1. トゥー・ウィークス・ノーティス
ありきたりのかる~いラブコメ。ヒューは相変わらずで悪くはないけど平凡な作品。 サンドラの演じる弁護士のキャラがはっきりせず魅力的でないのも致命的。 「デンジャラスビューティ」のようにはじけてればまだ面白かったかも。ドレスアップしたところも見せてサンドラを引き立ててるように見えるけど、彼女が一番綺麗に見えたのは「プラクティカル・マジック」(駄作なのが痛い)だった。 5点(2004-09-14 17:21:53) |
2. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 点をつけるのがとても難しい。映画の出来で言えば8点以上でもいい。でも内容でいえばラストが納得も共感もできなかったので7点以下。3人の少年たちの過去のいきさつ、25年後の彼らの暮らしや家族、娘の殺人事件をめぐる展開など、丁寧な脚本と演出はとてもいい。最初のいたずらをするところだけで3人のそれぞれの性格を見せてしまうなんていうのはすごい。共感できなかったのはラストのほうの部分。ジミーの妻が「家族を愛し守るあなたは正しい」などという言葉。あの行為の後こんな利己的な独りよがりは納得できない。まるで今のアメリカに重なって見えてしまう。監督がこれを肯定的に言っているのか、皮肉で言っているのか真意が分からないので確信がないが、どうも前者のような気がする。私はとても理解できないしデイブが哀れすぎる。ショーンの最後にとった行動も疑問だし、娘が殺された理由も他にもっと説得力のあるものがあると思う。こういうマイナス感情を除けば俳優はそれぞれ見ごたえがあり(特にT・ロビンス、M・ゲイ・ハーデンなど)、因果報応的プロットや前述したあれこれも良くできている。総合で7.5といったところだが、ラストの後味の悪さからあえて辛く7点。 7点(2004-01-19 15:52:09)(良:1票) |
3. 裸足の1500マイル
今の観光立国、オーストラリアからは想像もつきませんが、つい近年までこの国は白人至上主義で白人以外の移民を認めていませんでした。この原住民迫害の歴史もアメリカの原住民迫害同様に悲惨なものだっただろうと思われます。これを反省し保護政策に転じた現在、この自己告発と言うべき映画がこの国で作られ、この非人間的な事実を広く世界に知らしめたのはまことに意義深いものがあると思います。一方的な価値観で人間を選別し、動物のように扱う愚かしさ・恐ろしさ・傲慢さをまざまざと見せつけてくれました。ショッキングな話の中でも少女達の勇気と知恵、力強さに救われる思いでした。 7点(2003-10-24 17:20:07) |
4. プラクティカル・マジック
これは面白くない。内容で言えば0といってもいいかもしれない。でも女優二人がすご~く綺麗で(特にニコール!)これだけは見ても損はないかも。目の保養というか、ファンならOKでしょうか・・・ 蛇足ながらこれは劇場で見てこの感想です。(試写会の券をもらってタダだったけど、無駄足を運んだ気分で脱力、、 ) 3点(2003-08-19 17:50:02)(笑:1票) |
5. マトリックス
特撮効果の新鮮さで見せる実写版のマンガといったところか。お話はかなり凝った作りで途中まで意味がよく分からなかった。ようやくキアヌが救世主として目覚め、かっこよく活躍する頃からなんとなく見えてきた。キアヌは美しくてかっこいい。でもどうしてみんな動きにくそうな黒ずくめのロングコートで、サングラスなの?いつもはボロボロの服なのに・・・そうか!そんな細部を追求してはいけないんだ・・これは単純にアクションを映像で楽しむための作品。私はこの1本で十分です。 5点(2003-06-17 20:26:40) |
6. ロミオ&ジュリエット
この古典の名作を現代風にアレンジするというのがすでに違和感有り。原作の息吹が残って新たなイメージで感動させられれば申し分ないのだが、なにやら騒々しく落ち着きがなく悲恋の味がしない。クレアもイメージに遠いし、ディカプリオ一人では無理がある。 4点(2003-06-01 21:52:06) |
7. 戦場のメリークリスマス
