1. スペース・トラッカー
宇宙の一匹狼のトラック野郎。アイデアはいいと思う。 四角豚がなかなか愛嬌のあるやつでいい。 こいつを煮たら豚の角煮だ…ごめんなさい。 キャプテンハーロックとかエヴァンゲリオンとか 日本のアニメ、マンガをよく見ているのが窺える。 日本でアニメ、マンガを実写映画化すると卑屈でつまらないものになってしまうのに 少林サッカーとか外国映画が そのエッセンスをうまく表現できているのは 皮肉で情けないことだ。 トラックをいつの間に修理したのかとか真空で葉巻を吸うなとか いろいろ突っ込みどころはあるけれど。 そんなことを考えるのが馬鹿らしくなるほど都合のいい展開で 楽しめる。 [ビデオ(吹替)] 7点(2006-11-04 00:15:33) |
2. スペース・サタン
特撮もそれなりに当時としては頑張っていたと思う。 2001年とかスターウォーズがすごすぎただけでこの時代の特撮なんてこれでも上出来だった。 話はなんともカーク・ケツアゴ・ダグラスがエロい変な人で なんか宇宙ステーションで人目のないこといいことにエロ放題。 金持ちが自分の島で不倫しているの図みたいで変な映画だと思った。 そこへカイテルが横恋慕して…。 宇宙でも人間のやることはおんなじという深い洞察と哲学がある。多分。 ここにはスピノザ的形而上学のハイデッガー的解釈による…… というのは嘘で、ファラ・フォーセットの乳が目当てでした。 [映画館(字幕)] 6点(2006-06-20 09:29:43) |
3. アドルフの画集
戦争から帰ってきたアドルフ。 仕事もなく家もなく金もない。 町を歩いていると、 パン屋が焼きたてのパンを陳列棚に並べている。 アドルフは画家を目指している。 しかし、絵の流通価値を決めるのは画商である。 そこら辺を見落とすとこの映画はわけわからんと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2006-06-15 20:37:38) |
4. スペースバンパイア
《ネタバレ》 ポルターガイストの監督という以外には当時何の予備知識もなかった私は 普通のSF映画を想像して劇場に足を運びました。 しかし、巨大なスクリーンには乳、乳、乳。 面食らいました。 しかし、流れ出した血がマチルダ・メイになるシーンは幻想的で印象に残っています。 今だったらCGで表現されたでしょうが、ぎこちない動きが芸術性を高めていると思います。 実はあまりのことに3回も続けて観て、お尻が痛くなった。 後日、面白かったと言いふらしてたら友人がそれを信じて見に行ったらしい。 劇場で暴動を起こしてやろうかと思うくらいくだらなかったと本気で怒られた。 スマンかった。 なんか、結構くだらない映画が好きなんだと自覚させてくれた、自分にとっては記念の映画。 [映画館(字幕)] 7点(2006-06-14 16:25:45)(笑:1票) |
5. 未来世紀ブラジル
《ネタバレ》 自分からは何もせず周囲に流されるままに生きている男が最後に追い詰められ、現実から逃げ出す。ストーリーはそんな風に受け止めました。ここで現実に向き合ってタフに生きている人たちはみなどこか変で少し狂っている。どこにもまともな人間はいないことが観る者を不安にさせる。自分には管理社会の恐怖というよりも現実という恐怖に見える。多分ここには肯定も否定もない。それをギリアムの脳内フィルターを通したのがこの映画なのだと思う。 [映画館(字幕)] 10点(2006-06-09 16:56:56) |
6. 悪魔の性キャサリン
はっきりいいます。ナスターシャ・キンスキーが目当てで借りました。 脱ぐシーンもばっちりありますが、ビデオの画質がよくない上に暗いので今ひとつでした。 それよりも尼僧姿のキンスキーのほうがエロかった。 調べてみるとこれがハマー最後のホラーだそうです。まあ、終焉を感じさせる映画ではありました。 リチャード・ウィドマークはやっぱり渋いですが、なんかお客さん感覚で演技もいまいち精彩がなくて残念。 少女を守りきれるかといったハードボイルド風味であまりホラーらしくありません。 クリストファー・リーのエロ神父が、かろうじてホラーらしさを醸し出しています。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-05-21 09:24:11) |
7. ギャザリング
