1. あなたになら言える秘密のこと
涙の海に二人とも溺れてしまうと言った彼女に、泳げなかった彼が泳ぎを覚えると誓うシーンに感動、重苦しい物語にようやく光が見えたと思った。最初見たときはぶった切られるシーンが多くよくわからないことだらけだったのだが、もう一度見直して見てようやく理解できたように思う。前作の「死ぬまで・・・」以上のとても良い映画だ。 [DVD(字幕)] 8点(2015-02-28 23:59:30) |
2. ある愛へと続く旅
ボスニア紛争を題材にしているが、それ自体の予備知識は必要ではなく、戦争が人間の運命を変えてしまうものだとつくづく感じさせてしまう。陽天気というかちゃらんぽらんに思えるディエゴに、ジェンマがどうして惹かれてしまったのか疑問に思えるが、恋とはそういうものだろう。80年代のサラエボは冬季五輪を前に活気に溢れているが、90年代に不穏に満ちたものとなる。そしてまた現在のサラエボは・・・。時代の違うサラエボを見ることができるが、ペネロペ・クルスは女学生から老け役までを熱演し驚くほどの違いを見せる。そしてまた代理妻を演じるサーデット・アクソイもまたエキゾチックで美しくペネロペと好勝負だ。映画の終盤は目が離せず、あっという展開は「灼熱の魂」という映画を思い出してしまった。主演と監督が同じ組み合わせの「赤いアモーレ」よりずっと良いように思う。 [DVD(字幕)] 8点(2014-07-12 23:08:52) |
3. アザーズ
何かよくわからない映画だった。ネタバレもたくさん読んだけどそれでもよくわからないというか、納得できるものがない。だからといってつまらない映画だとは思わないが・・・。 [地上波(吹替)] 5点(2013-10-14 21:43:52) |
4. ANA+OTTO/アナとオットー
アナとオットー、右から読んでもAnaとOtto。名前の共通の特徴を持った二人は運命的な出会いをし、映画はアナとオットーのそれぞれから思いを描く。このあたりの時間と立場を超越した描き方は前衛的(芸術的)かもしれない。また後半のすぐ近くにいてすれ違う様は「君の名は」的。子ども時代のアナとオットーはとてもかわいかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-07 06:02:10) |
5. 赤いアモーレ
オープニングはシェルブールの雨傘かと思ったがそうではなかった。でも雨のシーンはこの後も何度か出てきて、特に病院の窓から見える椅子と女性は印象的、そして赤い靴も・・・。映画はペネロペ・クルス演じる女性イタリアが不憫でしかたなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-29 11:26:46) |
6. アパートメント(1996)
謎めいたままの映画進行が実に良い、といっても最初見たときは謎だらけに近かった。 過去の部分と現在が何度も入れ替わったりするので紛れやすいのだが、DVDで繰り返し見たりするうち、少しずつわかるようになった。映画全体の雰囲気も良いし、サスペンスに似合わないようなアズナブールの軽快な歌もまた良い。 ところでちょっと気になるのは冒頭の3つの指輪だけど、あの3つの指輪が登場する3人の女性を象徴しているように思うのだが、考えすぎだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2012-07-22 00:21:44) |