1. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 ローグさんのあまりの聖人君子っぷりに涙が出てくる。普通気難しくって癇癪持ちでしかも王族なんて扱いにくい患者、どんな医者でも関わり持ちたくないだろう。なのに彼はすべてを受け入れるかのような優しい笑顔で治療を快諾する。金のためでも名誉のためでもなく、戦争から帰ってきて精神を病んでしまった兵士たちを救いたかったという最初の志を今も忘れていないからだ。自分の仕事に対するその真摯な姿勢には頭が下がるし、好感が持てる。 もうひとつ、彼の人柄がよく描かれているのが道端で喧嘩別れする場面。出自に関する問題はとてもデリケートな上に自分自身に何の責任もないのだから、そこを攻撃するのはルール違反だろう。キレて殴りかかったって許されると私は思う。なのに彼はそのことに関して怒ったり悲しんだりするそぶりを見せず、自宅に帰って奥さんに漏らしたのは、ただ自分の力不足を嘆く言葉のみ。自分がどれだけ侮辱されようとも、まず相手のことが先に立つ。そんな彼だからこそ、王様は照れ隠しを言いながらも治療を再開するために戻ってきたのではないだろうか(ここでもローグさんは嫌味のひとつも言わず、冒頭と同じ微笑で王様を受け入れた)。ライオネルの望む「対等な立場」をバーティが受け入れ、二人が心をひとつにするこのシーンはグッと来るものがあった。 だからこそ、演説後に二人が「ローグ」「陛下」と呼び合うシーンには悲しくなった。ここのレビューによれば、このシーンは「吃音に打ち勝って演説を成功させたジョージ6世が、名実ともに王となったこと」を表しているらしいけど、私には力を合わせて障害を乗り越えた二人の友情も、身分の差という壁を乗り越えることができなかったと言っているようにしか見えなかった。ジョージ6世が国民に賞賛され、家族との絆を取り戻し、ローグの貢献に対して勲章を与えてハッピーエンド…となっても何か釈然としないものが残ったのはそのせいだったと思う。 バーティは障害を乗り越えて王となり、その演説で戦時中の国民たちの心を支える英雄となった。それに対し、英国で演劇の舞台に再び立つという夢も叶わず、友人は雲の上の存在となり、豪州人というよそ者としてこれからも生きていかなければならないライオネルは、この物語で一体何を手に入れたというのだろう? [DVD(字幕)] 7点(2011-09-19 17:11:42) |
2. アナライズ・ミー
腹を抱えて笑いました。ジャイアン並みの唯我独尊っぷりが痛快です。≪追伸≫10点つけたの俺だけ?僕はこの映画すごく好きです。「月イチで観ろ」って言われても苦になりません。10点つけてますから。だいたいこんな愛のある・・・なんて言ったらいいんでしょう・・・社会的に迷惑な方々、日本映画じゃまず描けないと思います。たけしでも無理だと思います。・・・最後には血まみれになるから。このコミカルさ、社会の暗部ですらも笑い飛ばしてしまおうというカラッとした陽気さがハリウッド映画の最大のウリだと思います。 稚拙な文章で本当申し訳ありません。しかしもう一度言います。僕はこの映画すごく好きです。「笑いたい!」という方、ぜひ観て観て下さい。・・・お伝えできたでしょうか。 10点(2004-07-07 21:48:37) |
3. 裸足の1500マイル
《ネタバレ》 実話じゃ批判のしようがないよ、と思いつつ何とかがんばってみようと思います。確かにすごい話だと思いますが、映画としてみるとなんかよくある話だし、だらだらと時間が流れていくようで退屈でした。ただ救われた点があるとするなら、脱走後に会うさまざまな人々(特に白人の方々)。「文明化=正義」と信じて疑わない政府の政策を、どう思っているのか明確な意見は語られてなかったのですが、少女達に近道を教えたり保護してあげたりと、好意的な目を持ってる人が多くてなんかほっとしました。「(自分らと同じ)白人の血が流れているから」あるいは「(自分らと同じ)アボリジニの血が流れているから」って理由で彼らがそうしていたのであれば、この二つの人種の距離はこの先どこまで行っても埋まらないと思いますが・・・。 4点(2004-06-26 15:34:13) |
4. シャイン
ここ一番のところでラフマニノフを選曲するあたり、父親の呪縛から逃れられてなかったんだろうなぁ。そして父親が迎えにきた時に拒絶したのも、デイヴィットの中じゃ父親との戦いは終わってなかったんだろう。「親心知らず」な立場として言わせてもらえれば、もっとのびのび育ててやりゃいいのにって思った。 6点(2004-01-07 15:10:17) |
5. マジェスティック(2001)
ジム・キャリーのシリアスな演技に、個人的に違和感を覚えた。内容もそれほど。 4点(2003-03-09 16:42:40) |
6. ムーラン・ルージュ(2001)
ユアン・マクレガーが凄いとのことで、ミュージカル嫌いだけど見てみました。結果、ミュージカルもいいなと思いました。映像も凄かったけど、彼(彼ら)の歌声が想像以上の迫力でした。でも、シナリオはありきたりかなぁと思いました。ので、ユアンに3点、ミュージカルのよさに気づかせてくれたこの映画自体に3点です。 5点(2003-02-16 01:51:50) |
7. 戦場のメリークリスマス
うーーん・・・わからん!! 5点(2002-12-14 12:00:19) |
8. ベイブ
牧場主のお爺さんと、あっさりめな牧羊犬大会の演技が良かった。でもあのじいさんって悪役やってるときのほうが良い演技すると思う。 8点(2002-11-02 15:38:29) |