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1.  パンズ・ラビリンス
過酷なファシズムの現実と幻想世界との対比の中に 現実の方が遥かに重要である状況に驚きと新鮮さを感じた。 非常に面白く、インパクトもあったのだが、冷静に振り返れば 美しい感動は、物語の中には決してなかった。  幻想世界は少女の妄想なのか、彼女は幸せだったのか、そういう 神の目線も、一元的な批評視点も、この物語には必要で無い気がした。 すべてが主体で、それぞれの登場人物の中にそれぞれの物語が 存在している。それは固執であり、醜さであり、崇高であり、 一途であり、逃避と依存であり、純粋さであった。 (でも愛は無かったよね、正直いって。)  観終えて、一日たった今、無垢な少女という設定によって、 過激な現実表現を許され、浄化するだろうという 暗黙の了解な感覚を受けている。(ナウシカもそうだもんね)  パンフレットに、これをイニシエーションという人がいたが そうは思えなかった。なぜならイニシエーションは社会に、より 近づくための精神的な成長と成熟を得る儀式・経験だが、 この映画の少女の試練は、より現実から逃避するための儀式だった。  かといって、現実世界に喜びを見出せない人が、 幻想世界の中に幸せ(結果的には希望)を 求めることは決して悪いことでは無いと思った。 ただ、それはあまりに現実世界が悲惨で悲劇的な場合であって、 この太平の日本で不満不平と絶望しか感じないのならば、 どんな世の中ならば幸せになれるというのであろうか。 王女様にならなくても幸せにはなれる。  全体を通して、成熟した精神性の視点を感じなかった。 ずっと隠された性を(いや、むしろ公かな) ふつふつと感じさせられたが、それは主人公の女の子の 健全性でかなりクリアにされていた。  面白かったけれども、長く付き合いたい監督ではない。 観たた瞬間は夢中になったけれど、今はちょっと突き放したい。 
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-17 12:22:36)
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