話の内容についての印象は薄い。全体としてみると、それぞれが「とっちらかって」いる、という感じでつかみ所がない感じ。見終わっても何も残らないし、感動するとか共感する部分もない。テーマ音楽と意表をついたキャスティングのほうがずっと印象的。 4点(2003-05-26 11:39:00) |
8. ムーラン・ルージュ(2001)
色彩にあふれ、まさに絢爛豪華という感じ。ニコールの衣装はデートリッヒ風あり、クラシカルでエレガント風ありで彼女の美しさを一層引き立てる。悲恋ものだがニコールがコメディエンヌ風に演じる場面もある。これがなかなかい、ニコールはうまいです。ユアンとの歌もGood。劇中劇シーンはインド映画風、様々な現代ポップスも含めてんこ盛りサービス満載の、見て楽しい、聞いても嬉しい新感覚ミュージカルでした。 8点(2003-05-24 13:02:49) |
9. ピアノ・レッスン
セリフのないホリー・ハンターが表情やしぐさやピアノでその心のうちを表現する。カイテルは大事なピアノをエサにして魅かれた彼女を徐々に慣れさせ近づいていく。純粋に心のままにといっても彼女の弱みに付け込み、ピアノのために体を売らせるような手段はずいぶん狡猾だと思う。しかし彼は彼女の弾くピアノをじっと聴きピアノだけが唯一の言葉という彼女を心から愛した。彼女もその情熱に応える。このくだりは非常に生々しく官能的。見知らぬ土地へ来た時は固く結ばれていた母子の絆が男の出現によって脅かされた時、娘は男を排除しようと母親に背く行動をとる。情熱的な女性のホリー・ハンター、複雑な立場の子供のアンナ・パキンなどみな素晴らしく良かった。海辺のピアノ、海に沈むピアノや綱に絡んで沈んでいくホリーなど映像的にも美しいシーンが印象的。 8点(2003-05-21 13:16:55)(良:1票) |
10. アナライズ・ミー
デニーロのコメディっていうのが今ひとつだった。マフィアっていうには全然普通のヒトだし、、ビリーはまぁまぁ良かったんだけど、話もコメディとしては中途半端な気がする。 5点(2003-05-16 18:59:49) |
11. シャイン
天才音楽家である主人公をJ・ラッシュがとっても好演しているし、脚本も素晴らしい名作。父親は息子を愛しているが、いつまでも自分の内へ囲い込もうとするエゴがある。強圧的で一方的な愛は息子を苦しめ狂わせ、愛さえも失ってしまう。息子はむろん痛々しいが、こんな愛情しか表現できなかった父もまたさみしい。ピアニストは精神を病んでから、好意を示してくれた女性の胸をやたら触りたがる。愛情に飢えていたのだと分かり、これもまた痛々しい。しかしレストランでピアノを弾いて皆に認められることで立ち直ってゆく。オーストラリア人って実におおらかで素晴らしい。日本じゃとてもこうはいかない。さらに彼を愛し、受け入れてくれる女性に支えられリサイタルを開くまでになる。ラストのこのシーンで万来の拍手を浴び、感極まって涙を流す主人公と同様、私も感動の涙、涙だった。どんな時でも人は認められ、受け入れられることで生きていけるのだと痛感した。 9点(2003-05-13 12:43:19)(良:1票) |
12. ベイブ
豚が演技してる!どうやったんだろう??他動物多数出演。みなさん人間以上の役者ぶりです。アカデミー動物演技賞を設けたくなる。擬人化してるからつい感情移入して「がんばれ、ベイブ」って応援したくなっちゃう可愛さです。 8点(2003-05-11 16:32:12) |
13. デンジャラス・ビューティー
痛快、爽快、サンドラの魅力満開。おねえ言葉のマイケル・ケインがぐっと映画を引き締めてた。内容的にはたいしたことないんだけど、見たあとスカッとするから、元気になりたい時にお勧め。 7点(2003-05-10 23:01:51) |
14. マジェスティック(2001)
ショーシャンク、グリーンマイルに続くダボラン監督作品というので大いに期待して見たけど、前2作より小粒だった。赤狩り時代を背景にしたハートウォーミングなメルヘン佳作といったところ。ジムがまじめに演じてます。 6点(2003-04-11 21:01:04) |