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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2017
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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121.  ラウンド・ミッドナイト 《ネタバレ》 
作中で語られる、天才について。“毎晩創造することは、出来上がったものは美しくとも、その作業は死ぬほど苦しい”。ひとりの天才プレーヤーの孤独を、物語をあえて作ったりせず、そこにぽん、とあるだけのように描きます。彼を信奉するイラストレーターはそれこそ献身的に支えるのだけど、“天才”の孤高の領域を分かち合うことは不可能でした。家族が集まっての少女の誕生祝いの席で、全く身の置き所を感じられないデイル。そりゃそうでしょうね。アーティストと、社会に順応した幸福感というものは何光年も隔たりがあるものです。孤独を描いてはいても、朴訥と話すデイル役のD・ゴードンは悲壮感が少なく、担ぎ込まれた先の病院で医者を相手に「心のお悩み相談」と丸め込んでうまいこと出てきたり、とどこかユーモラスで素敵な人でした。時折挿まれる海岸や少女と歩くパリの道など映像も美しく、もちろんサックスの音は絹のように滑らか。滑らかすぎて若干眠たくはなりますが。
[映画館(字幕)] 7点(2012-06-03 02:00:14)
122.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
難解なことで有名な原作に近づく気はなく、もちろんタイトルの意味もさっぱりだけど、映画が見せる世界観に圧倒された印象のある作品。陰気で暗い雰囲気が中世の暗黒っぷりをあますことなく伝えてくる。魔女にせむし男。人を拒絶するかのように石壁はひんやりと冷たくスペインの冬は荒涼として寒々しい。禁じられた蔵書庫は迷宮のようでおどろおどろしい舞台効果満点。死体も期待に応えて(?)グロい。謎解きに加えてキリスト教の宗派争いにも巻き込まれるS・コネリーが毅然としているうえに渋い。陰気パワーに負けない存在感。だけどもあの彼女、食べ物にも事欠く下層民の女があんなに肉付きの良いプロポーションなのはヘンだよなあ。我ながら「そこ?!」とは思うけど気になったので記しとく。
[映画館(字幕)] 7点(2012-05-23 00:36:25)
123.  ニュー・シネマ・パラダイス
アルフレッドと幼きトトの友情に心があったまります。映画を観る幸せがあふれ出してきそうな映画館の描写も好き。点数はすべてこの前半に。どうも私は育ちが悪いせいか他人のノスタルジーに引っ張られない性質なので、おっさんが郷愁に浸っているのを見てもぴんと来ないのでした。運動会で小さい子が走ってるとすぐ泣くんですが。
[ビデオ(字幕)] 7点(2012-04-28 17:05:00)
124.  サブウェイ 《ネタバレ》 
ベッソンの感性が良い方に出た一本。ストーリーらしいストーリーは無くてほとんどセンスだけで構築した100分。この頃はまだ低予算の身(たぶん)という謙虚な姿勢もよろしい。パリの地下鉄構内を舞台にした目の付け所がさすがだなあ。広くてまるで迷宮のようで。コンクリ打ちっぱなしの無機質さに突如真っ赤な柱が配してあったり、エレベーターの扉が近未来メタル調に輝いていたり。さすがフランス。センスの厚みが違う。アジャーニ美しいです。出オチ(?)のようなゴージャスなドレス姿似合い過ぎ。そしてこんなにカジュアルの似合わない人を初めて見る。おそらく私服でもブルゾンなんか着ないんだろうな。髪をポニーテールにしたところで、ちぐはぐ感拭えず・・のイザベルでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-08 01:25:48)(笑:1票)
125.  五月のミル 《ネタバレ》 
