21. その男ヴァン・ダム
こんな設定なんだから、いっそ徹底的に明るく楽しく馬鹿馬鹿しくやったらいいと思うのですが・・・何を中途半端に格好良く作ろうとしているのかという感じです。力の置き方を誤っています。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-01-28 22:00:24) |
22. 世界でいちばん不運で幸せな私
設定の発想は悪くないと思うのだが、内容があまりにも未整理でごちゃごちゃしていて、結局、設定に溺れたような結果になってしまった。突飛な前提を設けるからこそ、日常生活の描写をきちんと行わないといけないはずなのだが。90分が長く感じました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-21 23:12:24) |
23. 美しき運命の傷痕
《ネタバレ》 せっかく3つの素材を用意していながら、それがクロスしたり関連したりする要素が薄いのが残念。ただし、その中でも、よくあるような夫の不倫話を一本の筋の通った独自の世界にしているエマニュエル・ベアールの存在感は素晴らしい。仰々しい邦題はかえって損をしていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-04 04:19:35) |
24. 奇跡(1955)
《ネタバレ》 表現が抽象的すぎて、ほとんどついていけませんでした。ラストの単純なインパクトで大分得をしているのではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-12-26 01:10:30) |
25. ブラックブック
《ネタバレ》 見ているときは先の見えない展開を面白く見ていたのですが、結局はエンターテインメント作品の枠を出ていないんですよね。牢獄に突入して救出するシーンでも、突入もあっさり成功、官憲側の反撃もあっさり成功。同種の例はほかにもいろいろあります。これではいくら物語上の障壁を周到に準備していても、全体が予定調和的に見えてしまいます。主演の女優さんの力の入った演技に+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-25 02:40:19) |
26. 約束の旅路
《ネタバレ》 なかなか日本では目にする機会のない題材だけに、それだけで新鮮。普通の映画だったら、イスラエルに到達するまでの困難をあれこれと設定するところであるが、この作品は、移住自体はあっさりと済ませた上で、その後の主人公が人生において背負った十字架に焦点を当てているところに意味がある。前半は、じっと息をひそめるような少年の視点で描写が統一されており、地に足の着いた説得力ある描写となっている。後半が、別の映画になったかのようにあれよあれよの急展開になってしまったのがやや残念。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-30 23:25:54) |
27. ベルヴィル・ランデブー
どこか異世界でつくられてきたような画面の質感であり、台詞が異様に少ない独特の雰囲気も面白かった。もっとも、ただそれだけという気もしないではないが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-11-13 05:01:04) |
28. イル・ポスティーノ
《ネタバレ》 若者と詩人との含蓄のあるやりとりといい、南イタリアの風景といい、悪くない雰囲気ではあるのですが、何か食い足りないのです。なぜかと考えたら、登場人物の日常生活のディテールがあまり考慮されてないから。青年はネルーダと一緒でないときは何をして何を考えていたのか、その辺が創造されていないので、詩人との結びつきも予定調和的に見えてしまいます。主人公があっさりハッピーになってしまったり、ラストでいきなりいなくなっていたりというイタリアならではの強引さは良かったので、そこに5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-27 03:01:51) |
29. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
もっとドタバタで笑える話かと思っていたんですが・・・。不治の病の2人がマフィアと警察の両方から追われて、うまいこと何とか逃げ続けるなんて、ありえない設定なんだから、それを真面目にシリアスに作ってはいかんでしょ。ラスト近くも、終わりそうでなかなか終わらなくて、ちょっと醒めました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-09 00:18:59) |
30. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 何と、あれだけの空間設定と時間設定(わずか1日の話)の中に、これだけ多くの要素を凝縮してみせた手腕にびっくり。最初はひたすら塹壕とその近辺を舞台とする心理ドラマかと思っていて、国連やらマスコミやらが出てきたときは、話拡げすぎでは?と思いましたが、終わってみれば、見る者を突き放すラストとして結実しています。舞台劇でもできそうですね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-14 02:09:07) |
31. ぼくのバラ色の人生
主人公の素直でまっすぐな感性に拍手。登場人物中、最も意思が強く、かつ最も冷静なのが子供である主人公であったという点は覚えておくべきであろう。意外に女装しているシーンの時間は短かったので、もっと着させてあげたかったと思ってしまうくらいだ(厳密には、主人公の内面はもともと女性なので、「女装」ではないが)。ただし、映画として見た場合は、まわりの人たちが一部を除いて馬鹿ばっかりで腹が立つのがどうしてもマイナス。 [DVD(字幕)] 7点(2004-11-13 00:18:42) |