1. 僕のニューヨークライフ
ちょっと失敗作。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-16 14:42:57) |
2. 孤島の王
もう少しうまく作れると感じた惜しい作品。テーマは大好きなのだが。 [映画館(字幕)] 6点(2012-07-16 14:38:33) |
3. 裏切りのサーカス
原作既読。こいつら、なんてかっこいいんだ。 [映画館(字幕)] 8点(2012-07-02 20:36:08)(良:1票) |
4. 別離(2011)
ちょっと、難しい。 [映画館(字幕)] 6点(2012-07-02 20:34:23) |
5. アーティスト
いい映画。 [映画館(字幕)] 7点(2012-07-02 20:33:29) |
6. 預言者
それほどではなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2012-07-02 20:25:46) |
7. 少年と自転車
これは泣く。シリル役の男の子の目の演技が凄い。怖い。 [映画館(字幕)] 8点(2012-07-01 12:43:37) |
8. ヒューゴの不思議な発明
映画愛が先走って、色んなものが置いてけぼりになった映画。 [映画館(字幕)] 5点(2012-07-01 11:35:22) |
9. マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
メリル・ストリープの、メリル・ストリープによる、メリル・ストリープのための映画。でも、私はメリル・ストリープのファンなので何の問題もない。つれあいのおじいちゃんも可愛い。 [映画館(字幕)] 7点(2012-07-01 11:34:36) |
10. サラの鍵
人の命ははかないものだ。 [映画館(字幕)] 7点(2012-07-01 11:25:37) |
11. おとなのけんか
笑いすぎて死ぬかと思った。 [映画館(字幕)] 9点(2012-06-30 14:44:54) |
12. サガン -悲しみよ こんにちは-
主演の演技は素晴らしかった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-30 14:01:55) |
13. ゴーストライター
《ネタバレ》 とてもまっとうに作りこまれたサスペンス映画。ストリングス主体の重厚な音楽が、骨太なストーリーを盛り上げる。登場人物の行動には動機がよく分からないところも色々あるし、最後のトリックも陳腐極まりないのだが、舞台設定と登場人物の心象風景が妙にリンクしており、それが僕にも伝わってきて興奮できたので良しとしよう。これが巨匠の風格なのか。何が面白いか分からないんだけど、「オーセンティックな映画を観た」という満足感は得られました。 [映画館(字幕)] 6点(2011-12-24 23:11:38) |
14. 終わりなき叫び
カンヌで審査員賞受賞ということで期待していたが、かなり退屈な映画だった。登場人物のアップに頼る撮り方は出来の悪い日本映画に通じるものがある。内戦下のチャドで、とあるリゾートホテルのプールの監視員をしている老人(かつての水泳チャンピオン)とその息子の葛藤とその結末がこの映画の背骨だ。自らの仕事に誇りを持っている父は自分の息子にもプールの監視員の仕事を教えているのだが、ある日、人員整理のため彼は息子に職を譲って引退するように経営者から命じられる。これだけ聞くと、とても面白そうなテーマである。この父と子の緊張関係に何人か他の登場人物を登場させ、適当なドラマを生起させれば、いい所まで行きそうである。しかし、この作品からは圧倒的にエピソードが欠落している。 いくつか印象的なシーンはある。父と子がプールの周囲に夜間用のチェーンをかけていくシーンや自宅での母親を交えた夕食のシーン、息子のガールフレンドが歌い始めるシーンなどだ。でも、その背後にあるのは茫漠たる時間の延長だ。これらの良いシーンが出てくるまで、僕らはずっと砂を噛むようなシーンを前にして、ジリジリしながら待たなくてはならない。そして、作品を観ている間に待たせられるなど、せっかちな僕には我慢できない。 [映画館(字幕)] 3点(2011-12-13 09:50:01) |
15. スリーデイズ
