1. サハラに舞う羽根
主人公の行動の動機が描き切れていないため、消化不良な内容になっている。原作ではその行動の背景について、丁寧に書き込んであるらしいのだが…。この時代のイギリス軍、及びその戦闘シーンが描かれている点がちょっと珍しかったので、ちょっぴりオマケのこの点数。 4点(2004-02-27 22:47:45) |
2. ギャング・オブ・ニューヨーク
テーマは悪くない。映像も凝っている。なのになんでこんなにつまらない映画になっちゃっているのか、考えに考えた。1.アムステルダムが復讐心を内に秘めているように見えない。生活の方便としてビルに接近したとしか見えず、あの映画のどこに内なる復讐心があるのかわからないため、復讐心と、ビルの人間性を垣間見てしまったことによる葛藤が感じられない。以上の理由から肝心のビルに刃向かう場面に緊張感が感じられない。2.アムステルダムにギャングのボスになるだけの人間的魅力を感じないため、ギャング達が彼のもとに集結する場面が嘘臭くなっている。3.妙なラブ・ストーリーを絡めたことで、下手をすると嫉妬心からビルに刃向かったように見えてしまう。脚本が悪いのか、演出が悪いのか、キャスティングの失敗か…。私は、レオの演技が下手だから、と言うよりは、キャスティングを間違えたと見る。レオは「ボスのお気に入りの若手組頭」というあたりがハマり役。決してナンバーワンに登りつめることのない、それゆえにボスのお気に入りっていうかんじの。 4点(2004-02-24 23:57:14) |
3. 戦場にかける橋
日本人兵の「おいっ、お茶!」「おいっ、お茶!」「おいっ、お茶!」…(続く)という伝言ゲームには苦笑したが(日本軍にも当番兵はいますってば…)その格調の高さ、そのスケールの大きさ、戦争映画の傑作。 10点(2004-02-23 21:46:36) |
4. ウェルカム・トゥ・サラエボ
実際にボスニアに行ってロケをしたそうで、爆撃され、穴だらけになったビルの映像は本物の迫力があった。一見の価値あり。しかし、ドキュメンタリー風というのがどうも…。ドキュメンタリー風にしたためか、各々のエピソードが細切れで、頭に入って来ないのだ。せっかくなら本物のドキュメンタリー映画にしたほうが良いような気がした。 6点(2004-02-23 21:31:11) |
5. ダンサー・イン・ザ・ダーク
毀誉褒貶の激しい映画で、ずーっと敬遠していたのだが、見て良かった。セルマの「赤ちゃんを抱きたかったのよ…」のひとことに号泣した。あまり体が丈夫じゃないので、子供を産むのを諦めていた私は「それでも赤ちゃんを抱きたい。その子のためならなんでもする」というセルマの前向きに生きる姿勢に励まされた。たとえわが身が滅びても子供の幸せを願う、それが母の愛なんだなぁ。それにしてもカトリーヌ・ドヌーブが美人すぎて、場違いで笑えた。工場なんかで働いてないで、どっかの金持ちのやもめ男引っかけてさっさと幸せになりなさい、とツッコミを入れたくなる。 10点(2004-02-20 22:35:27) |