1. 28週後...
「28日後...」とは作風が違うし、前作と特に関連が無いのは即理解した。走ってくるゾンビは確かに怖い、しかし近年ウイルスで感染しこのパターンが多いように思う。殺し方も結構グロい、武装ヘリの筈なのにプロペラで突っ込むし。結局汚染されたのはイギリスだけだったようだが、どうも危機感が伝わって来ない。1年も経っていないのに焼き払ってもいない街に戻るか普通? 映画なのでストーリー上多少の非常識な行動は認める、余りに多いとその時点で駄作のレッテルを貼る。今回でいうと傍迷惑なこの一家には、同情の余地が微塵も無い。先ず馬鹿姉弟、ルールを無視して他人を窮地に陥れ自分だけのこのこと生き延びようとする姿にどう共感しろというのか。更に酷いのは馬鹿夫、感染するにしてもキスは無いだろキスは! そもそもこの施設の管理体制はどうなっているのか? 「28月後...」はもう創らなくてよい。 [DVD(字幕)] 4点(2008-11-14 00:20:55) |
2. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 私はキャラ色が強いオーバーなアクション映画より、こういう地味なシリアス路線の方が好きだ。舞台がヨーロッパで、歴史を背景にした張り詰めた空気が心地よい。それでも8点に留まったのは、観ている最中はあれだけ緊張感があったのに、鑑賞後は不思議と余韻が残らなかった点。やはり最後が拍子抜けだったのと、CIAの馬鹿さ加減である。あの部局はセキュリティーが無いに等しい。アクションの瞬殺も板に付いた。ただそうなると気になるのは、何時ものボーンの”間合い”についてである。あとどう考えてもボーン君がゾンビ化してしまっている。せめて脱臼ぐらいして痛がれと。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-15 05:47:36) |
3. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 大量生産され有り難みが無くなった戦記モノであるが、今回リドリー・スコットという事で観た。観た率直な感想としては、宗教戦争・十字軍遠征という重いテーマをよくもこんな娯楽映画にしてしまったなと。主役に威厳が無いのが最大の失敗原因だろうが、ストーリーも完全な子供向け。冒頭で馬鹿にされたという理由だけでキレて人を殺し、法律を無視する主役に感情移入出来る訳なく、主役の言葉を聞かず、あっという間に全滅するシーンなど余りに演出が単純過ぎる。「宗教で戦争が起こるのであればそんな宗教はいらない」という反宗教の私なので、結構身構えて観たのだが、すべてが肩すかしに終わった。あの時代の人間に「宗教は戦争の道具」とあからさまに言われても「なんだかなー」と思うしかない。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-13 02:15:23) |
4. ナインスゲート
《ネタバレ》 女性が飛んだ(香港映画か!)あたりから嫌な予感がしたのだが、恐れていた通りの中途半端な終わり方だった。絵を持っていたので教授が犯人というのであれば、ジョニー・デップに依頼する必要などなく、最初から強行して自分で調べれば済むことである。謎の女性は悪魔でジョニー・デップが気に入り、子供を宿し魔界に導いたということだろうか。 5点(2004-01-17 01:33:24) |
5. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 非常に完成度の高い社会派サスペンスである。最近、無責任に謎だけ残して終わる映画が多いが、これは”死刑の是非”というテーマがあるため、極端ではあるが犯人の行動が十分納得出来る。怪しいケビン・スペイシーが出ている時点で最後のオチは予想出来たが、だからと言ってつまらないとは全く感じなかった。それは、時間の組み立て方が実に巧妙なためで、怒濤のクライマックスにしても、ケイト・ウィンスレットの演技に、ついのめり込んでしまった。観終わった後の余韻といい、ここまれにみる秀作である。 10点(2003-12-24 01:05:21)(良:1票) |