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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  バンコック・デンジャラス
殺し屋とはフィクションの世界でこそメジャーな職業ではありますが、現実の世界で彼らに会ったことのある者はごく少数。ほとんどの人がよく知らない職業だけに、これをどう描くかには脚本家や監督の発想力が重要となってくるわけですが、その点について本作は完全に赤点です。。。 本作の殺し屋は、なんと現地入りしてからターゲットの情報を受け取ります。プロならば事前に依頼内容を精査し、ジョブの成功と身の安全を考慮した上でこれを引き受けるかどうかを決定すると思うのですが、そういう慎重さは皆無のようです。現地での行動もかなり適当。金に困っていそうな地元のチンピラを助手として雇い、そのチンピラに依頼者との間の連絡係をいきなり任せるという、恐ろしく危険な行動をとります。自分との関係を第三者に洩らされたり、敵対組織や公安に捕まって尋問を受けるというリスクは考えないのでしょうか?肝心の暗殺場面も脱力で、簡単に現場の下見を済ませるとその翌日には早速殺しを実行するというお手軽加減。よくぞこれでヤクザな世界を生き抜いてこられたものだと感心します。。。 その上、この殺し屋の心はオープンカフェ状態。使い捨てのつもりで雇った助手に対して素直に友情を抱き、彼に頼まれれば殺しの技を伝授してやるし、街を歩けば聾唖の薬剤師に一目惚れし、彼女の実家にまでお邪魔する始末。もはや車寅次郎に匹敵するレベルのおおらかさであり、ストイックなプロの世界など微塵も感じさせられません。冒頭で得意げに披露した殺し屋4箇条も言った端から破っていくという有様で、どうしてこんなにおかしな脚本になったのかが不思議で仕方ありません。
[DVD(字幕)] 4点(2012-10-07 01:56:06)(笑:1票)
2.  バーダー・マインホフ 理想の果てに 《ネタバレ》 
めちゃくちゃな力作だったと思います。よくぞここまで作り込んだものだと感心しました。脚色のバランスもよく、雑多な登場人物の溢れ返る物語をうまく整理し、統一感のあるドラマにまとめてみせた腕前は高く評価できます。さらには思想的な偏りなく作っている点も良く、史実の再現のみにこだわっていることには作り手の良心を感じました。ハリウッドや日本でこの手の映画を作れば、たいていの場合は事件の当事者を礼賛するか罵倒するかのどちらかに寄った作品になってしまうところです。。。とまぁ映画としての完成度の高さは認めるのですが、私の目からではドイツ赤軍は単なるテロ集団にしか見えず、彼らの「蛮行」を2時間半にも渡って淡々と眺めることは少々つらかったです。自分は80年代生まれなので、60年代後半から70年代にかけて世界中の若者達が共有していた革命的な空気というものを知りません。そのためかマインホフ達の主張にはまったく共感できず、彼らの姿を見て感じるのは嫌悪感だけでした。身勝手な主張から平気で人を殺し、時にヘラヘラと笑いながら去っていく様は「時計じかけのオレンジ」のアレックスを彷彿とさせますが、「自分達は正しい行いをやっているのだ」と信じ込んでいるだけマインホフ達の方がタチが悪い。確かに世界史上には何度も革命が起こっており、それらは過激な暴力を伴ったものでしたが、そうした革命の主人公は虐げられてもうどうしようもなくなった民衆たちであって、70年代の西ドイツでそれなりに豊かな生活を送っている若者達が「俺らが世界を何とかしなければ!」と言っても空虚なだけ。彼らは大義名分を語ってはいるものの、結局のところ個人的な自己実現欲求の塊のような連中なのです。それがよくわかるのがヨルダンでのエピソードで、米帝国主義に立ち向かう仲間としてパレスチナ解放戦線に合流するのですが、そこで彼らはムスリムの慣習等を無視してわがまま放題に振舞い、完全に厄介者となってしまいます。他の民族の価値観を平気で踏みにじるということは、彼ら自身にも切実に守りたい何かがあるわけではないということ。つまり彼らはただ暴れたいだけのどうしようもない輩である、その姿勢がよく現れたエピソードでした。そんな彼らが最終的に己の蛮行を反省するわけでもなく自殺するという結末も腑に落ちず(史実なのだから仕方ないのですが)、なんともやるせない映画なのでした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-17 18:48:57)
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