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プロフィール
コメント数 2398
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
一週間・一日・一時間という登場人物三人の時間軸をラストに集約させるという戦争映画では観たことがないストーリーテリングが、いかにもクリストファー・ノーランらしくて斬新でもあります。空や海上の天気は晴れているのにダンケルク海岸は悪天候気味なのは可笑しいなんて、ピント外れのツッコミを入れていた自分でした。ダンケルク撤退の映画というと、自分にはどうしてもジャン=ポール・ベルモンドの『ダンケルク』が刷り込まれているんです。ノーラン版『ダンケルク』のファースト・シーン、ドイツ軍が撒いたビラを拾うところは、完全に1964年版のファースト・シーンへのオマージュになっています。あの映画はフランス軍側の視点で描かれ厭戦感に満ちていました。でも若いと言ってもノーランもやっぱり英国人でして、救助に向かう側の「戦いはこれからが本番だ」というジョンブル魂を前面に押し出しています。考えようによっては、この映画はマイケル・ベイの『パール・ハーバー』みたいな過剰なヒロイズムで撮るという手もあったわけですが、まあ知的なノーランがそんなバカなことする訳もないですけどね。ラスト、やれることはすべてやり尽くして海岸に着陸して捕虜になるトム・ハーディの不屈の面構え、これこそ英国人という感じでした。 戦闘シーンでは、とにかくノーランのスピットファイア愛が凄かったというのが感想です。今までの彼の作風とは違い、CGを使わず実写に拘るという姿勢でしたが、これも良し悪しでしたね。海軍の軍艦になるとさすがに大戦時の実物を撮影に使うのは不可能で、登場する艦艇はもろ現代の軍艦です。せめてこういうところにはCGを使って、第二次大戦の駆逐艦を再現した方が良かったんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2018-03-03 22:04:32)(良:1票)
2.  ダリオ・アルジェントのドラキュラ 《ネタバレ》 
昨今の有名な映画作家の間では3D映画を撮ることがトレンドですが、ダリオ・アルジェントはその題材にオーソドックスなゴシックホラーを選びました、というわけです。 ご存知『吸血鬼ドラキュラ』ですが、ストーリーのアウトラインは原作や過去作とはだいぶ違っています。まず舞台がドラキュラ城の周辺に限定されていて、ロンドンにドラキュラが出現するオリジナルとはだいぶ違いがあります。まあこの辺はバジェットの都合も有ったんでしょうね。トーマス・クレッチマンのドラキュラ伯爵は新しいタイプのドラキュラ像を開拓したいという意図のキャスティングなのかもしれませんが、優雅なのは良いとしても迫力に欠けています。「ドラキュラはいろいろなケダモノに変身できる」という原作の設定は活かして狼やフクロウに変身します、過去作では意外とここはスル―されてきたのでちょっと新鮮かも。昆虫好きのアルジェントらしく蠅などの虫にも変化するのですが、中盤でドラキュラが巨大な○○○○になって襲ってきたのには心底びっくりしてしまいました。いやー、ほんと映像観ていただければ判ると思いますけど、とてつもなくシュールで最初は観てて訳わかりませんでした。 終盤はジョナサン・ハーカーの妻ミラに亡き妻の面影を観てしまったドラキュラの悲恋物語になって来て「ちょっと待てよ」と言いたくなりました。その最期もなぜか狼男みたいに銀の弾丸で撃ち殺されるというのも、なんかアルジェントが勘違いしてるんじゃないかと首を傾げたくなります。正直これじゃコッポラ版の『ドラキュラ』の方がはるかに面白かったと思います、やっぱりアルジェントにはゴシックホラーは似合わないんですよね。 アーシア・アルジェントも久々のアルジェント映画出演でしたが、ムダ脱ぎさせられるは悲惨な殺され方するはで、アルジェントお得意の娘いじめは健在でした(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-12-18 20:47:59)
3.  ターミネーター2 《ネタバレ》 
CG映像の底力を見せつけてくれ、現在に続くCG全盛時代を切り開いてくれました。もちろんT-1000型のリキッド・メタルの質感などの映像は今の眼で見ても全然見劣りしないけど、ゲーセンにあるゲームマシンやコンピューター・ディスプレイなどを見るとさすがに20年前の映画なんだなと実感させられます(そりゃまだウィンドウズ95すら登場してなかった頃ですからね)。そう考えると、この映画が見せてくれた映像がどれだけ時代を先取りしていたかが判るというものです。ターミネーターというストーリーは、元はと言えばキャメロンが観た悪夢がネタなんで、本作で彼は自分の熱い思いをすべてぶつけて完結させたはずなんですが、まさかまだ続編が撮られるとは計算外だったでしょうね(そのせいか、もう製作には携わっていません)。 ジェームズ・キャメロンの力量がピークに達しようとしていた時期なのでもう勢いで観客を魅了しちゃいますが、タイムトラベルに関してはけっこうボロが出ていることは確かです。どうもキャメロンは、現在タイムトラベルを考えるにあたって常識になっているパラレル・ワールド理論を端から無視しちゃっているのが苦しいところです。この映画で描かれる世界がパラレル・ワールドでないならば、ラストでT-800型の残骸とチップが溶鉱炉の中で蒸発した瞬間に未来が変わってシュワちゃんは製造されなかった事になり、その場でパッと消えてなくなるはずなんですがね。まあそれじゃあの号泣のラストが台無しになっちゃうので、あの展開で正解なんです。 この映画でのシュワちゃんは一世一代の男泣き演技です。“I’ll be back”などシュワちゃんのセリフは決めゼリフだらけですが、まさか“Trust me!”がアメリカ大統領と会談したとき某国首相に使われるとは思いもしなかったでしょうね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-05 18:34:48)(良:1票)
