1. トロイ(2004)
良くも悪くもハリウッド的な映画でした。アキレスのカリスマ性というのはいいのですが、それによって戦争の勝敗に関わるほどのものならあの何十万人という壮大な兵士たちの戦力や立場はどうなるんだよ!?まぁ物語として盛り上げるためのハリウッド的常套手段なのでしょうがないんですけどね。ただ何となく「昔の人たち」と今の自分の地続き感を感じなかったですね。どっちかっていうと神話を見ているような感じがしました。またブラピの格好良さとアクションがそれに拍車をかけてましたね。 ヘタレなオーランド・ブルームが突然弓矢の名手になるのはパロディ以外の何ものでもないと思います。 4点(2005-01-30 15:09:33) |
2. えびボクサー
《ネタバレ》 ウン。間違いなくシャコです。何でエビとか言っちゃうかな?あれはシャコであるところにポイントがあるのにな。俺ももっとバカっぽい話かと思ってたんだけど以外に登場人物は真剣に生きていたり悩んでいたり後ろ向きであったりしてます。けど結末としてどうなるわけでもなし世界がひっくり返るほどデカいシャコであるにもかかわらずそれによって大騒ぎになるわけでもないとっても控えめで宣伝の割に地味な物語で個人的にはこういうの好きですね。「シャコボクサー」の方がかっこいいじゃん。 7点(2004-09-03 12:12:02) |
3. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 アメリカの抱える暗の部分、移民差別、労働者階級の貧困、身障者の問題ありとあらゆるものが重く暗い画面と共にのしかかってきます。その現実と向き合いながらも空想の中でミュージカルに耽る主人公の姿がとても健気でした。本当に救いのない話で見ていて辛いのですが、不思議とビヨークの醸し出す雰囲気が全てをオブラートのように包み込み、辛い現実を中和していました。多分他の女優さんなら成り立たない映画だと思います。 8点(2004-07-27 10:31:41) |
4. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 ちょうど、映画館でビッグフィッシュを観て家に帰ってからDVDでこの作品を観たこともあり似たようなテーマでありながら監督によって表現の仕方がこうも違うものかと思いました。回想シーンを入れるか入れないかが大きな違いであり、入れた方が物語に変化がつき観客も飽きさせないだろうけど、この作品はそんなもの全く無しで延々とおじぃちゃんの語りだけで進行します。一見単調なんだけれども、その顔に刻まれたシワが色々なことを想像させてくれます。実話に基づいているが故に演出も控えめで俳優さん達の演技も自然だし観ている方も、コタツでおじぃちゃんの昔話に耳を傾けてるようなゆったりとしたそれでいて含蓄のある時間を過ごせます。デビット・リンチはリアルな人を撮るのがうまい監督さんだなと思いました。主演のおじぃちゃんの冥福をお祈りします。 8点(2004-06-14 10:29:31) |