初見の時よりも年をとって、この映画を味わい深く観ることができるようになった。我ながら驚き。母の葬儀に集まる親戚一同が見せる人間模様、くっついたりばらけたり、お約束の遺産相続でもめたりとまあ生々しい。でも人間てこんなもんでしょ、とルイ・マル監督のメガホン捌きはさくさく軽やか。折りしも共産支持の暴動が勃発、着の身着のまま逃げ出して、ケンカしてボロボロになって帰ってみれば事態は収束、私事の葬儀も無事終えてみんな帰ってゆく。根こそぎ持っていかれたガランとした邸内で、母の面影と踊るミル。空騒ぎのあとの、この余韻の残し方。緑が美しいフランスの田舎の光景と相まって、しみじみと人生を思う。やっぱり映画も本も、出合うのに一番適した年齢ってあるのだなあ。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-21 00:12:53)
126.  エル・スール 《ネタバレ》 
少女の着ている青いセーター。布張りのノート。それらを収めるトランク。小物ひとつひとつをとって見ても上質な、きちんとした佇まい。門へと続く木のアーチ、まっすぐ国境へ伸びる道。カモメの家。光と影に縁取られた室内は胸が締め付けられそうな切ない美しさ。この感性が南の色彩と陽光をどう捉えるのか観てみたかった。少女の瞳に何を映すのかも。語らず逝った父のためにゆるやかに家庭が崩壊するのだけど、少女を通して見ると大島弓子のような詩的な物語になるのが不思議だ。でも南の空気が必要なのはお母さんの方ではないのかな・・。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-20 00:07:44)
127.  Uターン 《ネタバレ》 
このS・ペンが一番好きかも。本人不服だろうが。あまりといえばあまりのシチュエーションにばしんばしん横面張られっぱなしのペンがキレたりいらっとしたり心折れたり、演技の天才を発揮。感情の引き出しが多いんだろうなあ。見てるだけでじりじり暑そうでしょっ中飲み物買ってるペン、背中汗べったり。こちらの体力も奪われそうな中、ホアキン・フェニックスとクレア・デーンズのバカップル登場、この二人のウザさが超絶ここに極まれりといった感じでいやあホアキン、楽しそうだあ。心からペンに同情するよ。信じた女と手に手をとって逃避行。まだまだ甘い私は、このまま逃げ切ってくれてもいいかな、などと思ってしまいガーン、と後頭部を強打されたのだった。どこまでも人を小ばかにしたようなラストシーン、赤い赤いアリゾナ。とても印象に残る映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-24 12:27:03)
128.  アザーズ
N・キッドマンのほぼノイローゼ気味な所作が、彼女の美貌と相まってしっとり暗いゴシック・ホラーに雰囲気ぴったり。思わせぶりな場面がところどころあるので、勘のいい人ならオチがわかってしまうかも。私は見事に大驚きしました。
[地上波(吹替)] 7点(2012-01-21 01:06:52)
129.  ベルリン・天使の詩
三回くらい観たのかな。数年おきに観て、やっぱり退屈だった・・と思い、でもなぜか寂しくて美しいベルリンの街に心惹かれてまた観よう、と思ってしまう不思議な映画。
[映画館(吹替)] 7点(2011-12-20 01:34:42)
130.  シティ・オブ・ジョイ
インド映画は熱量が半端じゃなくて、この映画でもインド熱にあてられて倒れそうになった。いかにも西欧的に自己の内面に悩む主人公も、圧倒的なインド人の生のパワーに押し流された格好。娘に美しいサリーを買ってやるためにチンピラ相手に血を流す父親。愚かだけど泣けてくる。良い台詞も多かった。「地面に這いつくばっていると、立てなくなるぞ」
[映画館(字幕)] 7点(2011-12-12 00:22:12)
131.  ある子供 《ネタバレ》 
