1. エクス・マキナ(2015)
囲碁将棋の世界ではAIが一流トップ棋士を倒すという、人間が生み出したものでありながら人間を超えてしまうことがすでに起きている。そういう意味でも大変興味深かったけどやや期待外れ。登場人物が少ない閉鎖空間での映画は、ストーリーの意外性や微妙な駆け引きなどが優れてないとおもしろさにかけるが・・・ アリシア・ヴィキャンデルの美しさや透けて見える映像技術は良かった。それはそうと年齢の1って何だ? [DVD(吹替)] 6点(2017-05-15 19:10:57) |
2. エントラップメント
前半の黄金のマスクを盗み出すまでは大変おもしろかった。レーザー光線のかいくぐりなど綿密な計画が練られていたし、演習訓練が本番で上手く活かされていた。それに対し後半のツインタワーへの進入はスリル感はあるけど無鉄砲、終盤のどんでん返しもかなり無理矢理という感じがする。ところであの爺さん、007のジェームズ・ボンドだと後から知って大変驚いてしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2015-02-07 21:47:26) |
3. 英国王のスピーチ
王室継承とか戦争スピーチなどは好きではないが、伝記物映画としてはなかなかの感動ものだった。吃音症の国王役コリン・ファースはもとより、治療に当たった言語療法士のジェフリー・ラッシュが良い味を出していたし、支えになった王妃役のヘレナ・ボナム=カーターもまた良い。演技達者な俳優陣が揃って良い映画になっていたと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2014-02-05 08:28:50)(良:1票) |
4. エイリアン2
エイリアンの続編だが、原題を見れば"Alien"だったのが"Aliens"になっている。たくさんのエイリアンが出てくるということは1匹の力はたいしたことないということか。SFホラーからアクション娯楽映画に変身し、いかにも米国的になった。好みに合う人もいれば私のように「なあんだ」と思う人もいるだろう。 [映画館(字幕)] 5点(2012-11-18 16:47:05) |
5. 永遠のエルザ
「野生のエルザ」から6年、その続編なのだが前作に比べ迫力は欠けるし、正直たいしておもしろくない。配役がジェフリー・キーンを除いて変わり監督以下のスタッフも変わったからかもしれないが、続編たる難しさもあるだろう。エルザの子どもらは活躍するが・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2012-11-03 22:50:47) |
6. 永遠のマリア・カラス
《ネタバレ》 80を過ぎてもなお歌えるオペラ歌手もいるのに、20世紀最高のプリ・マドンナと呼ばれたマリア・カラスの声の衰えは著しかった。40を過ぎると下り坂、50を超えた日本公演ではさんざんなできだったという。すでに伝説の存在となり、オナシスとの思い出と若き頃の自らのレコード音楽に浸る隠遁生活。そこから夢よもう一度という物語なのだが・・・。 マリア・カラスを演じるファニー・アルダンは秀逸。物語が進むにつれ、本当のマリア・カラスに思えてくる。そして吹き替えに使った30代のカラスの歌がすばらしい。 合成されたカルメンで大成功かと思いきやというラストがまた良い。 [DVD(字幕)] 8点(2012-07-11 23:04:16) |
7. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
「ばら色の人生」「愛の讃歌」「パリの空の下」 「私の回転木馬」「水に流して」など多くのシャンソンを歌ったエディット・ピアフ。小さな身体で独特の巻き舌でスケール大きく歌うピアフ。歌もさることながら、47年の生涯はまさに波瀾万丈の人生だった。 そのピアフを演じたマリオン・コティヤールはたいへんすばらしく、深く印象に残った映画だった。 [映画館(字幕)] 8点(2012-05-04 21:52:47) |
8. エイリアン
最初見たときは、大変怖く気味悪かった。宇宙船をはじめとして映像の見事さに驚いた。そしてアッシュの正体がわかったときはさらに驚いた。 [映画館(字幕)] 7点(2011-09-21 18:48:27) |
9. エリザベス:ゴールデン・エイジ
前作の「エリザベス」と比べたら数段落ちるのではなかろうか。前作は歴史ドラマとして見ることができたが、これはもう歴史ドラマではない。歴史に沿っているのは、メアリー女王を処刑したことと無敵艦隊を破ったことくらい。エリザベス1世の内面を捕らえたものかもしれないが、英国万歳だけを叫んでいるようにすら思える。ケイト・ブランシェットの健闘には悪いが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-27 15:49:41) |
10. エリザベス
何と言っても主演のケイト・ブランシェットがすばらしい。「ゴールデン・エイジ」を見るためには、まず前作をと思って見たのが正解だった。 エリザベスがさまざまな困難と障害を乗り越えて、女王の道を歩んでいくのがよくわかる。「ゴールデン・エイジ」でも思ったが、ブランシェットなしでは成り立たなかった映画という気がする。 この映画は音楽もまたすばらしい。エルガーやモーツァルトの音楽やもっと古い時代の曲を使って、見事に雰囲気作りをしている。 この映画以降、中世の英国を中心にした欧州の歴史に興味を覚え、これに関連する映画もたくさん見るようになった。それでもまだわからないところがたくさんあり、もっと理解できるようになると私自身のこの映画に対する点数も1~2点アップすると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-27 13:06:40) |
11. エレファント・マン
《ネタバレ》 その昔公開時、高校生らを引率して映画館で見た映画。見る前は、とてもこのような映画は高校生は見ることはできないだろうと思っていたが、見事に裏切られた。いつもは悪ふざけばかりする悪たれどもまでが、真剣に見入っていた。 映画というものは、凄いものである。私たち教師がどんなに良いことを言っても見向きもしなかった連中を、何の予備知識もないのに、これほどまで変えるものなのかと思った。その時は映画を見た感想よりも、そっちの方がずっとずっと大きかった。 前置きはそれだけにして、私は恥ずかしながら、映画の初めの方は怖かった。エレファント・マンのその様相に正面から見ることができなかったのである。しかしながら、その醜い様相に慣れ、逆にそれを醜いと思う自分の方が愚かであることに気づいた。見せ物にしあざ笑う人たちに憤りを感じたが、自分にその資格はあったのだろうかと。 一方でこの映画に出てくる名もない人たちの優しい心には心打たれる。しかしまた再び見せ物小屋へ・・・。「私は人間だ」と叫ぶメリックの悲痛な叫び、それは最後のシーンに切なく表されている。 仰向けになって寝たら、それは死に結びつく。それがわかっていながら、最後は人間らしい姿で眠りにつく。このことが、最初に見た時は理解できない愚かな私だった。 [映画館(字幕)] 9点(2011-05-04 19:43:18)(良:1票) |