1. ブラザーズ・グリム
正直言って期待外れ。ギリアムらしい風刺が所々あるものの、ストーリーも映像も退屈だった。 グリム兄弟のそれぞれのキャラもイマイチ弱いし、ヒロインのレナ・ヘディは『300』のスパルタ王妃といい、TVシリーズ『ターミネーター』のサラ・コナーといい、男勝りな気の強い役が多くて、今回もその路線で意外性ゼロ。見終わって印象に残るのはモニカ・ベルッチの美しさだけとは何と悲しい……。w いやいや、それより何より、まずはご都合主義とすら言えない穴だらけのお話は、ホンの時点で何とかならなかったのか? 特に前半のつまらなさは観ていて苦痛でさえある。まあ、後半になっても特別面白いワケではないが……。『いんちきオカルトハンターとして詐欺商売を働いてたグリム兄弟が遭遇するマジもんのオカルト事件』観たいな話なんだが、せっかく中世ファンタジー、御伽噺、魔法の森、剣と魔法といった魅力的な材料を与えられながら、ほとんど活かせていない。これだったら、ありがちだが、グリム童話を元に、真実のグリム童話……風な話にした方が良かったんじゃないか? とにかく、ギリアムだからと「ホラ吹き男爵」をモチーフにした『バロン』を期待するとガッカリする。むしろギリアムの回りクドさといった悪い面が全面に出てしまった作品。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-07-14 20:36:51) |
2. エイリアンVS. プレデター
これ、3年位前にDVDで観た時は、まァ取り立ててどうという事も無い映画だと思ったんですが……。テレビで飯食いながら片手間に観てると結構面白い。w まあ真剣に観ちゃうと、期待ハズレ感は否めない。エイリアンは『エイリアン』ほど怖くないし、プレデターに到っては、なんかイイ奴じゃん! みたいな描き方で、それはどうなの?! と言いたくなるんですが。w で、最後は結局『プレデター2』に似てないか? みたいなね。ダニー・グローバーがサナ・レイサンになっただけと言うか、今回は「勇者よ」って言わないんだ?! みたいな。w でもテレビで観てると、CMから次のCMくらいまでの長さの間に、小さいながらも一応ちゃんと起伏があるんだな。まさにTVでやるために作ったような映画。w TVで観た時の方が印象の良かった映画なんて、コレと『ハリ・ポタ』の1くらいです。でも、公開から1年もすればすぐにTVに流れる最近のご時勢では、それは褒めても良い所かと。 ただ、一つ。前回、今回共に思ったのがラストです。そんな槍いらんから、どっか近くの国まで乗せてったれや~。あのオネェちゃん、南極から1人でどうやって帰るんだろう??? [地上波(吹替)] 6点(2009-10-17 00:33:17) |
3. サウンド・オブ・サンダー
《ネタバレ》 全く期待せずに見たので結構楽しめた。あの短編の原作を良くぞここまで膨らませて、立派なクリフハンガーに仕立てたと思う。SFとしては理屈がかなり強引過ぎてイマイチ納得できないんだけれど、まあ時間SFモノでそこに煩いコトを言ったらキリが無い。むしろ、次々と襲い掛かる未知なる進化を遂げたUMA、カーチェイスあり、水中戦ありで、観客を楽しませようという心意気の方を見てあげたい。ただねー、如何せんみなさん仰るようにCGは酷い。セットも安い。これから観るならその辺りは覚悟が必要かな。でも、タイムトラベルモノとしては『タイムマシン』なんかよりは全然面白かったな。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-22 03:59:50) |
4. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
最近マンネリ化してきて話にも華の無かった007モノとしては、よく出来てる作品。原点回帰を狙ったという触れ込みだが、原点回帰と言うよりは新たな007像をリメイクしたと言う感じだけれど。クレイグ版ボンドは、ダルトン版ボンドをさらにシビアにした感じで好感が持てる。個人的な感想だが、私の中ではダルトン=ボンドは非常に高評価なのです。ズルズルと本数だけ重ねてコメディ化してしまった007を引き締め直し、ある程度のリアリティを持ち込んだダルトン=ボンドだが、時期が悪かった。ブロスナン=ボンドはカッコは良かったが、どれもお話がお粗末。そんな007シリーズに於いて、原作を現代に置き直したストーリーは、元が長編だけにプロットがしっかりしていて、ある程度のリアリティもある。賛否の分かれる、SFじみたグッズに頼るところが少ないのも、私的には高ポイント。まあ、さすがに全く出番が無くぶっ壊されるアストン・マーチンは勿体無さ過ぎだと思ったけどね。後はオネーちゃんがもう少し美人だったら、もっと良かったのに。ところで、序盤のビル建設現場での追いかけっこ。あれはボンドよりも逃げる黒人に「スゲぇ! ヤマカシかよ?!」と思ったのは俺だけ? [映画館(字幕)] 7点(2007-01-06 18:14:10) |
5. ヴァン・ヘルシング
なんだかねぇ~…。かなり期待してただけに…。「リーグ・オブ・レジェンド」風味でモンスター退治する007って感じですか。トボけた秘密兵器を作るQのような僧もいるし。映画としては、まず話が唐突過ぎる。みなさん仰っている様に、何の説明も無いまま、ただドタバタジタバタ。観客は目の前で繰り広げられるCGの連打に、ただ「ほ~」と言ってるしかない。でも、悪いけどそんなのすぐに飽きちゃうよね~。そしてドタバタした割にはドラキュラは簡単に死んじゃうし。だいたいモンスター達が全っ然怖くないのはどーゆーこと? さらに連ドラにでもするつもりかヘルシングの正体は最後まで不明。おいおい…、スッキリしねぇ~。また、これくらい不細工に映ったケイト・ベッキセールは初めて見たゾ。あの綺麗な女優さんをココまでブスに撮るとは、ある意味凄いかも。一人いい味出してたフランケシュタインの怪物だけが印象に残ってるかな。まあ、特撮はそれなりにイケてるので4点っつーことで。 4点(2005-03-04 14:08:56) |
6. リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
《ネタバレ》 かなり頑張って作ってる作品だと思う。話が安直との声もあるけれど、この手のバカ話は安直な程度で丁度イイでしょう。あんまり凝ったストーリーだと気楽に楽しむという部分がスポイルされてしまうしね。確かに少々人物の描き込みが浅過ぎるという難点は気になったが、まあそんな所を見る映画でも無いし、総合的には僕は楽しめました。ただ、登場人物の性格や能力が大幅に改竄されてるのが、やっぱりマンガが原作だな…、と思う部分。ミナにあんな能力は無いはずだし、ドリアンは絵を傷つけられたら死ぬんであって、本人が見ただけで死ぬわけじゃない。ジキルは性格が狂暴になるんであってハルクに変身するわけじゃあない。ネモ館長はいつからインド人に? その他にも洒落たつもりなんだろうけれどイマイチ垢抜けないセリフや、洋上でどーやってノーチラスの外装を修理したんだぁ~! パテ埋めか? などなど突込み所も多数。でもそれもまた楽しい所なんだけどね。個人的には、敵のMがモリアーティってのは結構喜んでしまった。ヒーロー達がレジェンドなら、敵もまたレジェンドなのね。あとは、格闘シーンになると画がバタバタして見難いのが残念。 7点(2004-04-19 04:25:53) |