退屈。間延びした演出がダメ。アイデアはいいと思う。無関心は罪であるということなのだろうか。傍観者たちが見つめる場面がなんかマヌケで笑ってしまった。ボーっとたっているだけで雰囲気がない。さてもさても、クリスティーナ・リッチの胸ぽちはよかった。あれは生なのかフェイクなのか。リッチは胸の間に大きなほくろがあるのだ。そんなことは関係ないな。発見された教会の雰囲気はよかったが雰囲気があるのはそこだけ。オーメンみたいな感じにできればかなり怖い映画になったと思うがその力量がなかった。オラ、ぱらいそさ行くだ。なんかこれを思い出した。 [DVD(字幕)] 4点(2006-03-27 00:44:19) |
8. 小さな恋のメロディ
ここにいる子供たちは現実の子供たちとは何の関係も無くて、大人になってしまった元子供が理想化した子供たちなんだと思う。つまり、これは大人が起こらなかった過去を懐かしむための御伽噺だ。望んで得られなかった過去をそのせつな取り戻すことができるのだ。物語の効用。それを否定してしまったら物語は必要なくなってしまう。失ったものは人それぞれ、だからこそいろいろな物語が生まれるのだ。そして私はこの映画が好きだ。 [映画館(字幕)] 10点(2006-03-14 20:28:49)(良:2票) |
9. ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方
ゴシップはワイドショーで十分だ。映画でわざわざ見せられてもつまらない。 ジェフリー・ラッシュはセラーズとは似ても似付かぬ顔立ち。 しかし、話し出すと瞬間セラーズ本人を見ているのかと錯覚してしまう。 すごい俳優さんです。 劇中、自分が無いから役になりきれる?見たいなことをいうが、ご本人は本当にそういって悩んでいたのだろうか。じゃあ、そのように考えている主体は何者なんだ?。 自分から逃れられないのに自分を追い詰めようとすると指の間から零れ落ちてしまう。 そういうものではないのだろうか。 それ以外は普通にいい映画だったと思う。セラーズ出演映画の場面の再現なども忠実でそこら辺は好感が持てる。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-14 13:08:57) |
10. マザー・テレサ(2003)
《ネタバレ》 マザーテレサ「この水は一本いくら?」ボーイ「3ドルです」それを聞いた後、意を決したようにマザーテレサ「本日からこの協会は存在しません」この場面でこの人は偉い人だなと思いました。 オリビア・ハッセーは一世一代の演技をされていたと思います。ガンジーに匹敵する人物を題材にしながらこの監督はタコです。こんな映画にオリビアの演技が蕩尽されてしまったことが残念でなりません。 インドの美しい風景が撮りたかったのは解りますが、なぜこの映画でそれをする必要があるのでしょうか。そういう視点にアジアに対する抜きがたい蔑視を感じずにはいられません。そうでないならば、何がしかの配慮でこうなったのか?どちらにせよ観光映画ではないはずです。なぜかマザーテレサの行動のモチベーションがいまひとつ伝わってこない。キリストの受難になぞらえた構成も、人間を馬鹿にしているのかと怒りすら覚える。人の不幸は別に彼女に贖罪の機会を与えるためにあるのではない。点数はすべてオリビア・ハッセーに差し上げたものです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-11 06:46:23)(良:1票) |
11. アメリカン・ナイトメア(2000)
映画監督が話している映像はあまり見ることができないので、興味を持って借りてみた。インチキ臭い学者らしい人たちの時代背景や社会状況と絡めたもっともらしい説明。そして、ランディスやサビーニがまじめにインタビューに答えている。しかし、目の奥が笑っている。きっと撮影の合間に、みんなで大笑いしいたのではないだろうか。なんかそんな気がする。ホラー映画に対する一種のイメージアップ作戦なのかも知れない。ひょっとしたらエイプリルフール?。しかし、ロメロだけは真剣にまじめに答えていたように見えた。そこにハリウッドとそりが合わなかった理由が見えるような気がする。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-03-10 19:41:58) |
12. ティム・バートンのコープスブライド
