1. ラ・ラ・ランド
《ネタバレ》 「はあ、そうですか」という印象。 冒頭のミュージカルはワクワクしたけど、その後の2人のラブストーリーはすごく普通だなあと。 最後の「あのとき、もし」というシーンは美しかったけど、「わかるわかる」とも「そうか……もしかしたら」とも思えなかった。 「あのとき、もし」なのに起こることがすべて突拍子がない。 出会ってすぐキスしないし、バンドへの誘いは軽やかに断れないのでは。一人芝居の劇場に人が入らないのは2人のせいではないのでいきなり満員になるわけない。 もちろん、すべて演出だったり元恋人との思い出を1000%補正しているのだろうけど、繊細な「あのとき、もし」ではないからその想像のストーリーに入り込めない。 これが「あのとき弱音を吐きだせたら」とか「あのとき劇場に足を運べていたら」とか、本当に起こり得た「紙一重のもし」だったらまた違ったと思います。 しかも未来の2人が2人とも大成功なので、余計にそう思う。 ミアが実家にもどってまったく違う職業についていたり、セブがバンドを続けながらくすぶっていて、その2人がもう一度出会ってその瞬間時が戻る……ならば、その後再び離ればなれになったとしても「思い出とは、一瞬だけ、叶わない夢を見させるものかもしれない」としみじみできたのかもしれない。 そういう展開をあえて外してきているのかもしれないけど、 全体的に感情移入もできないし「悪くないけど、感動はとくにない」という印象。 際立った駄作とも思わないけれど「はあ、そうですか」というのが感想の中心です。 [映画館(字幕)] 5点(2017-03-13 13:38:59) |