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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2594
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1.  チョコレート・ファイター
数年前に観た「マッハ!!!!!!!!」は、あまりに覚えづらいタイ人監督の名前と、「体を張る」ということの本当の意味を伴ったアクションを強烈に印象づけた映画だった。 ただし、主人公を演じたトニー・ジャーというアクション俳優のパフォーマンスがあまりに超絶過ぎるのに対して、ストーリーは陳腐なので、もはや一流アスリートの超人芸を映し出した記録映像を延々と見せられているようで、映画としてのカタルシスを得ることが出来なかった。  「マッハ!!!!!!!!」はそういった形で、とても勿体ないと思えた映画だったが、今作は数年かけて育て上げた天才少女ジージャー・ヤーニン(井上真央似)を主人公に配し、足りなかった映画的カタルシスを備えた“タイ産”美少女アクションに仕上がっている。  ストーリー的に嘲笑を抑えきれない部分はやはり多い。色々な意味で、決して“良質”な映画とは言い難い。  ストーリーテリングが必要以上にシリアスなのに、諸々の場面設定はチープだし、キャラクターの行動の整合性も欠けている。 そもそもがこの手のジャンル映画としては、あまりに話が暗過ぎるし、特に序盤の鬱積感は観ていて辛ささえ感じる。  でも、そういう諸々の粗や鬱積を“助走”として、少女の体そのものから文字通り「解放」されるアクションがもの凄い。 エンディングで映し出される「NGシーン」もとい「事故映像」が伝えるままに、描かれるアクションは痛々しいまでにリアルで半端ない。それが、今回は「記録映像」に留まっていない。 ブルース・リーをはじめ、ジャッキー・チェン、ワイヤーアクション、チャンバラに至るまで、あらゆる格闘アクションに尊敬とオマージュを捧げたアクションが、映画の中で「進化」し、“ジージャー”という新星の唯一無二のオリジナルアクションへと「昇華」していく。その進化の過程に対して、何よりもカタルシスを覚えた。  繰り返しになるが、ストーリーはお世辞にも褒められたものではなく、極めて陳腐だと言わざるを得ない。 ただし、DVDを観終わった深夜のリビングで、思わず「フォワーーッ」と発しながらハイキックをしてしまった。 もちろん“ジージャー”のそれと比べると、「ハイキック」と呼べるほど自分の足は上がっていなかったけれど、映画を観終わってそういう反射的な行動を引き起こさせる、これを「本物のアクション」と言わずして何と言う?
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-27 00:48:57)
2.  地球で最後のふたり
正直、“足りないもの”は非常に多い映画だ。そのことがストーリーを展開していく上で、分かりにくさにつながる部分は確かにあり、曖昧な空気感が退屈に感じることも無いとは言えない。でも同時にその物足りなさが、なんだか心地よかったりする。日本人の男とタイ人の女の“片言の対話”が不思議だけれど、とても純粋な人と人との交わりに見えてくる。この監督の前作「シックスティナイン」の印象が強いので、日本ヤクザの登場による抑揚の強い展開を期待したところはあるが、期待を裏切り、美しい映像によってあくまで淡々と終始する映画世界は、洗練された世界の果てを想像させる。
7点(2004-11-06 18:22:23)
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