1. バベル
《ネタバレ》 繋がっているようで実はあまり繋がっていないという指摘もあるかもしれませんが、3つの舞台それぞれ、監督さんの言いたいことは首尾一貫していて、よく作り込まれた映画だと思います。どれも悲劇ではありましたが、とことん悲惨というわけではなく、最後はある程度救われた形にしたのは、監督さんの優しさでしょうか。観る側にとっても、嫌な後味だけが残る映画になっていなくて、その点でも良かったと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-12 20:08:30) |
2. パンズ・ラビリンス
第2次世界大戦下のスペインという現実世界と、ヒロインのファンタジー世界とのバランスが絶妙な映画でした。全体的に重く暗く切なくそして痛い映画でしたが、観賞後は清々しい気分に浸れました。純粋に面白かったなと。あらすじが分かりやすく論理的にも破綻していないことが好印象だったのかもしれません。あと美術と音楽も良かったです。 [映画館(字幕)] 8点(2007-10-19 02:16:32) |
3. イノセント・ボイス 12歳の戦場
戦争の無情さをダイレクトに訴えかけてくる良作です。貧しいながらも健気に生きるチャバの姿が、逞しくもありいじらしくもありました。チャバが川原で銃撃戦に巻き込まれたとき、生まれて初めて銃を手に取ったシーンが印象に残りました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-23 00:36:55) |
4. マイ・ボディガード(2004)
《ネタバレ》 意外や意外、もの凄くシビアな評価されてるんですね。でも、私は流されません。10点献上します。多くは語りませんが、滅茶苦茶面白かったです。デンゼル・ワシントンは好きな俳優の1人ですが、本作を観てますます好きになりました。最高にクールです。 [DVD(字幕)] 10点(2007-02-21 23:37:35) |
5. フリーダ
正直に打ち明けると、私はこの映画を観るまでフリーダ・カーロという画家のことを全然知りませんでした。じゃあ何故観たのかというと、エドワード・ノートンが出演してるというのが動機だったのですが、そのノートンの出番と言えばほんの一瞬だけでした(爆)。なので、この際ノートンのことは置いといて、純粋にこの映画に対する感想を。率直に言うと、ラテン人の感性や生き様って、純日本人の自分には何だか情熱的すぎて、相容れないなぁなんて思ってしまいました。ですが、彼女の、夫への愛憎・苦悩・死への恐怖・自らへの憐憫といった感情が、絵を通して痛いほど伝わってきました。そういう意味では、非常にパワフルな文芸映画ではあったと思います(面白かったかどうかは別として)。因みに、このフリーダ・カーロという人のことがちょっと気になったのでインターネットで探したところ、本人と夫とのツーショット写真を見付けました。本人、すごい綺麗な人ですねぇ。確かに眉は繋がってるんだけど…。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-20 20:47:04) |
6. レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
ビジュアル的には楽しめる要素が結構あったという点のみにおいて5点献上。ストーリーは難しすぎて、と言うか、人物相関図が複雑すぎて、誰が善で誰が悪なのかも分からない。いや、そこまでひどくは無いかもしれないけど、善対悪という単純な構図ではないことは明らか。各々の利害が複雑に錯綜し、至る所でドンパチやっているわけですが、それがよく分からない。「そりゃ、前作を見てなきゃ分からないよ」とか(私は見てますが)、「パンフ等の解説で予め人物設定を理解しておかないと分からないよ」とか、もしそういうふうに片付けられてしまう映画だとすれば、それって映画として本来あるまじき形なんじゃないかと思います。どちらかと言うとマニア向け映画だった前作までと違って、今作は大衆向けのメジャー映画のはずですからねぇ。(TV CMも大々的でしたし。)そういう映画が、一般ピープルを置いてけぼりにするってのは、作り手としてちょっと誠意が無いなぁというふうに私個人的には感じてしまうわけです。話に付いてこれない頭の悪い奴(私も含めてです)は、ビジュアルだけ見て楽しんでろよ!とでも言われているようで、そういう意味では何処と無くマトリックスにも近いものを感じるわけでして…。 5点(2005-01-08 01:33:22) |
7. コラテラル・ダメージ
1人の消防士が、こんなにも国家間の機密軍事に介入して、黙って見過ごしてもらえるのでしょうか?(笑)それはさておき、さすがシュワちゃん、ただの消防士の身でありながら、他の誰も成し得ないような活躍をたった1人でやり遂げてしまいます。アクションとしては、結構頑張ってる方だと思います。 6点(2003-10-17 01:55:54) |