61. ダンサー・イン・ザ・ダーク
セルマは、ビョークにしかできない役でしたね。ラース・フォン・トリアーらしい徹底した「アンチ・アメリカ映画」なのに、最もアメリカ=ハリウッド的であるはずのミュージカル・シーンが、躍動感に溢れて、とにかく美しかった。見終わって、他人に薦める気にはとうていなれないけれど、自分のなかに、いろんな感情が溢れてくるのを、じっと味わいたくなる不思議な作品。 9点(2004-05-06 08:42:57) |
62. 恋におちたシェイクスピア
出演者がみんな生き生きしていて、大好きな映画。グウィネスやジョセフ・ファインズはもちろん、仇役コリン・ファースや妖怪のようなジュディ・デンチも楽しそうだし、ベン・アフレックも存在感があった。音楽もいい。日本で映画見るときの残念なことは、日本公開前にオスカー受賞とかしちゃうと、ある程度、作品のイメージができちゃうことかもしれない。それが「ハク」になる場合もあるんだろうけど、この映画みたいに軽快なラブコメディの場合は、いわゆるアカデミー作品賞のイメージが重荷になっちゃったような気がする。肩の力を抜いて、楽しみたい作品です。 9点(2004-05-04 11:32:57)(良:2票) |
63. ギャング・オブ・ニューヨーク
見所は・・・ほぼ完璧に再現された19世紀ニューヨークの都市風俗でしょうか。ネイティブ対アイリッシュの対立やら、選挙の票を集めるために黒人を無理矢理投票所に行かせたり、中国人の見せ物小屋だったり・・・世界中の人々がごった煮のように生きる都市のパワー。エンディングのU2の流れるところを見ると、これは、「ギャング」映画ではなくて「ニューヨーク」の映画だったのかなって思えてくる。でも、結局、風俗部分の再現に時間と手間をかけた割にはドラマはしょぼかった。ディカプリオは、太ってもひげ生やしても迫力不足・・・。スコセッシ監督の気合いも空回りぎみか。 6点(2004-03-15 21:22:23) |
64. ターミネーター3
《ネタバレ》 ラストはよかったと思います。ただ、それにしたって、T-Xが弱すぎた・・。最後、あんなにあっさりやられちゃうなんて・・。「ターミネーター」シリーズは、死んでも死なずにどこまでも追っかけてくる怖さが売りの、B級アクション映画の血統を大事にしてほしかった。 5点(2004-03-12 01:23:28) |
65. スナッチ
スタイリッシュな映像と音楽。確かにかっこいい。でも、オリジナリティを感じないのはなぜでしょう? タランティーノの映画には、偏執狂的な「愛」を感じるんですが、この映画はそのへんが物足りないのか。うまいとは思うんだけど。 5点(2004-03-10 03:44:39) |
66. エイリアン2
「アクション映画監督」ジェームズ・キャメロンの脂の乗りきった時期の作品。パート1とパート2を全く別の種類の映画にしてしまうというアイデアもよかった。「今度は戦争だ!」のコピーどおり、最初から最後までスリル満点のアクション満載。また主人公以外の登場人物の「死にっぷり」も見事。 9点(2004-03-10 03:31:38) |
67. から騒ぎ
ケネス・ブラナーが監督として絶好調だった時代の勢いが感じられますね。豪華キャストみんなが楽しそうに演じていたのが印象的で、それを軽妙なコメディとしてまとめあげた演出にも感心。安心して楽しめる一本。 8点(2004-03-08 17:52:29) |
68. エリザベス
まさにケイト・ブランシェットを見るための映画。どんどん美しくなっていきます。政治ドラマのほうは普通。ただ、この映画をインド系の監督が撮っているというのが、なんとも不思議な感じがします。 7点(2004-03-08 17:37:39) |
69. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
うーん・・。これは「映画」なんでしょうか? ビデオで見たんですが、序盤は、10分おきくらいに意識を失って何度も巻き戻して見ました。ただ、後半のライブシーンだけは一見の価値があるかも。そこだけで3点献上します。 3点(2004-03-08 11:12:03) |
70. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
ノーマークだったんですが、面白かった。アラン・パーカーらしく、サスペンスと見せかけて直球の社会派ドラマ。ラストの展開も、単なる「どんでん返し」ではなく、そこにメッセージを持たせるあたり、その内容への賛否はあるでしょうが、こういう映画もアリなのでしょう。まあ、難をいえば、ケビン・スペイシーが出てる時点で観客はみんな「怪しい」と思ってしまうことでしょうか。 7点(2004-03-08 01:44:32) |
71. めぐりあう時間たち
3人の女優の演技(+エド・ハリスもすばらしい)も、ダルドリー監督の演出も、脚本も、たぶんパーフェクトに近いと思うのですが、「技術」を見せられるようであって、「物語」にいまひとつ入っていけませんでした。なぜだろう・・・。「アタマ」で理解できた気がするのですが、「ココロ」にひびいてこないというか、いい映画のはずなのに・・・という不思議な感情を抱えて映画館を出たのを覚えています。 6点(2004-03-08 01:32:27) |