41. 地下鉄のザジ
こういうのをフレンチ・コメディと言うんですか?素面で見るにはきついです。ガブリエル伯父さんがイケメン扱いなのはギャグなんでしょうか。最後まで笑いのツボがつかめずに疲れる映画でした。高所恐怖症の人には結構なスリラー映画なのでご注意。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-04 12:40:10) |
42. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 戦場で死んだと思った愛する人が、生きていた。しかもそれなりに幸せにやっていると分かった。そこに喜びはないのだろうか。相手の生存よりも心変わりを嘆くヒロインの激情っぷりに、もはや感情移入できない自分が意外だった。そもそも出会いからわずか数日で「もう私たちは離れられない!」と性急に盛り上がったと思えばあっという間に別れた二人。そこには心の絆よりも若さ故の愛欲しかなかったように思えた。さらに戦争という悲劇を経てもなお、ひたすら自分本位の愛情を求めていただけのヒロインの成長のなさに、反戦への思いも吹き飛んでしまいそうだった。そんなわけでエンディングでは涙よりも納得感が勝った。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-01 23:01:29) |
43. 殯の森
これを観た現在私は30代後半で、まさにいい年したおばちゃんなのだが、実は肉親やごく身近で親しい人間の死をいまだ経験していない。つまり、この映画を正当に評価できる人間としては相当に若輩者なのだと思う。特に後半からラストにかけて、まだ見たくないものを無理矢理見せられているような息苦しさが伴い、いずれは直視しなくてはならないことと知りながら、自分にまだその度量が無いことを思い知らされるきつい作品だった。多分、社会的な評価を知らなければ最後まで鑑賞できずに途中でリタイアしたと思う。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-04-05 01:38:40) |
44. 星降る夜のリストランテ
《ネタバレ》 ファニー・アルダンみたいな女主人がやってるイタリアン・レストランだなんて、それだけで魅力的。小さいけれど、おいしくて安くて気持ちよく過ごせるお店、という雰囲気だけでお腹一杯になれる気がする。そんなお気に入りの店に集う客達のそれぞれの事情を垣間見る、という洒落た趣向が良い。それぞれのエピソードは小粒ながら面白かった。ただしその客の1群としてのステレオタイプな日本人の描かれ方に閉口。見るに耐えなくてうんざりしていたのに、その日本人(といいつつ韓国語らしき言葉をしゃべっていたが・・)の子どもをラストに登場させ、せっかくのいい気分が台無しになった。もっとしっとりした、あるいは粋なエンディングにしてほしかった・・。 5点(2004-11-04 10:21:15) |
45. 藍色夏恋
眉前ショートで愛想のないグイ・ルンメイに「キスしたい?」って言われてもなぁ・・それで喜んでいる体育教師がマニアックな好みの男に思えてしまった。チェン・ボーリンは最後まで爽やかだったが、どうしてもお似合いのカップルには見えなかくて、キスシーンなんてむしろ「さぶ」の世界のような絵に見えてしまって「えー、そんなにこの娘がいいかー??」と最後まで疑問だった。ラストは甘酸っぱくて青春映画の王道をいってる感じがよかった。 5点(2004-10-26 12:54:46) |
46. 小さな中国のお針子
中国映画と思いきやフランス映画というところに惹かれて観たら、確かに中国では決して作られることが無いであろう内容がテーマになったなかなか奥深いストーリーだった。ヴァイオリンの音色に驚きつつウットリと耳を傾ける農民達の姿は彼らのカルチャーショックを表現するのにとても美しい演出だと思った。やや西洋文化礼賛ぶりに無理があると思ったが、文革という特殊な歴史背景が興味深く、中国の現代史をちょっと勉強してみようという気になった。ラブストーリーとしては男の身勝手さに翻弄される女の姿が切なくてつらかった。 5点(2004-10-09 12:40:14) |
47. シェフと素顔と、おいしい時間
出発便のトラブルで航空会社の用意したホテルで一晩を過ごしたことがあるが、スケジュールは気になるし、急に招集されたり開放されたりで気が休まらなかった。あの時のイライラを思い出した。そんなシチュエーションでも大人の恋愛が成立するおフランスの粋はさすがである。単純なストーリーなのでこの時間の短さががちょうどよかった。 5点(2004-10-08 12:18:06) |
48. エール!