タイトルの子供ってブリュノのことを指すのだろうか。およそ計画性とか堅実といった言葉から遠ーく離れてるコイツ。社会性が育ってなくてやってることといえば怪しい下請け的な見張りにこそ泥、子分は中学生かい!目先の金のために、なんと我が子を売っ払う、この心の欠落ぶりにはちょっと呆然とする。ただ困ったことに、こいつ性根が酷薄なわけじゃないんだよ。奥さんが倒れたら取り乱し、取り返したわが子を抱える腕の大事そうなこと。ほとんどがダメで構成されてるのに、時々垣間見える可愛げの部分に女はほだされる。ダメには目を瞑ってしまう。なんかわかるなあ(独り言)。この二人、また似たようなこと繰り返すんだろうな。奥さん、苦労やねえ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-19 01:36:55)
132.  パピヨン(1973)
前半までのエピソードだけで2時間弱でまとめてくれれば、満点の脱獄劇。マックィーンの不屈の精神に圧倒され、D・ホフマンとの深い絆に心揺さぶられ。不可解な原住民が登場するあたりから、緊迫感に急ブレーキがかかった感じがして戸惑った。実話に忠実に制作したんでしょうが・・。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-19 01:10:57)
133.  アデルの恋の物語
自らを破滅させるような恋。同じ女子とはいえ、私には理解不能なまでに情念が濃い人というのはいるものです。現実にもプチ・アデルはちらほらいるものの、そこは本家イザベル・アジャーニの迫力の足元にも及びません。精神崩壊が外側にもあらわれた彼女の痛々しいこと、でも何故か目をそらせない美しさも漂っててなんか凄い怪物のようです。ああまで突き抜ける彼女が羨ましいような、いややっぱりひくような。
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-10-28 17:42:22)
134.  プライドと偏見 《ネタバレ》 
嫌いから始まって、誤解も生まれてあららでも誤解がとけるのと同時に自分の気持ちに気付いちゃうってあーこれは昔の少女マンガのパターンまんまだよ。100回位読んできたので免疫あり。ウィッカムの爽やかさに絶対裏がある、と珍しく先読みも当たったりと全編意外性もないのですが、にもかかわらずくらっと心が動いたのはK・ナイトレイの首元の美しさと泥臭さを後半誠実な純朴さに見せることに成功したM・マクファディンの演技のせいかしら。18世紀の女性たちの社会的事情も興味深かった。コリンズと超妥協で婚約した親友シャーロットの「27歳、もはや両親のお荷物よ」の台詞がしみじみ切ない。器量が今ひとつなとこがよりリアル。末娘たちのはしゃぎっぷりが偏差値の低い女子高みたいだけど結婚の重みが違うのですね当時は。殿方探しの気合が半端じゃないわけだ・・。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-29 12:23:18)
135.  ロザリンとライオン
綺麗 とにかく綺麗。金色の衣装 金色の髪 金色のライオン。 ロザリンの掛け声と鞭さばきにうっとり。ライオンを正面から捉えては引いてくるカメラの迫力に翻弄されて立ちくらみがしそう。鑑賞後十数年たってもいまだに鮮やかな印象です。
[映画館(字幕)] 7点(2011-07-14 01:19:56)
136.  ピアニストを撃て 《ネタバレ》 
モノクロで雰囲気のあるフレンチ・ノワールのつもりで鑑賞してたら、どうもちょっとづつ路線を外されるのでかなりの戸惑いが生じました。 犯罪は起きているし人は死んでいるし逃避行もしてるケド、何故か全体的に呑気でぼんやりしてるのでシリアスになり切れてない感じです。むしろトリュフォーはあえてそうしてるのかも。 主人公の独白は自虐のような独りつっこみで笑えるし、甥っ子を誘拐した二人組も子供好きかよ、と言いたくなるほどのユルさを見せるので展開の割に緊張というものがありません。 ピアニストの主人公を巡る状況はかなり悲劇的なはずなのですが、そう思わせない監督のシュールな筆致。どういう鑑賞姿勢で臨めばベストなのか分からないまま観終えたのですが、こんな不思議な映画体験も嫌いではないです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-11-25 22:34:10)
137.  ホドロフスキーのDUNE 《ネタバレ》 