4.  ダンケルク(1964) 《ネタバレ》 
原題は『ズイドコートの週末』。戦前は海水浴客で賑わっていたダンケルク近郊の海岸に、英仏の敗残兵たちが押し込められてしまったわけです。彼らにはもうフランスでの戦争は終わった様なもので、ドイツ軍の砲爆撃にさらされながらただ救出されるのを待つだけの状態。イギリス兵たちにはまだ帰国出来るかもしれないという希望があるけど、フランス兵にとっては船に乗れてもそれは故国との永遠の別れになるかも知れないという絶望的な状況でもある。このフランス兵がまたおっさんばっかりで若者がベルモンドぐらいしか出てきません。第一次世界大戦で大量の戦死者をだして出生率が著しく下がった当時のフランス軍の状況が判ります。後にも先にも、ダンケルク撤退戦をフランスの視点から描いた映画は本作だけなので貴重です。むかしは仲が悪くて戦争ばかりしていた英仏人の微妙な気質の違いも良く判ります。 紅一点のC・スパークの魅力を満喫できるのは特筆ものです。顔のパーツが大きいところは、今の女優で言うとA・ハサウェイみたいな感じでしょうか。死に行くベルモンドの眼に、スパークがスーツ・ケースを持って遥か彼方から歩いてくるのが映るラストシーンには、ほんと胸が突かれます。
[映画館(字幕)] 7点(2013-02-02 22:55:36)
5.  魂のジュリエッタ 《ネタバレ》 
ジュリエッタ・マッシーナの顔を観ているとなんか誰かに似ている様な気がしてきて、そう、山東昭子にそっくりじゃないですか(笑)。そんな歳がばれる与太話は別にして、彼女には不思議なオーラがただよってました。この後20年後の『ジンジャーとフレッド』まで実質映画出演がないなんて、この人フェリーニと結婚しなかったらもっと他の監督と仕事をして錚々たる大女優になっていたかもしれないと思えて残念です。巨女フェチのフェリーニが小柄なジュリエッタを女房にしたのもまた不思議ですが。 この映画は言ってみればユング式精神分析の啓蒙映画みたいなもので、祖父が乗る飛行機や籠を使って出入りする樹上の部屋など、心理学的には判りやすいメタファーが多いのでちょっと拍子抜けするところもありました。フェリーニにとってまだ二作目のカラー作品ですので、セットや帽子を強調した衣装の色使いは今観ても斬新です。モノクロ作品時代が長かったと言う共通点があるせいか、フェリーニと黒澤明はカラー映像に対する感覚が似ている様な気がします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-08 00:29:04)
6.  ダントン 《ネタバレ》 
フランス革命史はナポレオンが執政になるまでがゴチャゴチャしていて面白い。フランス革命のこの時期に起こったことは、20世紀に発生した幾つもの革命でも予言された様に繰りかえされていることは注目に値します。 このアンジェイ・ワイダの映画はロベスピエールとダントンの確執とダントンの失脚と処刑までを重苦しくもピリピリとした緊張感で引っ張る映像に圧倒されます。まるでリゲティを使った様な不安感をあおる音楽は、あたかも政治の激動に苦しめられる民衆の呪詛の様にも聞こえます。製作当時のポーランド事情からして、ダントンが『連帯』のワレサ議長、ロベスピエールはヤルゼルスキ将軍を暗喩していることは想像できます。ただこの映画は題名にも関わらずダントンよりもロベスピエールの描写の方に比重が重い様な感じで、彼を従来よりも人間的に見せているところが興味深い。「革命はサトゥルヌスに似て次々と我が子を喰らう」、これはダントンが裁判で放った文句ですが、歴史に残る名言です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-11-25 00:43:12)
7.  大列車作戦 《ネタバレ》 
ジョン・フランケンハイマーが脂が乗った時期に撮った隠れた傑作です。この作品の影の主役はフランス国鉄の全面協力によって実現した蒸気機関車のアクションで、実物の機関車が衝突したり脱線したり、迫真のカメラワークもありすごい迫力です。また劇中何度も見られる空襲シーンも迫力ある映像で、特に操車場爆撃のシークエンスは空撮も交えた大掛かりな撮影で出色の出来です。この映画は機関車の修理やレールの交換など、メカニカルなシーンを丁寧に撮っているので物語にリアル感を与えています。バート・ランカスターはサーカス芸人の経歴を持っていたそうで、この映画でも塀を乗り越えたり階段から飛び降りたりする普通のアクションシーンでも身のこなしが軽やかで、観ていてほれぼれさせられました(最もそれが鉄道員らしくないとも言えるのですが)。
[DVD(字幕)] 8点(2009-09-12 22:52:08)(良:2票)
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