21. 蝶の舌
《ネタバレ》 前に小説(とても短い)を読んだ後に見て、いろいろとエピソードを足したなあと7点をつけました。今回、なんとなく見返して、その時に見た以上に胸に染みました。前回見たときには散漫に感じた散りばめられた数々のエピソードをラストにつなげて考えてしまっていたので、少しまとまりがないなあと思っていました。今回、見ていて人はそれぞれの人間がそれぞれに生きていて、それぞれの生活と思いがあるけれど、そんなこと関係なしに巻き込まれてしまうことってあるんだなあと、「ファーゴ」を見た時と同じ印象を受けました。ラストで罵声を浴びせるしか愛情表現を伝えられない、そんな時代の悲しさがやりきれなかった。 大切にしたい映画です。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-26 17:47:55) |
22. アマロ神父の罪
いままでガエルの出てくる映画を見ていて、はじめてミスキャストかなと思った。ガエルの落ち着かない感じの演技がこの映画では生かされないし・・。映画の内容自体もありがちでした。 5点(2004-10-22 19:55:51) |
23. 死ぬまでにしたい10のこと
もっと淡々としている映画だと想像していた。いくら死期が近いからと言っても「死ぬまでに他の男と恋をしたい」「夢中にさせる」という項目には?彼女がこのまま死ぬ前に、他の恋愛をしたらという気持ちもわかるけど(竹内まりやが歌う多くの歌に主婦が共感するように)こういう人を相手にして恋をしたら、恋をした相手は恨むか、最後に自分の人生に関わりを持ってくれたと思うか?どちらなんでしょう。旦那の方も仕方ないと思うのかどうか?迫る死を家族に知らせないと言うのも、死ぬまで普通に接して欲しい、苦しめたくないと言う思いだから、一概に悪いとも言えない。一歩間違えれば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のような自分勝手で子供のことを本当に考えているのか?と思うような母親になってしまうところを、ギリギリの線でうまくかわしている気がする。死ぬまでにしたいことが、あまりにも簡単にできてしまうのは神の思し召し、と考えていいのでしょうか?気になったので少し減点。このタイトルを見て多くの人が自分の死ぬまでにしたいことを考えるんだろうなあと思った。何をするでもなく、いつもと同じように死に向き合えたら幸せだろうなあ。 5点(2004-10-01 21:55:22) |
24. ANA+OTTO/アナとオットー
《ネタバレ》 アナがオットーを死んだ父親の生まれ変わりだと思うあたりから、期待してみていたんだけど、後半に進むにつれて「君の名は」(古いですね)のようなベタさ+センチメンタル。 北欧の雰囲気がいまひとつ。前半、期待してしまっただけに後半はがっかり。アナの母親のキャラは魅力的。 5点(2004-09-19 07:10:58) |
25. ウェルカム!ヘヴン
拾いものの映画でした。ペネロペ・クルスの蓮っ葉ぶりもさることながら、ファニー・アルダン(8人の女たち!)のしかめつらの天使、ビクトリア・アブリルの歌もなかなかです。 ハードボイルド系が好きなら楽しめます。 7点(2004-03-08 00:33:26) |
26. オール・アバウト・マイ・マザー
アルモドバルの映画って先がどうなるかわかりそうで、わからない。どんどん引き込まれていきました。登場人物たちがみな愛しいです。 8点(2003-06-17 15:39:58) |
27. キカ
いやぁ楽しかったです。レイプされる女性を描いているのを見て不快感を感じなかったのは初めてでした。こういうお気楽タイプ決して嫌いになれません。 7点(2003-06-17 15:11:51) |
28. ミツバチのささやき
沈黙の音楽とひとつひとつのシーンが時の止まった絵画の様な独特の世界。この映画に出会えて幸せでした。何も言葉にしたくないです。 10点(2003-06-03 03:05:04) |