1. ターンレフト ターンライト
《ネタバレ》 物語の主役である男女が最後の最後で出会うとか、運命や偶然をテーマにした恋愛物は幾つかあるけど、ここまで両者がニアミスしまくる映画は初めて観ました。原作は絵本なんですか、一体どんな絵本なんでしょう…。観ていてここまで鈍感なカップルが世界にいるのか?と思える程の壮絶なすれ違い、そのすれ違いが切なくも面白いです。脚本のテンポが良いんでしょうね。離れ離れになった二人の関係の繋がりを電話や紙切れ、または赤ちゃんや犬などの存在を使って表したりと映画的でユニーク!最後の見事再会を果たした後も、二人の“その後”を簡潔にワンシーンで描いているところに好感が持てます。日本でもこれくらい勢いのあるラブストーリーを作って欲しいですね。ただ一つ気になったのがこの映画のもう一つの主役である邪魔者カップルの存在、キャラクターは面白いけど結局彼らは成長しなくて良いのか…?と思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-16 18:16:43)(良:1票) |
2. 少林寺三十六房
こ、これは凄い!ここまで面白いカンフー映画は初めて観ました。て言うか「筋肉番付」とかって思いっきりこれのパクリですやん。カンフー映画にありがちな安っぽいラブストーリーも無く、全く潔くて良い。欲を言えば三十五房端折らずに全部見たかったかな、三時間ノーカット完全版とかでも良いので(やめとけ)。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-22 16:49:15) |
3. 少林寺
《ネタバレ》 初めは間違って少林寺案内の番組でも観ているのかと思ったけど、いざ映画が始まってみるとこれが兎に角凄い!人間の肉体の動きを極限にまで駆使した少林寺の技は、もはや芸術の域にまで達していると言っても過言ではないんじゃないでしょうか?中国人が自らを誇りとしている自国の拳法に対する敬意も感じさせます。ただ最後のバトルが「もういい加減にしろ!」というくらいしつこかったのと、僧侶たちが余りにも簡単に戒律を破りすぎていて「本当にそれで良いんかい」と思ってしまったので-1点。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-22 16:43:55) |
4. ブエノスアイレス
駄目です、もう最初の30分でダウン…(とは言えちゃんと最後まで観ましたよ)。完全に理解できず。別に同性愛がどうとか言っている訳じゃなくて、この監督の映像世界に付いていけない。もうちょっと修行が必要です。それにしても海外の俳優さんたちはこういう演技を何の惜し気もなくやってのけてしまい凄いですね、日本ではまず考えられません。そこが世界の壁でしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-07-06 17:13:12) |
5. 燃えよドラゴン
カンフー映画というものは時を遡れば遡るほど面白い作品に出会えるような気がしますが、そんな中でもこれはその最高傑作の一つに数えられるのではないでしょうか。アジアが生んだ20世紀の、いや永遠のスーパーアクター(スターではない)ブルース・リーの栄光が見られるフィルム。もはや伝説と化したラロ・シフリンのテーマ音楽に、ラストの鏡部屋での死闘。観終わった後にはあたかも自分が強くなったかのような錯覚さえ覚えるスリルと興奮。これからも彼の魂は彼を愛する人々の心の中で燃え続けることでしょう、アチャー!! [DVD(字幕)] 8点(2005-05-12 22:03:50) |
6. ドラゴン危機一発
《ネタバレ》 実は僕ブルース・リーって初めて見たんですが、本作ではどうしてもアクションとストーリーに不自然さを感じてしまいます。まず最初から自分たちで警察へ行けよという気がするし、いくら何でもあの跳躍力は有り得ないでしょう。肝心のブルース・リーはオルゴールの音色ばかり響かせていてなかなか戦わないし、戦ったら戦ったで今度は人を殺しすぎ!これじゃあちっともヒーローには見えません。煽てられて酔っ払っている姿にも幻滅したりと、何とも苦い思いの初体験となりましたが彼が伝説と呼ばれているからにはそれ相応のちゃんとした理由があるはずなので、これからも他の作品群を観ていきたいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-05 00:32:19)(良:1票) |
7. チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
「エビル・デッド」in中国(チャイナ)+ラブストーリー=中々おもろい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-04-29 17:59:43) |
8. ザ・ミッション 非情の掟
オープニングのB級臭い音楽からちょっと心配したのですが、とても面白かったです。なるほど、確かにこれは非情の掟ですね。主役の五人はカッコ付けているだけあって本当にカッコ良い!全篇緊迫したムードの中に程よく紙屑を蹴り合うシーンなどのユーモアを交える演出も的確です。ただ香港のアクションに不慣れなせいか、あまりにも動作が速すぎて一瞬だけでは何をやっているのか判別できなかったり…。しかしボディガードとしてこれ以上に頼れる男たちが果たしているでしょうか?ハリウッドのアクションに毒されている自分はまだまだのようです。 7点(2005-03-20 09:41:51) |
9. さらば、わが愛/覇王別姫
昔はこういう叙事詩って苦手だったんですけどね、今ではすんなり観られるようになりました。以前何かで「世界で最も美しい映画は『ベニスに死す』」という文章を読んだことがありますが、個人的にこれは『ベニスに死す』を遥かに凌ぐ美しさがありました。確かに虞姫のティエイーは男でありながらも美しい。僕は京劇が何たるかなんてさっぱり知りませんが、その厳しさ、そこから成る美しさというのは画面からよく伝わって来ます。と…、何もかもが美しいもの尽くしの映画ですが唯一自分に美的センスが無いせいか、少々かったるく感じられたこともまた事実。しかしやはり良い映画です。↓正に「騙されたと思って観た」とはこのこと。 7点(2005-01-29 22:43:12) |
10. ポリス・ストーリー/香港国際警察
《ネタバレ》 随分とまあヒロインが酷い目に合う映画ですな。映画自体はジャッキーのアクションが少なくてちょっと不満、でもこれはどちらかと言うと刑事ドラマの方に焦点を当てているみたいだから仕方ないのかな?それにしても自分はあの署長が散々罵倒されている割にそれほど悪い奴だと思わなかったんだが…。最後に「私は何も見ていなかった」なんて言うところは粋だねぇ、クゥ~(え、見所が違うって?)。 6点(2005-01-28 17:15:33) |
11. カンフーハッスル
ここまでハチャメチャに開き直られると逆に感心してしまう。僕はカンフー映画についてはほとんど無知ですが、そんな自分でもこれがカンフーの極致なんじゃないかと錯覚を起こさせるほどの凄み、そしてインパクトがありました。てっきり正義vs悪の軍団の話かと思いきや、途中からもはや斧頭会などどうでも良くなってしまうこの面白さ。最先端の映像技術が乱用される昨今の映画界の中で、チャウ・シンチーはかなり正しいCGの使い方をしているのかもしれません。特に奏でる刺客などのアイディアセンスには脱帽、視覚的にもハリウッドとはまた一味違った楽しさがあります。今や「マトリックス」や「KILL BILL」などと言っている場合ではありませんぞ。しかし改めて考えてみると結局は物語が終始同じことの繰り返しで、途中で寝て目が覚めてもストーリー展開が把握できてしまうような言わば発展性がないのが残念です。いくらビジュアル面でカバーしているとは言え、中だるみや盛り上がりの無さについて指摘されている方々のご意見ももっとも。そんなわけで何かと「少林サッカー」が引き合いに出されているようですが、個人的には「少林サッカー」以上のスマッシュヒットだったので惜しみなく8点を献上します。いや~、カンフーって本当に素晴らしいですね! 8点(2005-01-18 12:00:23) |