《ネタバレ》 さすがポール・ハギスである。オリジナルも鑑賞したが、こちらの方が分かりやすいし面白かった。オリジナルを超えるリメイクというのは、僕が観てきた中ではあまり無いからこれは凄いことだ。どうしてもオリジナルの持つ「勢い」や「素朴さ」が失われて、頭でっかちになったり、逆にオリジナルの筋をなぞるだけの中途半端なものになってしまったりしがちである。 この作品も基本的にはオリジナルを踏襲したつくりなのだが、終盤の動物園絡みのエピソードが付け加わって、ストーリーに厚みが増した。脱獄させた妻との心の交流を描くシーンがオリジナルには不足していると感じていただけに、この追加は嬉しかった。あとは公園で出会う女性との間にもそれなりのドラマが用意されているのも良かったと思う。 余談になるが、ポール・ハギスの映画は生起するドラマがわざとらしくてハリウッド的だという意見もあるかもしれないが、僕はこういうクラシカルな作風が好きだ。ある程度、話が分かりやすくならないとなかなか感情移入は難しい。それにハギス作品に出てくる登場人物の心情やそれに基づく行動はどれも理解しやすい。 さて、この映画を観て私が感じたのは「ナイロビの蜂」との類似性だ。どちらにしても主人公の一途に愛する女性を思う気持ちが印象的である。一途なだけではない。どちらの映画も、自分の命、そして他人の命まで懸けて女性を愛することがテーマである。僕はこういう映画を観ると涙が止まらなくなる。いつの日か自分もそうありたいと強く強く願う。 [映画館(字幕)] 8点(2011-11-12 23:56:02)(良:1票) |
16. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
《ネタバレ》 子供の頃に原作を読んだ。冒頭の人物紹介を兼ねたヴェネツィアのシーンからいきなり原作と関係が無く、この監督らしいなとニヤリとした。その後のダルタニアンが三銃士皆と決闘する流れになるくだりは、ああそうだったそうだったと懐かしかった。 豪華な衣装と豪華なロケ地と豪華なキャスト。三拍子揃った快作である。特に宿敵ロシュフォール役としてマッツ・ミケルセンが出てきたのは嬉しい誤算だった。リシュリュー枢機卿役のクリストフ・ヴァルツの影が比較的薄かったのは残念だが、この映画はミレディー、つまりミラ・ジョヴォヴィッチのための映画なのだからそれも仕方ない。 ダ・ヴィンチのお宝も飛行船のアイディア以外は全て失われちゃったけどそれでいいのか?とかミレディーがあんな高いところから落ちて何で死なないのか(まあ死ぬ訳ないとは思っていたが)?とか言うのは無粋。少なくともストレス解消には役立った! [映画館(字幕)] 6点(2011-11-12 21:16:42) |
17. ミッション:8ミニッツ
そんなに面白くは無かった。ストーリーが割とわかりやすいのはありがたかったし、ヒロインとの恋模様がじんと来なくもなかったのだが、同じシーンばかりだと退屈になるのも事実。全然意味が分からないのが終盤のオチ。量子論だかなんだか分からないが、急に緊張感が解けるので、前につんのめりそうになった。屁理屈をこねまわる映画も好きではないが、こういう風に完全に放棄されても困ってしまう。うんうん良かったねとしか言いようが無い。そう思うことは出来たので結果オーライなのか。 [映画館(字幕)] 6点(2011-11-04 23:29:04) |
18. イヴ・サンローラン(2010)
イヴ・サンローランについては、ブランドのロゴ以外全く知識が無いまま鑑賞。ドキュメンタリーなので、派手な脚本があるわけではないが、膨大な写真や動画で在りし日の彼の姿を存分に楽しむことが出来た。映画のつくりとしては、イヴ・サンローランが亡くなり、パートナーであるピエール・ベルジェがその遺品(同時にヴェルジェの持ち物でもあるが)をオークションにかけるまでの日々をベースにイヴ・サンローランの歩んだ栄光の日々を振り返る構成になっている。オークションが一種のクライマックスとして最後に位置づけられており、全く筋が無いわけではないので、退屈することは無かった。 でも、この映画で観るべきところはそこではなく、彼とベルジェの集めた芸術品のコレクションやマラケシュの宝石のように美しい別荘の映像である。特に二人が蒐集した大量の芸術作品(別荘も含む)一つ一つに関して、ベルジェが購入場面を回想する一連のシーンが強く印象に残った。彼らの「美しいもの」に対する偏愛が露骨に感じられるシーンで、「芸術家というのはこういうものか、いや、こうあらねばならない!」と思った。そして何よりもイヴ・サンローランの魅力に痺れた。