは舞台が国会議事堂になり、スケール感は大きくなっているものの描写がTVドラマ時の病院籠城と大差がないのだ。原因は、完璧すぎる占拠作戦と、尾形の井上たちへのアンビバレントな感情だろう。出入り口、渡り廊下をトラップで完全に封鎖し、見張りを立たせる。そして国のトップを人質にしている。そのため、SATは手を出せず、彼らの描写は皆無(井上によるカーテンを使って下階に降りる反則技があるけど)。見張りの制圧は基本サイレントキリング。無論トラップが爆破してしまうといったアクシデントもない。なので画が退屈。一方、尾形は井上たちに止めてもらいたいのか、無線で井上たちの通話も聞くことができるだろうに、そんなことはしない。なんか、もう破綻しちゃってる。また、2部構成の映画にも関わらず、未解決の事象が多く残っている点も感心しないなぁ。 [映画館(邦画)] 5点(2011-03-20 00:59:06) |
14. あしたのジョー(2010)
《ネタバレ》 2011.3.19鑑賞。原作未読。「ボックス!」に続くTBSによるボクシング映画。曽利監督は前作「ICHI」が好きではないのであまり期待せずに鑑賞。だが、想像以上に良かったと思います。主役二人の肉体は完璧ですし、丹下のビジュアルも思った以上に違和感なく見れます。惜しむらくは香里菜の設定と、丈の背景描写が浅いところです。香里菜はドヤ街出身という背景よりは、純粋に力石が好きであるがうえに、身を案じて得体の知れない丈から遠ざけようとするぐらいで十分ですし、スッと感情移入もしやすいかと。そして、香里菜の尺を削った分、丈の背景描写を厚くする。身寄りもなく、明日への希望もなくその日暮らしで過ごす丈に素晴らしいライバルと理解者が登場し、「あした」へ生きようとする。力石との対戦で初めてコースロープをくぐりますが、感情をストレートに出せない丈のキャラクターもあるでしょうが、もう少し丹下への感謝があってもいいはず。もちろんマンモス西にも笑 [映画館(邦画)] 7点(2011-03-20 00:16:10) |
15. 昆虫探偵 ヨシダヨシミ
《ネタバレ》 2011.2.11鑑賞。原作は少し読んだことあります。驚くべきは映画化に際して、大幅な設定変更が行われており、SF超大作となっていました。この大胆な試みは非常に好感が持てました。しかし、主人公のキャラが原作と違って、非常におっとりとしており、昆虫たちのやり取りにツッコミをするというような構図がないため、ユルいというかダレてしまうのが難点。哀川翔そっくりさんを登場させて翔さんの心意気とヒロインの可愛さに5点献上。 [DVD(邦画)] 5点(2011-03-07 18:26:15) |
16. 毎日かあさん
《ネタバレ》 2011.2.12鑑賞。原作未読。予想外にも子供連れの客層が多くて驚いた。実際、小泉今日子の地が出たような快活な演技と、腕白に育つ子供のエピソードが面白く、シングルマザーの子育て奮闘記のような映画になっていて、想像よりもコミカルな仕上がりになっている。だが、劇中で「アルコール中毒の治療には家族の協力が不可欠だが、私にはそれができなかった。」とあるように、夫との病気と向き合うこと、葛藤の描写があまり多くないのが残念。もちろん、最後は家族みんなで死を見取ったというのは素晴らしいことだが。 [映画館(邦画)] 7点(2011-02-14 18:42:06) |
17. 僕と妻の1778の物語
《ネタバレ》 2011.2.8鑑賞。泣けた。かなり泣けた。最初、新婚旅行をドタキャンしてしまうほど小説しか脳がない主人公をどうしてそこまで愛するのか理解に苦しんだが、ただ彼の傍にいたいという直球ど真ん中の愛情だったのね。完敗です。こんな人が病に臥す映画だもの、そりゃ大号泣でした。また劇中の「話を読む(だったと思う)」という短編がすばらしかった。 [映画館(邦画)] 8点(2011-02-09 17:34:00) |
18. GANTZ
《ネタバレ》 2011.2.7鑑賞。原作既読。設定を高校生から就活生に変えることで、「自分の与えられた役割及び、そのためにやるべきこととは何か」というテーマにより焦点を当てた作りになっていて、日本版スパイダーマンのような王道な仕上がりになった。下村勇二演出によるアクションシーンは良いのだが、アクションするまでが長く、「早く撃ってしまえ」と思える箇所が何度も出てくるのでイライラしてしまうし、原作を読んだ際の恐怖感が伝わってこないのも残念でナイトミュージアムみたいになってしまった。 PART2に期待。 [映画館(邦画)] 5点(2011-02-08 14:52:50)(良:1票) |
19. 肉体の門(1988)
《ネタバレ》 2011.1.26。2回目の鑑賞。前回は躍動する女性達のパワーにただただ圧倒されて観てしまいましたが、今回は冷静に観ることができた。初主演のかたせ梨乃の熱演もさることながら、驚かされるのが西川峰子の悪女ぶり。ぱっと見悪女顔のはずなのに、序盤おしとやかな未亡人を見事に演じてました。脱げば本格派女優と称されると勘違いしつつも、脱ぐ勇気のない今の女優さんたちは見習っていただきたい。ただ、残念なのはかたせ梨乃の後半の失速。渡瀬、名取に見せ場があるのに、かたせは呆けているだけ。もうひとこえ欲しかった。最後の爆破は脳裏に焼きつく日本映画史に残る名爆破シーン! [DVD(邦画)] 7点(2011-01-27 19:34:52) |
20. ドロップ
《ネタバレ》 2011.1.13鑑賞。初監督ながら、なかなかの出来栄え。開始10分くらいは引き込まれることもなく、不良集団の掛け合いもすべってるとしか言いようがない。しかし、小気味よい編集と、ゲスト出演者の演技に救われるかたちで盛り上がっていき、掛け合いがツボにハマるハマる。アクションシーケンスも実に工夫されており、毎回飽きずに観ることができた。姉の彼氏の死はやり過ぎで冷めてしまうが、次回作が楽しみな監督の一人であることは間違いない。 [DVD(邦画)] 7点(2011-01-16 18:54:07) |