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1.  ファーザー 《ネタバレ》 
2021年のオスカー。逝ってしまったチャドウィック・ボーズマンの文字どおり「命を賭けた熱演」に男優賞をと思っていた自分は、アンソニー・ホプキンスの受賞にがっかりしたものでしたが、この作品を見れば・・・これは納得せざるをえない。昨年のローマ法王役もすごかったが、これは別格というか、「上手い」を通り越して「怖い」の領域に達している。人間が人間らしさを失う過程というのは、いくらでもデフォルメできるものであるけれども、これだけ「正常」とシームレスに「異常」が姿をあらわす過程を描いた作品は、ほかにはなかったのではないか。そして、ついヒューマンドラマとして描いてしまいそうな題材を、サスペンス風味たっぷりに緊張感溢れる脚本と演出で仕上げた監督の手腕にも脱帽。しかもこの監督が自分よりも年下だなんて、その「人間」に対する深い洞察には唸るばかり。「認知症を主観的に描く」という実験的な試みは見事に成功していると思います。100分に満たず、舞台もほぼアパートの部屋、登場人物も数名のミニマムな設定で、人間が(肉体的な意味というよりも精神的な意味で)その人生の終盤を迎えることを描ききった傑作です。いやあ、素晴らしかった。
[インターネット(字幕)] 9点(2021-11-27 09:56:18)(良:4票)
2.  淵に立つ 《ネタバレ》 
ドスンと魂に来る映画。冒頭の全く会話のない鈴岡夫婦の様子から不穏な空気が立ちこめ、淺野忠信演じる八坂の登場による不穏さのなかの異物感が居心地の悪さを増幅させる。正直、このまま2時間は辛いなと思わせた渓谷のシーンあたりから物語が急加速し、なんと映画の中盤でいきなりのクライマックス。え、その後どうなるの?と思った後半、思いも寄らない方向に二転三転・・・。いやー、久々に予測できない、スリリングな映画体験でした。この映画、実質的な「主役」は鈴岡夫婦で、中盤以降に俊雄が言うように「はじめて夫婦になった」と言える。その媒介になったのが八坂の登場と退場であり、娘の変貌なのでしょう。過去に何があったか?とか大賀演じる息子の真意は?などサスペンス部分は放置しつつも、とにかく意味深なメタファーに溢れているので、いろいろな「読み方」ができる作品なのは間違いない。個人的には、アクロバティックな素材をもとに「夫婦」という他者がつくりだす関係性を描いた作品なんだと思ったら、なんとも示唆に富んだ作品に見えてきました。血のつながりも(本作でいえば信仰という)思想のつながりもない二人が共同生活を行うことの不気味さ、そのなかで八坂を媒介に一瞬つくられた連帯、でもその連帯のバランスを崩す新たな他者の登場・・・夫婦って怖くて、不気味で、不思議なもの。あのラスト、明らかに息を吹き返したのは章江、最後まで俊雄が助けようとしたのは蛍だった。ここに、夫婦という関係性の闇の奥を見たような気がしました。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-03-27 10:08:13)
3.  フォーリング・ダウン
マイケル・ダグラス扮する<D-Fence>は、国防産業を失業中の<白シャツにタイ>の白人。なまりのある英語でソーダ1本の値段にも細かい韓国人店主、<ギャングランド>のメキシコ人の若者、同性愛嫌いでマスキュリンなネオナチ男、フレンドリーなくせに規則にがんじがらめなファーストフード店主。もう何から何まで、当時(暴動前夜)のLAのアメリカ白人が抱えていたいらだちやストレスを(ステレオタイプ的な誇張も含めて)象徴してるんですね。いまとなってみれば、この反動が10年後のアメリカを覆い尽くしているともいえるようにも思います。そう考えてみると、主人公の自己中心的で独善的な性格(最後の「私が悪いのか」というセリフは秀逸でした)は、いまのアメリカの姿を映し出しているようにも見えてくる。後半は一転して家族モノっぽくなってましたが、デュバルが軸となって渋くまとめてくれました。それにしても、ある意味、こんなに「政治的な」映画を、ふつうに娯楽作品として制作・公開してしまうハリウッドもよくわかんないところですなあ。
7点(2004-11-30 15:29:20)(良:1票)
4.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
うーん・・。これは「映画」なんでしょうか? ビデオで見たんですが、序盤は、10分おきくらいに意識を失って何度も巻き戻して見ました。ただ、後半のライブシーンだけは一見の価値があるかも。そこだけで3点献上します。
3点(2004-03-08 11:12:03)
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