彼が写っている写真はいちいち「絵」になっているのである。天才というのは滲み出るものだと感じた。さりげないポーズを取っていても、その佇まいはどれも美しく繊細で妖しい。自分はゲイではないが、ベルジェが夢中になるのももっともだと思った。そのポーズやスタイルを真似すると大火傷は確実なので決して真似は出来ないが、彼のセンス溢れるポーズ取りや服の着こなし方にはため息が出た。彼のほうがモデルよりもモデルっぽかった。 余談だが、同性の後輩と鑑賞に行ったのだが、服の柄がかぶっていたため、これ、確実にゲイと思われるだろうなあと思い、なんだか可笑しかった。 [映画館(字幕)] 7点(2011-11-03 17:18:42) |
19. すべて彼女のために
《ネタバレ》 実話かと疑ってしまうほど真実味のある映画だった。ジュリアンは大学の先生で何となくおじさん臭い男。妻のリザはジャーナリズム関連の仕事をしており、若くて美人。まずこの配役がうまい。ジュリアンにとってリザは明らかに身に余る妻なのだ。二人の間にはオスカルというまだ幼い息子がいる。ラブラブで何一つ不満の無い幸せな日々を送っていたある日、突然リザが殺人罪で逮捕されてしまう。凶器の指紋という物証もある上、運悪く状況証拠も揃っており、有罪の判決が下る。残されたジュリアンにとってはまさに青天の霹靂であり、状況の打開を試みるべく、彼は妻の脱獄計画を練り始める。 この映画のテーマはズバリ愛である。ジュリアンは一切妻を疑わない。この設定が映画の面白みを殺ぐという意見もあるかもしれないが、これは映画のテーマ上、仕方が無いことであろう。私にとっては、この設定だけでかなり心を打たれるものがあった。美しい最愛の妻を取り返すためなら、全てを擲っても良いと開き直るジュリアンの姿はとてもかっこいい。私も将来結婚するなら、そこまで深く妻を愛したいものだ。 当然ながら、ジュリアンは犯罪にはど素人なのだが、その彼が脱獄計画を練る様も興味深い。着実に少しずつ決行に向けて準備を進める描写にはリアリティがあった。時には悪党に騙されながらも、妻を助けたい一心で決してあきらめず何度もチャレンジする彼を観ていると思わず応援したくなってくる。それだけにいよいよ決行に移る終盤では、思わず手に汗握ってしまった。 ただし、上映時間が短いだけに、粗い部分があるのも確か。ジュリアンとその父母兄弟との関係については、もっと設定を作りこめるし、リザがいなくなった後にジュリアンが公園で出会う女性との間にももう少しドラマがあって良い。そのあたりをきちんと修正してくるであろうハギス監督によるリメイク版も楽しみだ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-10 20:05:08) |
20. パラダイス・ナウ
パレスチナの自爆テロのニュースを見るたびに、なぜなぜと思い続けていたが、この映画を観て少し分かったが気がした。あくまでも分かった気がするだけで実際は違うのかもしれないが、実行犯の彼らの気持ちに共感できた。 あっさりと自爆テロに協力しようとする彼らの気持ちが理解できないという意見もあるが、私は比較的すんなり理解できた。彼らはあらゆる未来を閉ざされている。特にサイードは物事を考える能力に恵まれているのに、大学などは夢物語で自動車の修理工しか職が無い。イスラエルに膝を屈して就労ビザを取ってもたいした職につけないのは目に見えている。自分の能力を生かせないのは本当につらいことだ。「やってられない」という思いが強いだろう。まして、彼は父親がイスラエルに対する協力者とみなされ処刑されている。汚辱を晴らすためにも実行犯に応募するのは無理が無い。 インテリ役の女性(スーハ)を登場させたのも効果的だった。イスラエルによる占領という軍事的暴力に自爆テロという暴力で対応することの不毛を説く彼女の主張は分からないでもないが、対立の現場であるヨルダン川西岸地区(ナブルス)で生まれ育ってきたサイードたちには通じないのは自明のことだ。いわゆる「暴力の連鎖」。その哀しさを盛り込むことで、ストーリーはぐっと深みを増した。 実際にテロを実行するに当たって、ハーレドやサイードの心の動きの過程が分かりにくいのが難点だが、作られた価値は十分にある。もっとこういう映画が日本にも入ってきて欲しいと思う。DVD特典映像の監督インタビューも一見の価値あり。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-26 00:42:55) |