いやあ、良いですねえ。究極の映画人、ホドロフスキーの狂気。芸術に携わる者はすべからくこうありたいものですな。こだわりすぎて結局映画化は実現しなかったけど、その前譚だけでこうやってスクリーンに日の目を見たではないですか。 あの大辞典レベルのコンテ本、凄いですね。あのボリュームだけで映画会社の偉い人たちはむしろ引いたんだろうな。こりゃやばいって。絵もすごく上手いし、あの本を読んでみたいよ。 妥協を許さず派の芸術家は経済を度外視しがちなのは毎度のことだけど、ホドロフスキーったら考えなさすぎ。ダリだのO・ウェルズだのミック・ジャガーだの、いや別に彼らでなくても良いと思うよね。もっと安価な若手をオーディションで探しましょうよ。 幻の作品を語る監督は身振り手振りも多く饒舌で、喜びに輝くその顔からは作品愛をひしひしと感じます。 「結局、カネに潰された。芸術が。」とやおらポケットから数枚の紙幣を取り出し、「こんなモノに中身は何もない」とぶるぶる震えながら札を握りしめる監督の怒りの形相に、ああこの人は真に信頼のおける芸術家であるのだなと確信しました。
[試写会(字幕なし「原語」)] 6点(2023-11-07 00:30:59)
138.  カトマンズの男
半世紀前のフランス映画にこんなに力いっぱい振り切れたギャグシネマがあったとは。なんというか開いた口がふさがらないほどのはっちゃけぶり。海に落ちたベルモンド、なぜかクレーンで吊り上げられたと思ったら船の排気筒に突っ込まれて真っ黒け。コロコロコミックみたいだ。 そんな程度(失礼)のずっこけを撮りに本当にわざわざカトマンズへロケしに行く、その熱量には畏れ入ります。カトマンズはタイトルにあるけれどほんの少しの滞在のみ。むしろ香港の濃ゆい街が目に刺さって金と赤のハレーションを起こしそうです。 ウルスラ・アンドレス、当代きっての人気女優もよく走ってお馬鹿映画を盛り立てています。大笑いはできなかったけど、制作の熱さがひしひし伝わる映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-18 16:23:55)
139.  エール! 《ネタバレ》 
終盤近く、校内発表での無音。ここがこの映画の白眉と言っていいでしょう。観る者は度肝を抜かれると同時に、初めて理解できるのです。ポーラの両親と弟の世界を。彼らとポーラの間にある大きな溝を。 娘の喉元に手を当てて「歌」を感じようとする父親。試技の際に手話で歌を家族に伝えようとするポーラ。互いに歩み寄ろうとする彼らの姿は感動的でした。 正直、中盤くらいまでは互いの自己主張が強すぎなうえ、家族間でのあけすけな性関連の描写がどうにも受け付けなかったのです。ややげんなりしながらも最後まで観て良かったな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-07 23:06:49)
140.  私は確信する 《ネタバレ》 
実際に起きた「ヴィギエ事件」を下敷きにしているんだそうな。監督の言いたいことや観客の抱く思いって、ラストの弁護士の熱弁にすべて込められてます。推定無罪が適用されないってどういうこと。フランスの司法や捜査機関に対する監督の憤懣やるかたない気持ちがこの映画を作らせたということがひしひしと伝わります。 もっとも、後付けでドラマをこしらえたため人物像がわりと適当です。ノラは監督の写し鏡なだけなので「なぜ赤の他人のために自身の生活まで犠牲にするのだろう」というあたりの描きこみはほぼされません。冤罪を生み出すシステムに怒りを覚える人物が一人必要だったというだけですね。だから映画としての出来は高いとは言えないです。「警察も裁判所もいいかげんにせえよ」で終わっちゃう。意外な展開やサスペンスフルな要素はありません。 ところでフランスに呆れる資格が我が国にあるかと問われれば、最近でも「袴田事件」がようやく再審開始が決定したばかりなのでした・・。警察による証拠捏造が疑われるなど、こっちの方がよっぽどたちが悪いかも。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-23 22:01:12)
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