ハマーとかAIPといった懐かしいB級ホラーの雰囲気にあふれていて、それだけでもうたまりません。やっぱり美女には白いドレスです。そして、ドレスのすそひらひらさせなから階段をのぼるのです。 ビクターとビンセントは混同しやすい名前なのです。無理やりではないのです。言い間違えなければならんのです。 ビクターとエミリーとの連弾の場面に分けも泣く涙が出てきました。コープスブライドからエミリーへの変化を予感させる何か物悲しい…うーむ、よくわからない。でもなんかこの場面好きです。 欲を言えば、もうちょっと歌がほしいと感じてしまいました。 「ティム・バートンのコープスブライド」頭にだれだれのと付くと「キートンの…」とか昔のコメディみたい。それを狙ったのか?。ならば、B級ホラーチックに「地下の花嫁」とか「生埋め花嫁 地獄の結婚式」とか…、ごめんなさい言ってみたかっただけです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-07 09:56:37) |
13. チャーリーとチョコレート工場
左党の自分は甘そうな映像のてんこ盛りに胸焼けしてしまいました。特にチョコレートの川がお汁粉の色に見えてきつかった。バートン監督は大作を撮るようになって毒が抜けてきたのでしょうか?なんか普通の話で拍子抜けしてしまいました。自分はゲームをほとんどしませんが、ゲームを悪者にしておけばオッケー見たいな安直さがバートンらしくないと思いました。一番酷い目にあっているのもゲーマーの男の子でしたし…。色は毒々しいが食べてみると意外に健康食品だったという感じです。父親と息子の相克もなんか納得できません。自分もキャラメル食べるのをやめてからは虫歯にならなくなりました。親としては当然でしょう。別にそれほど強権的な押し付け全開お父さんでもなかったし。 「蝿男の恐怖」と「2001年宇宙の旅」のフュージョンパロディには受けました。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-25 05:17:09) |
14. スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
《ネタバレ》 ちょっと雰囲気が『ビッグオー』を意識しているような気がするんですがどうなんでしょう?。 お話はそんなに面白くなかったです。前半は退屈で見続けるためには忍耐が必要でした。人間離れした美形の主演のお二人はこの映画にぴったりでこのキャストは成功していると思います。 巨大ロボットを下から見上げる構図が巨大ロボット好きの自分にとっては心に来るものがありました。ここだけはわくわくしました。しかし、残念なことに空中の戦闘機アクションに説得力があまりなくわくわくドキドキまでは達せず残念。 それから古めかしさを強調した画像処理はやりすぎかなとも思いますが 綺麗なことは綺麗で悪くはなかったです。 レンズキャップのギャグは古典的で、昨今のデジカメしか使ったことのない方にはピンとこないかもしれません。でも、これは観客もレンズキャップをつけたままだということを知っていないと笑えません。それが古典的なやり方です。が、肝心のシャッターを切る直前の場面ではレンズキャップは付いていませんでした。小さなギャグもきっちりやって欲しいものです。この様に一事が万事、全体的に古いコミックスの世界を演出しようと言う志は感じるがいまいち詰めが甘いという印象を持ちました。#恥ずかしい変換ミスをしていました。申し訳ありませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-07 12:22:22) |
15. 超能力者/ユリ・ゲラー
山城新伍の火曜洋画劇場で見たんですけど 映画が終わってから、 解説の山城新伍がラッセル監督はどうしちゃったんでしょうみたいな困惑した表情で、 言葉も出ない様子が印象に残っています。 はじめは、イカサマがばれて逃げ出す場面などあり、 成り上がってやろうという若者を描く、 人間ユリ・ゲラー立志編みたいのを想像して 期待して見ていたのですが、 どんどんあらぬ方向へ突っ走っていってしまいました。 途中で急に方針が変わったような感じがするのですが実際のところはわかりません。 半ばやけくそ気味の誇張を結構楽しんでしまいましたが、 評価としてはこのくらいにさせていただきます。 [地上波(字幕)] 3点(2005-11-03 14:31:05) |
16. I SHOT ANDY WARHOL
リリ・テイラーが本当にこんな人みたいで凄かった。 バレリー・ソラナスがアンディ・ウォーホルを狙撃するまでを 当時のウォーホル周辺の雰囲気を伝えながら描いています。 安全なところから無責任なことを言うのではなく 独りで戦うその姿は美しくさえありました。 この映画でソラナスに興味を持ち、彼女の著作S.C.U.M.Manifestoを探してみましたが 翻訳は見つけられませんでした。 この本が翻訳されないのは何か不都合でもあるのでしょうか? [地上波(字幕)] 7点(2005-11-03 10:40:22) |