《ネタバレ》 フランスの一般家庭はここまでオープンなのか、フランス人にとってもこの家族のあけすけ手話は笑うところなのか、ちょっと知りたくなる。ヒロインの心身ともに健全な感じはとても好感が持てるが、声量はあるが特に歌がうまいとは思えなかった点がちょっと残念だった。手話しつつ歌、というお約束の涙シーンではやっぱり泣いてしまったけれど。それ以上に相方の男子が全く魅力なしでつまらなかった。別に歌が上手いわけでもないし、どこがいいんだか。 [映画館(字幕)] 4点(2016-03-28 01:00:24) |
49. ベルヴィル・ランデブー
《ネタバレ》 このキャラクターデザインは相当好みが分かれると思う。残念ながら私はダメだった方。音楽とそれに関連したシーンはいずれも素晴らしかったし、世界観も悪くない。ただただ、絵が苦手… [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-12-07 10:04:26) |
50. シルク(2007)
《ネタバレ》 外国映画だけれど、日本の役者さん達がとても良かった。はるばる最果ての国まで・・のはずが妙に簡単に日本に行き着いてしまう。しかも何度も。外国人が抱きがちな日本へのなんじゃそりゃ的な幻想はチラチラ感じなくもなかったが、「ナイナイ!」と斬り捨てるほどでは無かったかと。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-18 16:25:59) |
51. TAXI NY
オリジナル未視聴。ベッソンはかなり好きな方だがこれはイマイチだった。こういう優男系の白人ダメ男になんら魅力を感じないので寒々しい気がした。大好きなクイーン・ラティファも全然クールじゃなくて、めっちゃ所帯じみたおばちゃんキャラでややがっかり。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-10-20 11:03:05) |
52. 水の中のつぼみ
《ネタバレ》 ああ女子って面倒くさい。中学生頃のヒリヒリするような女子つきあいを思い出して何となく痛い気分。一番大人ぶってるフロリアーヌが一番ガキだってこと、勘の良い女子にはすぐ分かるはず。この娘が鬱陶しすぎて途中で何度も挫折しかけたが、ミックジャガー似のヒロインの痛みの行く末が気になって最後まで見てしまった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-15 12:28:57)(良:1票) |
53. サイン・オブ・デス
序盤に大風呂敷広げちゃったせいで、エンディングのちいさーくまとめちゃったね感が際だってしまって残念。詩人が予言を告げるような中世っぽい演出は舞台ぽくて面白かった。寒色系に傾いた映像はなかなかスタイリッシュで、嫌いじゃない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-11 14:31:07) |
54. ミスター・ロンリー
《ネタバレ》 哀しきそっくりさん人生は、集団でやってもやっぱり寂しい。大勢の仲間と共にのどかな田舎で自給自足の生活を夢見ても、結局誰もがどこまでも孤独という寒々しい現実がひしひしと伝わる。ネガティブな空気でお腹いっぱいになりかけて少々うんざりしたが、ラストで救いがあってよかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-05-29 13:09:46) |
55. トリコロール/青の愛
藍色がきれい。でも最後まで例の曲が良いとは思えなくて、突然鳴り響く度に気持ちが萎えた。コーラスの歌詞も陳腐すぎてくどい。ビノシュは役柄のイメージにぴったりでよかったが・・。多分もう一度観たら確実に寝ると思う。 4点(2004-10-14 03:20:13) |
56. ファム・ファタール(2002)
バイクに乗ったバンデラスが初代仮面ライダーに見えて仕方がない(^^;) 彼の役は、個人的にもうちょっとナイーブなイメージの俳優をキャスティングしてほしかったです。冒頭の針金衣装にも笑った。スリルもサスペンスもなく、私にとっては小綺麗なコメディ映画でした。 4点(2004-10-08 12:39:53) |
57. ラストタンゴ・イン・パリ
自他共に認めるオジ専なのだが、もし若い頃に彼らのこういうリアルな醜態を見せられたらやっぱり男は若いに限る、となったかも。かと言って自分がおばさんになった今改めて観ても、映像美に酔いしれる以前に、主人公二人のビジュアルのリアルさが何とも残念で気分が萎えてしまった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-19 14:45:04) |
58. ロルナの祈り
ヒロインのロルナの感情の動きに同性として共感できるところがほとんど無く、「あーあ」で始まり「あーあ・・」で終わってしまった。外国映画を観ていると、社会背景も年齢も立場も全く異なるキャラクターであっても、女性が主人公の話ならどこかしら共感したり人間的な魅力を感じられることが多いので、それこそ祈るような気持ちでストーリーを追っていたが、残念ながら最後まで感情移入しきれずに終わった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-03 18:29:56) |
59. ブロークン・イングリッシュ
外国人の友達が絶賛していたので期待しすぎてしまったか。アメリカ人がフランス映画の雰囲気を出したくて頑張ったらこうなっちゃいました、という中途半端な印象。盛り上がりどころがどこなのかよく分からなくてイライラした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-04-18 16:40:29) |
60. 息子の部屋
喪失感が伝わるはずのところで肩すかしされたり、文化の違いなのかあまりにも淡々としすぎていて感情移入しどころがなかった。ドキュメンタリー風の抑えた演出が味なのかも知れないが、正直乗り切れなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-10-20 12:46:15) |