1. ピアニスト
このハネケ独特の渇いた映像…どうやったら撮れるんだろう。 [DVD(吹替)] 7点(2011-12-09 16:55:36) |
2. タイム・オブ・ザ・ウルフ
予備知識ゼロで観たため、かなり理解に苦しむ映画でした。ミヒャエル・ハネケの特徴の一つに「極力説明をせず、解釈を観ている者に委ねる」というのがあります。この作品も、一切背景の説明なしに物語は進行します。「一体なんなんだ?」と不安気に画面を見つめるこちら側の状況は、秩序のない社会にいきなり放り込まれ、右往左往する家族の様と同じ。そのために不安が一層掻き立てられます。そういう意味では、計算されて作られている映画です。ただ、なかなか物語の方向性が見えず、散漫な印象を受けました。 [DVD(吹替)] 7点(2011-11-12 23:57:24) |
3. 隠された記憶
ラストの学校のシーンは、あれも盗撮映像だと思ってたけど、違うようですね。むしろそこで種明かししないほうが潔いと思うのですが。 あと、邦題がそそられない。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-06 01:34:31) |
4. レンブラントへの贈り物
レンブラントの絵画同様、光と影のコントラストに拘った映像美はよかった。個人的にはスキャンダルよりも、もっと絵画に重点を置いたストーリーが見たかった。レンブラントの絵画をよく知っていれば見応えはあると思う。 [DVD(吹替)] 6点(2011-10-19 09:33:32) |
5. 永遠のマリア・カラス
《ネタバレ》 過去の栄光にすがって生きる哀しい女の映画なのね… と思って見ていたら、後半、マリアの並々ならぬ決意。実現はしなかったけれど、あそこにはグッと来ました。しかし、あのラリーとマイケルのエピソードはいるのでしょうか。? [地上波(字幕)] 6点(2007-12-23 01:02:24) |
6. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 壁一面のフィルムの検査証、 映写室からゆっくり広場に映し出される映像、 「俺の広場だ」のおじさん、 懺悔室での神父なりすまし、 兵士と王女のエピソード、 映写室でのファーストキス、からまわる映写機、 屋外上映会、 新年を迎え、盛り上がっている街の喧噪と対比するトトの落ち込んだ背中、 アルフレードの嘘、 書き置き… 圧巻はラブシーンを繋げたフィルム。 キラキラしたエピソードがびっしり詰まった宝石箱(彦麻呂)のような作品。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-17 01:35:49) |
7. スプレンドール
ニューシネマパラダイスよりいいと聞いて見たのですが、 期待はずれでした。 ちょくちょくモノクロ映像になるのが、 回想シーンかと思ってたら違うし、何のためか解らず混乱させられました。 映画への愛情か…儲からなくなってから映画へのこだわりは見せていましたが、 最初は金儲けのためにやっているような印象を受けました。 マッシモも女目当てで入ってきたようなものですし。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-13 22:18:57) |
8. ぼくセザール 10歳半 1m39cm
《ネタバレ》 冒頭の真っ黒な傘の真上からのシーンが、 ラストではカラフルな風船に。 カメラワークなども、しゃれている。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-03-28 14:00:39) |
9. ミニミニ大作戦(2003)
このそそられない邦題、なんとかならんか。 泥棒物ではオーシャンズ11よりかはずっと面白い。 シャーリーズセロンはプロポーションは抜群だが、 化粧してないとあまり美人じゃない気がする。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-30 00:51:33) |
10. ベルヴィル・ランデブー
キャラクターの造形がなんといっても面白い。 特にボディガードの二人がお気に入り。 可愛くないが、とぼけていて愛嬌がある。 9点(2005-01-11 22:56:13) |
11. セントラル・ステーション
ロードムービーは展開にメリハリがなく、のんびりした退屈なものが多くて基本的に好きではないが、この作品は非常によく出来ていたと思う。 代筆業がしっかりと後になって生きてくるし、コマやラストの写真など、小物もよく効いている。 おばちゃんが子供に付いて行かざるを得ない状況や、帰れなくなる状況作りがとてもテンポいい。 見せ方をよく解っている。 あんなに嫌だったおばちゃんが段々好きになっていく。この辺も役者の演技と演出がかみ合って、とても上手い。 8点(2004-11-18 02:31:14) |
12. 禁じられた遊び(1952)
《ネタバレ》 特殊な演出効果がなくても伝わる物を作れるといういい見本のような映画。幼少の頃に観た時は、墓を作って遊ぶという行為と重く暗い画面が恐くて直視できなかったが、ラストのポレットがミッシェルを探してどこかへ行ってしまうというシーンはなんとなく覚えていた。それだけ印象的なラストなのだろう。おびただしい数の十字架が無造作に立てられた風車小屋の墓地のシーンは圧巻。死の意味をまだ理解できずに、無邪気に感情のままに行動するという少年特有の性質と初恋のせつなさがよく描かれている。 8点(2003-11-13 06:05:43) |