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Qfwfqさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 170
性別 男性
年齢 43歳
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1.  キングス&クイーン
ムーンリバーの調べに乗って、ゆったりした色調のパリの街並みが流れる。何だかいい感じである。というかちょっと泣ける。カメラは一台のタクシーに近づき、タクシーはそのままゆっくりと停車する。ドアが開き、お約束といわんばかりに車内からスッと出てくる女性の足を、そして顔を捉える・・・ここで「あき竹城」というキーワードが不意に出てしまうと、その後の約150分は大変だろう。というのもこの映画は、あき竹・・・もといエマニュエル・ドゥヴォスという女優の存在に賭けたところが非常に大きく、この、一度見たら忘れられない女優にどう接するかは結構重要なポイントであるような気がするからで、というのも自分はヒッチコックの「めまい」は非常に好きなのだが、どうもキム・ノヴァクが苦手で、なんだかとても損をしている感じがするのである。まあそれはそれとして、この映画はかなり良く出来ており、その面白さは保証できる。一発の忘れがたいショットとか、緊張感の持続を強いるような強度があるわけではないが、登場人物の一人一人のバックグラウンドを緻密に構成し、それらを適切な場所へ配置させることで、とんでもなく複雑な関係を生じさせる。まさに人間ドラマの坩堝。しかし、それだけでは説明できない歪みがさらにあるようにも思う。それは、この映画が方法として非常に意識された映画であり、その根底としてアメリカ映画という偉大な方法が乗っかってるからかもしれない。そしてそれを、自然発生というより自然発生の人工による再現で、普通の映画として偽装しているというか、要するに凄く複雑なロジックがこの監督の頭の中には蠢いている様に感じられ、もっとシンプルにしちゃえばいいのに、と思うのだが。
[映画館(字幕)] 8点(2006-08-07 20:44:17)(良:2票)
2.  霧の中の風景
完璧。もう一度言っちゃおう。完璧。映像も音楽もストーリーも、とにかく全てが。個人的にはいろんな意味でぶっ飛んでるギリシャ現代史三部作とか「アレクサンダー大王」のほうがアンゲロプロスの人間性を感じられて好きだが、「霧の中の風景」はかなり特別な存在だ。これの前の作品は「蜂の旅人」という非常にパーソナルな映画で、この映画からは老いを疲れるぐらいに感じたのに、数年後の次回作がこれだ。一体何があったのだろう。時空をまたぐ歴史語りに疲弊して旅に出た老人が、沈黙の詩人になって帰ってきた事は確かだ。ちなみにこれ以降は国境線上の夢遊病者になる。「霧の中・・・」に関しては色々と書きたい事があるが、一番重要と思われるのは、アンゲロプロスもまたこの二人の子どもたちのように原郷を探していたのだろうということだ。そしてこれが一つの答え、なのかどうかはわからない。というのもあそこがその場所なのだとしたら、それはこの世にはない場所だから。それは昔はあったはずだが今ではすでになくなってしまった場所とも言える。だから正確には探しあてたというよりも元の場所に戻ったというべきか。フェリーニには「アマルコルド」という原郷があり、タルコフスキーには「ノスタルジア」という失った原郷がある。そしてアンゲロプロスは「霧の中の風景」についに帰ることが出来た。ただし、これ以降彼の作品を包む霧はそんなに優しくはない。「ユリシーズの瞳」はまさにそれを象徴する。苦しい映像体験になると思うが、これもぜひ鑑賞していただきたい。彼特有の「あえて見せない」演出は曇天の鉛空だからこそ発揮するという事がよくわかるはず。
[映画館(字幕)] 9点(2005-02-24 14:17:48)(良:1票)
3.  気狂いピエロ
ゴダールをこの映画で初めて知った。借りてみようと思った動機は変わったタイトルとジャン・ポール・ベルモンドの青塗りの顔のパッケージ。何も知らずに見たため苦労し、また驚きもした。大量の引用されたテキストをサッと流すスピード。文字はこの映画ではヴィジュアルであり、文学臭や哲学臭がしない。というか自分がそれを拒否したからかもしれない。それよりもリズムという要素が強いと思った。2人の主人公と一緒に拍をとり続ければ、海と溶け合う太陽の見え方はきっと変わると思う。
[映画館(字幕)] 9点(2004-06-29 23:26:15)
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