1. ベニスに死す
マーラーも映像美もどれも相俟って最高。マンの原作は結構どうでもいい、とにかくただただ美しい映画。至極の美。美しさは最強だと思う。醜さの上に成り立つ美しさが残酷なのは当然。愚かしい惨めな頭の良いアッシェンバッハが好きで堪らない。 まぁでもその対照的な二人は公平な美という観点からすればまったく同一だという詰まらない真実が胸に突き刺さってきます。 [地上波(字幕)] 10点(2006-11-25 17:11:45) |
2. 焼け石に水
これ大好きです。オゾン作品らしく急に踊り出すし。内容は愛されるものが常に優位に立って覆せない辛さ、心を奪われた時点で自分の世界が死滅する、退廃的な映画。愛ゆえに死ねる人間の繊細なお話。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-02-11 11:24:47) |
3. 幸福(1964)
なんでも当事者って当事者だからこそって盲点があって。客観的に見れば空恐ろしいのが日常の幸せ。とても色調が綺麗で、美しい映画。残酷でどろどろしていて汚い話なのに不思議。モーツァルトもいいです、音の空しさ、悲しさ、そして美しさがこの映画に合致しています。 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-23 06:57:45) |
4. テス
苺のシーンが好き。美貌が産んだ悲劇。 [地上波(字幕)] 8点(2006-11-20 23:54:08) |
5. 愛のコリーダ
《ネタバレ》 最終的に愛する者の命を奪うのはある種の美学としては成り立つと思う。ですがそれは犯罪。でも単純に美しいかそうでないかを考える時、平和な恋人達もこちらもどちらも同様に美しいと感じる。これは本来ならただのラブストーリー。ただ赤いビデオはちょっと借りるの恥ずかしい。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-11-20 23:46:13) |
6. クリミナル・ラヴァーズ
オゾンらしいです。血なまぐさくて童話風乙女チック。全体的な展開としてはめちゃくちゃですが。 [映画館(字幕)] 8点(2006-11-19 14:05:00) |
7. キャンディ(1968)
エヴァ・オーリン大好き。出演陣が隠れ豪華、内容はエロどたばた劇の禁断オチ。エヴァオーリンに8点 [地上波(字幕)] 8点(2006-11-19 13:45:29) |
8. 8人の女たち
エマニュエル・ベアール可愛いなぁ。この監督の女性の撮り方は変わっていて面白い。女性の魅力を皮肉って画面に映し出すというか。独特の感性をしてると思う。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-05 18:26:16) |
9. ドリーマーズ
ディカプリオに似てるよね。彼。かわいいよ。あと、あのお姉さんもかわいい。まさに夢みたいな世界。終わり方も、いいと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 15:02:08) |
10. スイミング・プール
《ネタバレ》 どこかで読んだか聞いたような、ありそうな話なのに、奇抜に、オゾン風味に仕上げる監督の力量に拍手。どんなに工夫を凝らして奇妙奇天烈な作品を作っても新しくない映画や物語って本当多いので。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-31 14:42:55) |
11. バリー・リンドン
動く絵画。登場人物の演技よりも、景色が綺麗で目を奪われる。3時間は長いが、印象的なシーンが多く、何かがあとに残る。無常感。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-27 18:22:35) |
12. 太陽と月に背いて
この頃のディカプリオが一番いいんじゃないかな。何気に大好きな映画。二人に焦点を当て過ぎていると言われているけどそれで良いと思う。注文付けるのなら年老いたランボー描写いらない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-15 20:46:13) |
13. サラ、いつわりの祈り
《ネタバレ》 当時リロイが好きで期待して見ました。原作をかなり端折っているものの、勢いよくまとめられていて素直に面白かった。出演陣もマイクピット、マリリンマンソン、Jロビンソン、ウィノナ等楽しめる。アーシアのイタリア訛りもドイツ訛りの代わりで丁度良いし。ただ肝心のリロイがすべて嘘だったという今となってはなんとな~く空しい作品。 [映画館(字幕)] 7点(2006-11-25 16:53:54) |
14. ブラウン・バニー
クロエもギャロも好き。この作品はとても脆い、男性が作ったとは思えないほど。これはラリークラーク(好き)フィルム系のポルノもどきじゃない。男の人は本当に弱いのだなぁと憐れになる。心を曝け出して女性に完全に屈服している恥ずかしい映画。虚勢を張った男性が見るにはかなり勇気が要るのでは。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-25 16:02:55) |
15. ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
人を愛するって大変だなぁと思った。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-20 23:48:55) |
16. ホームドラマ
異端作品としてはありがち。でもこの淡々と異常者を運ぶ奇妙な雰囲気はオゾン独特だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-19 14:07:11) |
17. ピアニスト
《ネタバレ》 原作イエリネクのドイツ語が難解で腹が立った大学の授業で見ました。授業で扱うような映画じゃないって。筆おろし狙いの美青年ピアニストと母親との確執で心に闇を抱える中年女ピアノ教師の複雑な絡み合い。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-19 13:51:47) |
18. BULLY ブリー
《ネタバレ》 皆でいじめっ子を殺す話。あまりに臨場感溢れる殺害場面だけでお腹いっぱい。無知な人間って怖いというか人間って無知なんだなって気づいたところからしか、全て踏み出せないって思い出す。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-19 13:29:44) |
19. ミミ
《ネタバレ》 性的対象とされる幼い少女の悲痛な話。ジメジメしてるはずなのに虚無的だからか、陰険さがなくて乾いた印象の作品。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-19 13:25:16) |
20. カルネ
《ネタバレ》 最後の最後までとにかくペシミズムと憤怒に満ち溢れていて、胃に来ます、独白長過ぎ。警告場面もわざとらしすぎて苛つくし。孤独な父親に抱かれる娘、そこで最終的にうまく昇華されるかどうかは見る人による。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-19 13:23:00) |